【地域おこし活動】カテゴリの最近の記事

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3月の最大の残務。

木工文化を地域に根付かせるためのクラブ活動「ユスモク・クラブ」の成果展示、
「モッコー・ケッコー・タノシーゾ」展を現在開催中です。

宇和町のギャラリー喫茶池田屋にて。
3月9日(日)まで。

過去のワークショップでの成果物に加えて、メンバーによる自由制作品も展示してます。
みなさまからのお越しをお待ちしております。


Facebookでは早くから告知してたのですが、
ブログでは展示がはじまってからの案内になってしまいました。
すみません。



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えひめ地域政策研究センター主催の政策研究セミナーに行ってきました。
愛大の南加記念ホール。

今回の講演者はあの「里山資本主義」の著者、藻谷浩介氏。
日本総合研究所の主席研究員だそうですが、経済に疎い僕はつい最近まで、
この方を知りませんでした。

地域おこし協力隊として田舎の地域振興に携わるようになって、
周囲の人からよく勧められたのがこの「里山資本主義」の本。
中には献本までして薦めてくれる人もいました。
そして実際読んでみて、とても良い本だなと思いました。

僕は金勘定が苦手で、経済論はさっぱり分かりませんが、
それでもこの本が現代社会が抱える問題を見つめ、
その問題を解決し、より良い未来を築くにはどうしたら良いか、
考えるきっかけを与えてくれる、と感じました。

地域づくりに携わる人だけでなく、
すべての日本人に読んでもらいたい。



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地域おこし協力隊を管轄する総務省と全国市町村国際文化研修所(JIAM)との共催で
開かれた「地域おこし協力隊ステップアップ研修」に参加してきました。

対象は着任2年目から3年目を迎えた地域おこし協力隊、およそ30名。
「次のステップに踏み出すためのアイデア・方策を見つけ出すために必要な
知識や実務能力の向上を図る」のが研修の目的となります。

今月一杯で任期終えるにあたり、現在三年間の活動を報告する報告書を作成中ですが、
まさにこういうツールが欲しかった、という感じでとても良い研修だったのですが、
2年目と3年目の隊員は回を分けて開催してほしかった、と思いました。
2年目の隊員と3年目の隊員ではかなり温度差があり、
その温度差がせっかくの内容の良さを減じているように感じました。

講義や事例紹介が3分の1、残りの3分の2がグループワークでした。
講義や事例紹介は自分がやってきたことをそれなりに裏付ける上でとても参考になりました。
ただ、グループワークについては、
やることはやり、次に何をするか自分的には明確であるが、
それを他人に説明する資料を作りたい、と思っていた自分ににとっては、
他人の情報を知ることよりも、自分の情報をまとめたいという気持ちが強く、
少々冗長的に感じた部分もありましたが、まあこれは個人差なので仕方ないのかな。

総じて期待以上の効果が得られた、良い研修だったように思います。



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新年最初のユスモク・クラブは2回にわたって、
木工旋盤(ろくろ)を使っての木皿づくりに挑戦しました。

ろくろは皿やお盆、コップなど、円筒・円柱状のものを加工するときに使われる機械。
作業には熟練を要し、誰でも簡単に扱えるシロモノではないですが、
遊子川公民館及びユスモクでは木工文化を普及するという目的であえて導入し、
愛媛大学の工作実習室で旋盤の指導をしている専門職員の方に講師をお願いして、
ろくろの基本的な扱い方を学びました。

いきなりお皿などの大物の加工は難しいので、
1回目は1〜2センチほどのどんぐりの小物加工で基本操作を学び、
2回目は直径10センチ弱の小皿づくりにチャレンジしました。

熟練が必要な機械なので、すぐにお店に出せるレベルのものが作れるわけではないですが、
普段目にしている木器がどのようにして作られているかを知り、
実際に自分でも作ってみることで、モノづくりの楽しさを体感することは
木の良さ、モノづくりの大切さを認識する上でとても貴重な体験だと思うのです。
そこから地域性を生かしたモノづくりが生まれたらいいなと思います。

作ることは楽しいんだ。
まずはそれを知ってもらいたい。



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休暇中の記事が続きましたが、実際は仕事バリバリモードです。
...というか仕事がバタバタしていて記事の更新が遅れております。


仕事始めの翌日。
遊子川の子どもたちを相手にカホン作り&演奏体験のワークショップを行いました。
カホンとはペルー発祥の打楽器で、外見は木箱、
音が反響するように箱の中にスナッピーと呼ばれる金具が取りつけられており、
この木箱の上に座って演奏します。

音楽はもっぱら聴くだけで演奏にはとんと縁がありませんが、
この楽器を知ったのは先月の東京出張でのこと。
東京の木を活用する活動に取り組む会社を視察したときに、
この楽器を手作りするワークショップにより普及活動をしている組織、
「手作りカホンプロジェクト実行委員会」の存在を知ったのでした。
そして後日、世田谷ものづくり学校で実際にそのワークショップの様子を見学し、
担当の方とも話し、いろいろ協力が得られそう、ということで
遊子川でもワークショップをやってみることになりました。

広島在住の手作りカホンプロジェクト実行委員会スタッフを紹介してもらい、
カホン作りに必要な材料、作り方などの情報提供していただきました。

1日目に制作をし、2日目に演奏体験を行いました。

外見はただの木箱なのに、いざ叩いてみると魅力的な音色が出るんだな、これが。



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ユスモク・クラブ第8回。
今年最後のワークショップです。

今回は砥部町で家具の制作やリフォームを手がける株式会社LINK WOOD DESIGN代表、
井上大輔氏に来ていただきました。

木材塗装が強み、ということで木材塗装のノウハウを
実際の木工作を楽しみながら学びました。

塗装、というとただ色づけをするだけが目的のように思われますが、
木はナマモノ。
反ったり割れたり、腐ったりと工業製品としてはなかなか取り扱い材料でもあります。
その特性を一定に保ち、また木材を保護するために、という目的もあります。

僕自身は木目も木の魅力として積極的に表現に使っていきたいと考えていますが、
長く大切に使ってもらうためには、
何も塗らない、という選択を簡単にしてしまうわけにもいかない。

木目の良さを引き立てるような塗料、塗装を学びたい。



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木工先進地視察で東京に行くことになったので、
久々に母校・タマビへも顔を出そう、と恩師に連絡をとっていたら、
自分の自宅の一部を改装して整えたコミュニティスペース「シェア奥沢」にて、
今の僕の活動について報告することになりました。

日本には気軽に近隣住民が交流できるスペース「アゴラ(広場)」が少なすぎる。
公民館や市民プラザといった類のものがパブリックスペースとしての交流の場に
相当するわけですが、得てしてこういう場所は形式的な手続きが必要だったりして
「気軽に」交流するには今一歩だったりします。

シェア奥沢は古い民家をベースとしているので、
親しみやすく気軽に立ち寄ってフランクに会話がしやすい雰囲気となっています。
イベント運営費も参加者同士リーズナブルな価格でシェアし合う。

こうした「繋がりやすさ」が本音を引き出しあい、
新しく良いものが生まれる土壌となるのではないでしょうか。



2013年12月13日

KINO

地域おこし活動

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オケクラフト視察を終え、ゆっくりする間もなく、
次の目的地、東京へとんぼ返り。

およそ2年ぶりの東京。
今回は北海道に続いての木工先進地視察。
厳密には「木工」の先進地ではなく、
「東京の木」を活用した新規ビジネスの見学になります。

今、東京では花粉症対策で、
従来品種のスギを花粉症になりにくい品種への植え替え作業が進んでいます。
伐採されたスギは手入れが行き届かないため小径木であり、
建材など従来の用途には向かず、その新しい使い方を模索している会社を訪問しました。

株式会社budori。
Webデザイン、グラフィックデザインを主たる業務とするデザイン会社。
budoriが取り組む東京の木の活用プロジェクト「KINO」の担当者が、
なんとタマビの同窓生。その伝手で今回の視察が実現しました。

隣でデジタルワークに従事する傍ら、東京の自然に目を向ける活動への従事。
デジタル全盛のこの時代、デジタルの最先端をいく都会においては、
なかなかできることではないと思います。

デジタルがどんなに優秀なツールであっても、それはしょせん道具であって世界ではない。
行き過ぎたデジタルへの過信は、人間が本来生きるべき場所である自然を破壊しつつある。
しかし一方でデジタルは人間の可能性を飛躍的に高めたのも事実。
今さらデジタルを捨てることは、時代の流れに逆行することであり、
けっしてスマートな行為とはいえない。

それならば。
デジタルとアナログが、良いカタチで融合するような道を探そうじゃないか。
同時に、都会と田舎のほどよい関係を探そうじゃないか。

今、まさにそういう世界が求められている...気がする。


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木工で地域づくりに取り組むに当たり、
先進事例に学ぶべく、さまざまな木工による地域づくり先進地を訪れました。

その中でも一番最初に知り、最も行きたかった場所。
それが北海道の置戸町で展開しているオケクラフトでした。
しかし、遠方であることからなかなか行くことがかなわず、
地域おこし協力隊の任期終了間際になってようやく行くことができました。


今から30年前、公民館活動の一環としてオケクラフトはスタートしました。
木工の文化がほとんどなかったので、まずは木に関する本を集めることからはじめ、
その中に、工業デザイナーの秋岡芳夫氏に関するものが多かったことから、
秋岡氏に依頼して置戸に講演にきてもらい、地元の青年木工グループと交流を深めました。
その後秋岡氏の紹介により木工デザイナーである時松辰夫氏が地域に入り、
技術面での指南を受けながら置戸町での木工活動がスタートしました。
「オケクラフト」という名前も秋岡氏による命名です。

特筆すべきなのは、オケクラフトの推進が「生産教育」という概念を元に、
教育委員会主導で行われていること。木工職人を育てるための環境を用意し、
内外より人材を招き入れ、モノづくりに関する教育を施し、
自立していくまでのサポートを行っています。

さらにオケクラフトの活動を継続的なものとするための経済活動を民に委ね、
官の部分でできること(教育)、民の部分でできること(経済活動)を把握し、
官民の連携がきっちりと取れていることが素晴らしい。

そしてなにより勇気づけられたのは、
オケクラフトがはじまった状況が、今の遊子川とよく似ているということ。

それは取りも直さずユスモクの将来性を信じさせてくれるものでもあります。



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11月最後の週末。

松山はひめぎんホールで開催されたえひめ生涯学習「夢まつり」にて、
ユスモクの木工体験を実施しました。

基本的には、奥伊予ふるさと祭りでやった木工体験と同じ内容、
フォトフレーム作りと本棚作りを都会部で実施しました。

最初は材料代くらいは、とふるさと祭りの時と同じ値段で参加費を設定してましたが、
フタを開けてみると、周囲の出展者が無料もしくは低価格としていたこともあって、
最初は全然客が来ず。

やむなくフォトフレームだけでも参加費を無料にした途端、
人がどんどん来るようになりました。


木工に対して、趣味のレベルからもう一ランク上の意識を持ってもらいたい。
そこがなかなか難しい。



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11月の週末はほぼユスモクの木工教室です。

市からの依頼で親子木工体験を開催しました。
本来なら、木工所で実施したかったのですが、
10組20名ほどの人数で入りきらない、ということで、
おとなりの小学校図工室を借りての開催となりました。

さて、何を作ってもらうか散々悩んだ結果、
昨年度、遊子川小のクラブ活動で作った宝箱を作ってもらうことにしました。
言ってしまえば新たなる妙案が思い浮かばなかったわけですが、
こういう時に過去の実績が役に立つわけで。

前回は1回45分を6回、と十分な時間をかけることができたのですが、
今回は親のサポートがあるとはいえ、3時間程度の1回で完成させなければならず、
あらかじめ各パーツを準備しておくなどして極力作業を簡略化し、
さらには見た目をもう少し良くするなどしてブラッシュアップを行いました。

さらに前回は近所の建具屋さんが助っ人で来てくれたのですが、
今回は都合が悪くて来てもらえず、自分一人でやらねばならず。


まだまだイベントごとには不慣れで、毎回ドキドキしながら取り組んでます。


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ユスモク・クラブ第7回。

今回のテーマは「愛媛の木材の現状」。
講師は八幡浜市で製材所を営む有限会社マルヨシの井上剛さんにお願いしました。

これまでは加工技術についての実技研修がメインだったのですが、
今回はちょっと趣向を変えて、現場見学・講義形式としました。

まず前半は、近くの原木市場を見学し、後半はスライドによる講義を行いました。

自分たちが暮らす地域の木材が社会の中においてどのように状況にあるか。
厳しい現実を眺めつつ、それでもその中に将来への希望を見出す。
木材に対して熱い情熱を持つ方の言葉には、力があります。

「木工」というものに対してグローバルな意識を持ち、
その魅力を再認識してもらいたい。

それが今回の講座の目的。


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ユスモク・クラブ第6回。

今回は「端材を活用した箸づくり」。

講師には宇和島高等技術専門校木工クラフト科を卒業されて、
ひきこもりの若者の自立支援の一手段として木工を活用されている田島順子さん。

昨年度一年間通った愛大の地域マネジメントスキル習得講座で知り合い、
今回講師をお願いしました。

宇和島高等技術専門校はいわゆる職業訓練校です。
これまで木工による地域づくりとしてユスモクを展開してきましたが、
やはり技術不足を痛感しており、木工技術を専門的に学びたいと考えるようになりました。
といっても、タマビでの学費に貯金を使い果たし、新たに学ぶための学資もない。
その点、職業訓練校は逆に失業保険をもらいながら通えるわけで。
周囲の話を聞いたり、一度見学に行った感じではしっかりとしたカリキュラムそうでした。
というわけで、任期終了後には自分もここに通おうと思っています。
その後、ユスモクを本格的に事業として立ち上げるつもりです。

昔は「作る」という行為は誰にとっても身近なものだった。
それがなんでもかんでも分業するようになって、なんでもしていたはずの田舎でさえ、
作る喜びから遠ざかっていった。

作ることは誰にでもできることで、楽しいことだ。

それを再認識してもらうのが今回の講座の目的。



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ユスモク・クラブ第4回・第5回。
今回は2回にわたって、直径3メートルの木のドームづくりに挑戦しました。

講師は実際に愛媛県内で木のドームハウスづくりを手がけている、
ライフデザイン研究所の加藤さんとデザイン・ファームの越出さん。

球体の骨格は1947年にバックミンスター・フラーが発明した
「ジオデシック・ドーム」と呼ばれるものです。
発明者の名前で「フラー・ドーム」とも呼ばれます。
三角形のフレームで球体を擬似的に構成します。

三角形をより細かく、より多く使うことで、
球体に近づけていくことができるわけですが、
今回は80個の三角形で構成されるドームを作りました。

ただ三角形をつなぎ合わせる、といっても、
二種類の三角形を微妙な角度で接続していかねばならず、
フレームの設計から部材の加工までは講師の方にお願いし、
木工教室としては三角形のフレームをネジ止めして作成し、
その後それを組み上げる作業が主な内容となりました。

木で構成する空間といえば、在来工法による箱型の家がおなじみですが、
フラー・ドームでは空間を構成するものは箱だけではない、
ということが体感できます。



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宇和町での婚活イベント「うわこん」にユスモク作品を貸し出しました。

「うわこん」は最近流行りの地域を挙げての婚活、
いわゆる「街コン」というものですが、
男女間の色恋沙汰のみならず、
良い人間関係は良い空間で形成されていくものですよね。

僕自身は会場に行けなかったのですが、
スタッフさんからいただいた写真や聞いた話によれば、
少しは恋人づくりのムードアップにお役に立てたのかな。



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遊子川に来て、はじめてやったデザインの仕事が、
遊子川の地域づくり組織「遊子川もりあげ隊」のロゴデザインでした。

そして、もりあげ隊のスタッフウェアとして、
そのロゴをあしらったTシャツを作って活動のアピールをしてきました。

このたび、より地域の内外へのアピールを目的として、
このTシャツを一般販売します。

一着1,500円。
サイズはS〜5Lまで、6色からお好きな色をお選びください。
(ロゴの色はすべて白になります)

ご注文は遊子川公民館まで。



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遊子川を流れる川のキレイさを知るための水生生物調査を行いました。
小学校ともりあげ隊との連携のこの活動も3回目。

1回目は小学校そば、2回目は下流域、ということで
3回目の今回は上流域を調査することにしました。

外部より水生生物の専門家の先生を迎え、
地元の川で水生生物を採取、その後採取した生物たちを観察します。

自分たちが暮らす地域の川の水がキレイだ、ということを自覚する。
それは自分たちが暮らす地域を誇る心を育てます。

故郷を愛する心。
それが故郷を守り、故郷をもっと良い場所にしていこう、という心を育みます。


地域を活性化するのにまず一番に必要なのは、
大々的な施策でもなければ、奇抜なアイデアでもない。
地域を誇る心を育てるために、地域の魅力をそこに住む人が自覚することではないでしょうか。

そのためにできることは必ずある。



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9月15日(日)
ユスモク・クラブ第3回。

今回は木工機械の使い方及び木工加工の基本技術講座。
前回に引き続き伊予市の木遊舎・槙野氏を講師に招いての開催です。

なにか作品を作る、というよりは機会の使い方や加工の基本を学ぶことで、
木工所の利用促進を図るのが主な目的となります。

木工所には手押しカンナ、テーブルソー、丸ノコ、ボール盤、糸ノコなどの機械があります。
試作を重ねてある程度は使い方が分かってきたものの、
素人が手探りで使っているような状況であり、
きちんとした技術講習を受けてみると、
今ある機械だけでもいろいろな加工ができることをあらためて感じました。

これらの機械を使って今回は木工加工の基本であるホゾづくりを行いました。
一番シンプルな凸凹継ぎをやりましたが、
みなさん四苦八苦しながら、それでも楽しそうに作業に熱中していました。


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ユスモク・クラブ第2回。

今回は伊予市のクラフトの里で玩具を中心とした木工品の製作販売や木工教室を開催している、
木遊舎の槙野賢治氏を講師に招いてポストづくりに挑戦しました。

部材はあらかじめプレカットされたキットを木遊舎さんで用意いただき、
釘を打って部材を接合していくといったオーソドックスな組立作業を中心とした内容でした。
とくに目新しいものではないですが、
「自分で何かを作る」という行為自体が少なくなっている現代社会においては、
「作る」という行為を再確認するには良い機会かな、と。

木工教室の依頼時に、木工所の現状を話していたら、
木工教室がはじまる二時間前に木工所に来ていただき、
木工機械の使い方等の指導もしていただきました。
とても気さくで熱心な方で、良い先生に恵まれました。
感謝。



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遊子川もりあげ隊では遊子川地区における木材有効活用事業として、
ユスモク(遊子川木工)を展開しております。

昨年度は主に活動環境の準備に費やされました。
今年度は活動を地域に広めていくことに取り組みます。

それが「ユスモク・クラブ」。
読んで字のごとくユスモクのクラブ活動、ユスモクの仲間づくりです。
月に2回程度、愛媛県下よりさまざまな木のスペシャリストを教師として招いて
木工教室を開催していきます。


その第1回を先日開催しました。



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遊子川地区の盆踊りがあった日。

松山の愛媛県美術館で1つの展示がスタートしました。
タマビ出身の愛媛に縁にある人たちによる展示です。

遊子川に来る直前の4年間、社会人学生として通ったものとして、
自分も出展させてもらうことに。
基本的には個人としての出展ですが、
芸術分野へのアピールということで、ユスモクの活動として取り組むことに。

盆踊りの準備と重なって、なかなか思うように作品作りが進みませんでしたが、
なんとか間に合わせることができました。


芸術は天賦の才を備えた特別な人だけのものではありません。
エゴの中にあるイメージをエゴの外にある人や社会に伝えたい、
共感を得たいと思っている人すべてのためにあります。
そして、その想いはヒト社会をより良いものにしていくためには不可欠なものです。

また、芸術は木の良さを伝えていくために不可欠な要素です。
だからユスモクではその制作活動にアートを意識して取り入れたい、と考えています。



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毎年8月14日は遊子川地区盆踊り大会。

三度目ともなれば慣れたもん...とはならず、
今年はプリンターメーカーのEPSONさんの協力を得て、
新たな取り組みをすることになり、
また、盆踊りの前後でユスモク関係のイベント準備も重なって、
結局てんやわんや。


でもまあ、頑張りました。
その甲斐あって、任期最後の盆踊りに相応しい良いイベントになった気がします。



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気がつけば8月。

県からの紹介により、あのプリンターメーカー大手のEPSONがCSR活動の一環として、
遊子川の地域活性化活動に協力してくれることになりました。

てはじめに遊子川の魅力を写した写真を大判印刷して展示を行い、
遊子川の魅力をアピールする写真展を開催することに。

これまで撮りためた写真たちがようやく日の目をみることに。
また、ユスモクでは写真を張り付けるウッドフレーム提供で協力することに。
まあ、写真を撮るのも、フレームを作るのも主に僕なんですがw


とくに写真を専門的に勉強してきたわけではなく、
美大でデザインを学ぶようになってから、意識して
構図(アングル)と、簡単な写真加工を施すようになったのですが、
ブログでの情報発信として続けていくうちに、
自分の中のイメージの表現手段の一つとなっていきました。


あるがままのイメージをただ伝えるだけではなく、
対象の持つ魅力を強調するような、そんな写真を作りたい。



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facebookで反響があった記事。

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遊子川では、これだけ地域活性化を頑張っているにもかかわらず、
この一年間で人口は31人減りました。

それでも僕は現在のちいきづくり活動を焼け石に水だとは言いません。
言えない。絶対に言いたくない。
言ったらそこで終わってしまうから。

今の活動には何かしら意味があるはず。
そう信じるしかない。

今朝、遊子川小の同窓生たちが遊子川にきてくれました。
ほとんどが遊子川を出られた方たちですが、
中には現在も遊子川に住んでいる人も何人かいて、
その人達は遊子川もりあげ隊の主要メンバーでもあります。
その人達から今、もりあげ隊で頑張っていることを
皆に話して欲しいと頼まれました。

正直、僕はなにかを伝えるのがとても苦手です。
ブログやfacebookはその苦手意識の裏返しなのです。



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GW連休初日。
遊子川でのイベント「雨包山春満喫ツアー」が開催されました。

遊子川が誇る霊峰・雨包山で旬の山菜を摘んで、
その場で調理して食べちゃおう、というイベント。
去年に引き続いての2回目の開催です。

去年の反省も踏まえて今年はいろいろバージョンアップしてます。

無料だった参加費を今年は300円徴収しました。
城川町全体にイベント告知ビラを配布し、地域外からの参加を呼びかけました。
去年同様、自然植物に詳しい先生に来てもらい、雨包山の植物解説をしてもらうと同時に、
今年はグループ毎に植物探しを競い合う、というゲーム性を取り入れました。
わがユスモクもフォトフレームづくりで参加。

...といった感じでもりだくさんの企画となりました。

去年同様天気も良く、気持ちの良い山での一日でした。


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新年度に入って、ユスモクも新しいフェイズに入ろうとしています。

本年度も補助金が得られたこともあって、大幅な施設整備が続きますが、
とりあえず活動を推進していくための環境は整いました。
次はこの環境を活かして、地域に木工文化を根付かせてゆきたいところです。

地域の内外に呼びかけ、活動に賛同してくれる仲間を募集します。
その仲間たちで木工所を中心に木工活動を継続的に実施します。
愛媛県内、とくに南予を中心に木工もしくはモノづくりに精力的に活動されている方を
講師として招き、木工活動の指導にあたってもらうことを考えています。
この仲間づくりや木工活動については詳細が固まってきたらあらためて報告したいと思いますが、
現在はその活動に向けて講師になってくれそうな方を訪ねて回っているところです。

その関係で訪れた宇和島市津島町の御槇地区。

御槇といえば山本牧場の芝桜が有名らしく(自分も最近知ったのだけど)、
そこに連れていってもらうのかと思いきや、

連れていってもらったのは福田百貨店、という田舎の百貨店。
百貨店というと都会のデパートを想像するものですが、
男の僕からしてみれば、得てしてこういう場所は退屈なものです。

でも、この田舎の百貨店は面白い。
ワクワクする。
モノを売り買いするだけの場所ではなく、コミュニティスペースとしての魅力がある。

本当の百貨店とは、百貨店が向かうべき方向とは、
こういう空間ではないだろうか。



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年度末、追い込みで仕上げた遊子川もりあげ隊をアピールする印刷物その3。
その1その2


遊子川のパンフレット。
遊子川の名景・イベントスポットを紹介するパンフレット。

かねてより作りたかったものをようやく作ることができたのだけど。
いかんせんバタバタしすぎてやっつけ感が否めない。
もっとじっくり検討して作りたかったなあ。


美大でデザインを勉強していた頃。

重さのないグラフィックデザインをどこか軽視していました。
重さのある「モノ」でのデザインであるプロダクトデザイン、
「モノ」の組み合わせで構成される空間デザインにばかり目が行ってました。

でも、人間は自分の中に入ってくる情報の七割は視覚によるもの。
デザインのなかで視覚デザインの果たす役割は決して小さくない。
...最近やっとそう思うことができるようになりました。


まだまだ発展途上のパンフレットだけど。
遊子川の魅力をつめこんだこのパンフレット、
できるだけ多くの人に見てもらいたい。



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年度末、追い込みで仕上げた遊子川もりあげ隊をアピールする印刷物その2。


愛大の論文。
正確には愛媛大学農学部・地域マネジメントスキル修得講座の研究テーマの成果報告論文。
講座では所定のカリキュラム受講の他に、
自分でテーマを設定して取り組む研究課題があります。

自分は、ユスモクでの活動をテーマに選びました。

ユスモクの活動をアピールするためにも、
活動をまとめた報告書がいずれにせよ必要だと思っていたし、
こういう研究課題はちょうどうよい機会でもありました。


論文はデータで大学に提出すればいいのですが、
ただそれだけではもったいない。
...というよりただそれだけの目的で作成する論文は
どうしてもつまらないものになりがちだと思うのです。


デザインの特性か、はたまた地域づくり業務の特性なのかはよく分からないけれど、
どうせ作るなら、できるだけ多くの人に見てもらいたい。

...そういう前提で論文を作成しました。



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ニシアワー一日目は森の学校を中心とした活動拠点の見学でしたが、
二日目はその活動の原資となっている森を見学しました。

ただひとつの森を見るのではなく、
原生林と人工林の二タイプの森を見ることができたのがとても良かった。

農業や林業というと、工業に比べると自然に近い分、
環境にやさしい、エコ的なイメージがありますが、
土を掘り返し、木を伐採したりと自然環境を劇的に変えてしまう生きものは人間以外にいません。
すべての生きものは自然環境を利用し、活用していくことで生きており、
その行為により自然環境は流動的に変化していくものだけど、
それは同時に常に成長的である。
人間だけが劇的に創造的である一方で、劇的に破壊的になってしまう。

それはともかく、第一次産業は自然と人間との接点にある。
その環境は少なからず人間の自然との関わり方を考えさせてくれる。

自然と人工の良い関係の構築。
そこに人類繁栄のカギがある気がしますがはたしてどうやら。



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今年度最後の出張は3回目の木工先進地視察で岡山県西粟倉村へ。
宇和町で古民家再生での地域づくりに取り組んでおられる方、
八幡浜で製材業を営んでおられる方と一緒に行ってきました。

西粟倉村の取り組みはFacebook、ホームページで知ったのですが、
まずはそのホームページの美しさ、センスの良さに惹きつけられました。

さぞかしセンスの良いデザイナーが専属で頑張っているのかなあ、
と勝手に思ってたのですが実際訪れてみるとちょっと状況は違ってました。

西粟倉村では2008年に百年の森構想を打ち出しました。
現在50年生の西粟倉の森を50年先を見据えた森づくりを目指そう。
その構想の元に、西粟倉村行政と森林組合、
それと活動を推進するコンサル会社の三者協働により
西粟倉村の新しい森づくりがスタートしました。

事業は良い森づくりを行なうための「百年の森林創造事業」と、
経済活動、都会へのアピールをしていくための「森の学校事業」の
二本立てで進められました。
その森の学校事業を進める組織が株式会社「森の学校」です。
廃校跡を整備してショップやカフェ、ショールーム、イベント会場などを設置し、
活動の拠点としています。

かつて西粟倉村にも近隣市町村との合併話が持ち上がっていたそうですが、
最終的には2004年に合併協議から離脱しました。

この選択が良かったのだと僕は思います。
下手に地域組織を大きなものとせず、動きやすくまとまりやすいスケールとしたことで、
山林を地域資源として再活用していく、というひとつの大きな目標に向かうことができた。

Small Scale, Large Depth.

ネットワークは広げるためのものだけじゃない。
深く繋がるためのものでもある。



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愛媛大学地域マネジメントスキル修得講座最終回。

今回は各自のプロジェクト研究テーマの成果発表。
事前に自由形式の論文を作成し提出、
その内容を15分程度で発表します。


僕のテーマは受講当初より決めていた「地域木材有効活用事業」。
このテーマの研究に一貫して取り組んできました。
山間部の地域資源である木材。
林業の低迷によりその価値が見失われがちである現状を打破するために、
地域内の放置間伐材を収集、製材し、魅力あるカタチに加工し、
経済活動へとつなげていくことで木の価値を再興、再認識する。
それが山間部に暮らす人達の地域を誇る心を取り戻し、
地域を再び活性化させる原動力となる。

...と理想は立派なゴタクを並べているけれど、
実際の活動は限界集落の一校区での本当に小さなもの。
でも、今の僕にはその「小さなスケール」が大事だと思っています。

貪欲な追求心によって大きくなりすぎた人間社会のスケール。
できることのレベルが大きくなる一方で、
見失ったものや崩壊してしまったものも無視できないほどに大きくなってしまった。
大都市の大会社で長年暮らしてきた自分にはそう見えます。


「明日世界が終わるとしても、僕は今日リンゴの木を植える」


この一年、この講座を受講し、自分なりに研究を進めてきて、
この言葉のほんとうの意味が、実感がなんとなく分かってきた気がします。



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遊子川のトマト加工班で宇和町の新城生産組合と宇和島の企業組合津島あぐり工房の
二箇所の視察に行ってきました。

メインの目的は新城生産組合にある大型乾燥機の見学だったのですが、
フタを開けてみれば、起業者自身による起業の心得を学べた刺激的なものでした。

起業というと、とかくその方法にばかり目が行きがちなのですが、
結局のところは「なにがやりたいか」「なんのためにやるのか」といった明確な目標と、
その目標に向かって突き進むための「勢い」が絶対的に必要、ということを
参加者一同感じたと思います。

強い想いがあれば、その想いを達成するためのパワーは自然に生まれるもので、
方法とか技術といったものは必要に応じて身についてくるものである。
よしんば自分自身がそういったものを手にしてないとしても、
強い想いは強い発信力を伴うことで自然と第三者の助けを引き寄せるものである。

...二人の起業家の話を聞いていて、つくづくそのことを感じました。



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  【第1回】【第2回】【第3回・第4回


ユスモク木工教室第5回。
前回が2回分(45分×2回)の時間をとってもらったので、実質6回目。

最初はどうなることかと思ったこの教室も今回で最終回。
前回2回分の時間をとってもらったおかげで、前回でほぼ完成し、
今回はボンドの乾燥を確認し、最終的な完成を確認するだけでした。
出来・不出来はあるにせよ、とりあえず全員無事完成させることができました。

記念撮影の後、今回の木工教室についての感想を発表してもらいました。
みんな概ね前向きな感想をくれました。

それとは別にあらかじめみんなで手紙を書いてくれていて、
終わり際に記念写真と一緒にいただきました。
一人一人完成品を持った写真入りの手紙で、
学校ぐるみでサポートしてくれたことがとても嬉しかったです。



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遊子川もりあげ隊・地域振興部では、主に防災対策に取り組んでいますが、
その取り組みの一環として、地域内の避難経路整備事業を去年に引き続き実施しました。
去年は日浦〜下遊子地区間で行いましたが、今年は下蔭〜柳沢地区間で実施。

遊子川地区は中央谷底を走る県道から枝葉状に集落が点在しているわけですが、
中央の県道が寸断された場合は一気に避難路がなくなってしまいます。
そこで、昔ながらの山道を定期的に整備して、いざという時のために備えます。

山道は文字通り森の中を切りとおして作られた道であり、
放置していると木や竹が繁茂して、道が使えなくなってしまいます。
支障木・支障竹を伐採し、道路に積もった不要土をユンボで掻き出す作業を
もりあげ隊地域振興部と地元受益者の人たちが集まって半日がかりで実施しました。



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宇和町の池田家さんで開催されたイベントに参加してきました。

池田家さんは先日ユスモクの囲炉裏を納品させていただいた素敵なギャラリー喫茶です。
その酒蔵がまたいい雰囲気の空間で、いろんなイベントに使われています。

今回はデザインを地域づくりに生かす「地域デザイン」講座ということで
参加したのですが、正直講師の迫田さんについてはあまり知りませんでした。
まだまだ勉強不足。

加えてこの日は病み上がりに花粉症、と体調がイマイチだったこともあり、
講座だけ参加して交流会には参加せず、ちょっと消化不良な感じだったのですが、
迫田さんのお話は少なからず刺激を受けました。


デザイナーと名乗るには、まだ実績も自信もない。
それでも「デザインとはなにか」については、人一倍考えている自信はある。

ただこれまでは、デザインはデザイナーがするものだと思ってた。
でも技術が技術者だけで行われるものではないように、デザインもデザイナーだけがするのではない。
誰もがデザインという行為をしている。
ただ、デザイナーはその行為をより強く意識し、その行為の効果を強く信じている。

デザイナーが人々をデザインへと導く。
そしてみんなでデザインする。

みんな=地域が「地域デザイン(地デジ)」。



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遊子川地区の地域づくり組織「遊子川もりあげ隊」。
僕が着任する前年の2010年に立ちがあり、一年かけて活動計画を立て、
僕の着任と同時にその活動をスタートしました。

事務局のある遊子川公民館を中心に精力的に活動を進めてきましたが、
地域づくり活動というものは、その活動が順調に展開していくならば、
どのような経緯をたどるにせよ、また、意識していなくていなくても
自然と経済活動へと帰結していくもの、
ということがこの二年間の活動の末に見えてきたことでした。

もりあげ隊は遊子川地区全住民で構成される任意団体ですが、
市から支給される補助金が主な活動資金であること、
活動を推進する事務局が公民館となっていること、
などまだまだ行政主導の色が強く、
もりあげ隊を母体とした経済活動をしていくにはなにかと不都合な部分があります。

その一方で、活動が順調に進めば進むほど、
活動を継続的・発展的なものにするには経済活動が必要、という気運が高まります。
そこで出てくるのが経済活動を行っていくための組織結成の話題。


...というわけで組織化についての勉強会。

地域産業の起業サポートを行なっているえひめ産業振興財団の方に来てもらい、
組織化の必要性、最適な形態、方法などについてレクチャーしていただきました。


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  ユスモク木工教室 第1回・ 第2回


ユスモク木工教室3回目と4回目の様子をまとめてレポートします。

前回までで外箱を完成させ、今回から内箱の制作にとりかかります。
外箱は基本的にボンドでの接着のみだったのに比べ、
内箱はノコギリを使っての切断作業が入るため、
少しレベルがアップします。

木材を真っ直ぐ切る。
ただこれだけのことに子どもたちは四苦八苦していました。
かくいう自分も普段の切断作業は機械でやっており、
普段ノコギリを使うことはほとんどありません。
サポートに来てくれている建具屋さんの指導の下、
みんな一心不乱に作業に打ち込んでいました。
内箱の材料は今回は桐を使ったのですが、
桐は意外と切りにくい。

人間社会の中にある「モノ」って当たり前のように身の回りにあるけれど、
どれ一つとして、簡単に生まれてきたものはない。
人々の苦労と工夫の末に生まれてきたものであり、
苦労と工夫が楽しさを生む。

子どもたちがその感触を少しでも感じてくれたら。
木工教室をした甲斐があるというもんです。


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【ユスモクのコラボに、ともらった七宝焼きのサンプル。さて、なにができるか。】


愛媛大学地域マネジメントスキル修得講座第11回。

全12回のこの講座、最終回は各自のプロジェクト研究論文の発表なので、
講義としては今回が実質最終回。

今回は1日講義、1日プロジェクト研究の検討でした。
ここまで皆勤だったのだけど、最後の最後で息切れしてしまい、
最後のプロジェクト研究はお休みしました。
まあ、研究としてやれるだけのことはやり、
ある程度成果があったと自分では思っているので、
あとは論文にまとめるだけ。

講義は愛媛大学社会連携推進機構教授の村田武先生の、
午前は「食料主権のグランドデザイン」、
午後は「再生可能エネルギーによる農業・農村活性化」。

いろいろ堅苦しい単語が出てきたけれど、
要は午前はGATT、TPPなどの食料貿易論、
午後は脱原発のための再生可能エネルギー移行のお話でした。
話は回りくどいけど、目指す方向がしっかり見えて、
なおかつその方向性にとても共感できるものだったので、
最終講義としてはとても良いものでした。


今はネットワークの時代だと人々は言う。
しかし何でもかんでもムダにエネルギーを費やしてまでつながるべきなのか。
かつて人々は、自分が生まれた場所から歩いていける範囲で幸せに暮らしていた。
それが科学技術の発展にともない、
膨大なエネルギーを費やして地球規模で移動をするようになり、
世界を股にかけて行動することがハイソサエティなことだとされるようになった。

地球資源は限りあるもので無限のものではない。
そしてその資源は人間だけのものではない。
どんなに人間が優秀だとしても、その資源を勝手に使い切る権利などどこにもない。
他の生きものたちがそうしているように、
人間も最低限のリソースで生きるべきなのである。

他の生きものにはない(かもしれない)、豊かな感情が豊かな生活を求めたとしても、
そのために費やされるエネルギーができるだけ少なくてすむように、
最大限の努力をすべきであり、人間の叡智はそのために使われるべきである。


 "Less is More."


かの偉大な建築家の言葉を、今こそ真剣に考える時期が来ているのではないだろうか。



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ユスモク木工教室2回目。

今回は先週作成した外箱の上枠と下枠を接続して外箱を完成させます。
引き続きボンドによる接着作業です。

こんな簡単な作業も、便利になりすぎた現代社会ではめずらしいことらしい。

昔はものを作る、という行為が当たり前だった。
誰もがものを作る喜びを知っていた。
それがだんだんと作業を分担するようになって、
「作る人」「運ぶ人」「売る人」「使う人」と分かれていった。
作業効率は大幅に向上し、できることのスケールが格段に大きくなった。
しかし、作業の分担は魅力の分担にもなった。
多くの人が「工夫する喜び」を忘れてしまった。

ものづくりを復活させるのになにも特別な工夫は必要ない。
ものを作る機会を与えればいいのだ。
それも外からの刺激に敏感に反応し、柔軟に吸収する多感な子ども時代に。

ユスモクの木工教室はそのような想いにより実施しております。



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愛護班スキーの翌日。
全身筋肉痛の身体を引きずって、本日はユスモク初の商品販売。
...テストマーケティングですが。


思った以上に早く、ユスモクの経済活動への動きが出てきています。
ただ、僕が作ったもの以外のところで;;
先日紹介した囲炉裏もそうですし、今回の檜香袋といい。

ユスモクは行政主導の地域づくり組織「遊子川もりあげ隊」の活動の一部としてスタートしました。
そのため、個人として利益を上げるのではなく、地域を活性化することが第一目的となっています。
しかし、活動を継続的なものにしていくためには、やはり経済活動が欠かせません。
しかし、現状の組織体系では経済活動をしていく体制にはなっておらず、
経済活動を行っていくための組織再編が急務になってきました。
まあ、それだけ活動が順調に進んでいる、とも言えるのですが。


そんななか、檜の香袋は、西予市に入ってもらっている
六次産業化プランナーさんからの提案によりスタートしました。

制作の過程で生じるかんなくずをなんかに使えないかなあと、
袋詰めにして木工所に置いていたところ、それを見たプランナーさんが、
「入浴剤として売ればいいじゃない」と、トントン拍子に話を進め、
道の駅で販売する手筈を整えてくれたのでした。


しかしモノを売るって大変なことですね。
いつもは見てる側で、モノを販売した経験がほとんどなかったのですが、
見るのとやるのとでは大違い。

いい経験になりました。



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ユスモク第1回目の木工教室が終わった翌日。

木工先進地視察第二弾として大分県は由布院の木工房へ視察に行ってきました。
木工クラフトによる地域振興の第一人者の方がおられる場所で、
元々一番最初に視察する予定の場所だったのですが、
先方の都合により視察がかなわず、第一弾は高知県馬路村へ行きました。
まあ、それはそれですごく収穫がありました。

今回、ECPR(えひめ地域政策研究センター)の方の仲介で、
念願かなって訪れることができました。
実は四国同様、九州にもほとんど行ったことがなく。

八幡浜港からフェリーに揺られること3時間。
別府港に上陸。
港には巨大なフェリー船「さんふらわあ」が停泊していました。
湯けむりたなびく坂の町を通りすぎて山間の温泉地へ。

由布院は若者と外国人旅行者であふれるモダンな温泉街でした。



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ユスモク念願の木工教室が2/6にスタートしました。

遊子川小学校の3年生から6年生のクラブ活動として、
1回45分の授業を週に1回、全5回の予定で実施します。

開催に先立ち、子どもたちにどういうものを作らせようかとずいぶん迷いましたが、
開催直前に子どもたちがユスモクを見学に来てくれたので、
その時になにが作りたいか要望を聞いてみたなかから、
「宝箱」を作ることに決めました。
なかなか夢があっていいじゃないか、と。

子どもたちに作らせるわけだから、
あまり作業が複雑で難しいものをやらせるわけにもいかず、
できるだけ楽しんで、必ず完成できるものを作らせたい。

...というわけで釘を使わず、ボンドだけで組み立てられるものとし、
材料もある程度切り出しといて、体験程度にノコギリを使うことにしました。


木に触れて、木の温もりを感じ、
モノを作る楽しさというものを体験してもらいたい。
木に価値を見出し、森を誇り、自分たちの暮らす地域を誇る気持ちに繋がってほしい。

...これがこの木工教室のねらいであります。



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愛媛大学地域マネジメントスキル修得講座第10回。

今回は1.5日で1講義、0.5日で研究課題の検討でした。
講義は「地域マーケティング」。
講師はマーケッター歴30年の上野祐子さん。
やはり現場で叩き上げた人の言葉には力があります。


マーケティングとは。


  「生活者にとって質の高い新しい生活価値観を創造していくことを目的とした
   もの・サービス・価値を生み出す方法・関係・しくみ・プロセス・その活動全体」

  「顧客・クライアント・パートナーそして社会全般に価値をもたらす提供物を創造し、
   コミュニケーションを図り提供・交換するための活動であり、一連の組織・プロセス」

  「互いに製品やその価値を交換することで、個人やグループのニーズとウオンツを
   満足させる社会的・管理的プロセス」


...とまあ、その定義はいろいろあるようですが、
マーケティングの定義を僕なりの解釈で簡潔に言うならば、


 「消費者を知ること」


でしょうか。
つまり、地域マーケティングとは「地域を知ること」。

彼を知り、己を知れば百戦危うからず。
「知ったつもり」が追求心を萎縮させ、ディスコミュニケーションを加速する。



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遊子川のお隣り地区・魚成地区で開催された魚成地域づくりフォーラムで、
遊子川もりあげ帯の事例報告をさせていただきました。

今の仕事をするようになってから、
ちょくちょくこういう講演や事例報告をするようになりました。
もともと話すことはそれほど得意ではなく、
ましてや大勢の人の前で話すなんてもってのほか、という感じだったのですが、
美大でのデザインの学びでプレゼンをする機会が多かったことから、
人前で話す、人に想いを伝える、ということについて、
下手は下手なりに考えるようになりました。
そして地域おこし協力隊になって、
図らずもその学びの成果を実践していくことに。

得意・苦手、上手い・下手はともかく、
伝えたい想いがあれば、人はそれなりに伝える工夫をするもの。
いくつかこなすうちに緊張はするものの、
それなりに話せるようになってきたのかな...

...と思っていた矢先に。

やっちまいました。
気の緩みがあったのかなあ。

まあ、失敗を重ねて人は成長する、
ということで前向きに捉え...

...たいけどやっぱり凹むわあ。



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事の発端は、公民館があまりに寒いので囲炉裏を置こうという話からはじまりました。

経費節減で公民館予算が絞りに絞られて、ろくに暖房やストーブを点けられず、
どうしたもんかと関係者で知恵を絞った上での案でした。
まあ、田舎ならではの発想ですよね。
都会であれば、囲炉裏を構えようとしたら逆に高くついちゃうわけで。

自分のくつろぎ小屋を自分で作った、というおっちゃんが
ユスモクで囲炉裏を作ってくれることになりました。
その小屋にはこれまた自作の囲炉裏があって、その囲炉裏がまたイイ感じだったのです。
そのおっちゃんは大工というわけでもなくて、
退職して都会から故郷に戻ってきて農業をしている方なんですが、
まあ元気な方で、もりあげ隊の活動でもお世話になっております。

しかし。
結局役場の上の方からのお達しで、囲炉裏を置くことすら許可してもらえませんでした。
理由はただ「危ないから」。
場所柄子どもが来ることも多い中、囲炉裏があるのは危ない、と。
そんなこと言ってたら何も置けんやろ!
...と文句たらたらなわけですが、文句を言ってるだけではなにもはじまらない、
とそのおっちゃんは地域内の農協販売店に頼み込んで、
店内のくつろぎスペースに作った囲炉裏を置かせてもらったのでした。


その農協に置かれた囲炉裏の画像をFacebookにアップしたところ、
「うちにもほしい!」という反響がありました。


こうしてユスモク囲炉裏物語は展開していくのであります。


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【交流会の豪華なディナー!】

愛媛大学地域マネジメントスキル修得講座第9回。

今回はこの講座の現在の受講生に過去の受講生を加えての合同発表・交流会。
現在の受講生が4期なので、1〜3期の先輩方が来て、
各期2名ずつ代表で事例発表を行います。
事例発表は各自発表資料を用意して一人あたり30分程度発表を行い、
あとは「放談会」とレジュメにはあったのですが、
フタを開けてみれば、発表者以外の口頭による自己紹介でした。
そして夜は宴席での交流会。

...という流れ。

いつものメンバーに過去の受講メンバーが加わると、
さらに大きなネットワークになります。
より多様性が増し、複雑性が増す。
このネットワークを上手く使いこなせれば、
より大きなことを成すことができるけれど、
使いこなせなければ烏合の衆になるのみならず、
単独でいる時よりも面倒なことになりかねない。

あらためてネットワークの威力と危険性を感じた一幕だったような気がします。


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ユスモクの立体看板を作りました。

これまでの制作で出た端材の山をみて、
これでなにか作れないかな、と思ったのが事の発端でした。

そう思っているうちに、何気なくFacebookを見ていたら、
山で獲れた鹿の頭骨の引き取り手を探す旨の記事を見つけて、
「これだ!」と思って、すぐさまほしい旨のコメントをしたところ、
無事この頭骨をいただくことができたのでした。


ユスモクのロゴには鹿の頭をあしらっています。
これは遊子川で鹿が獲れるからではなく、
遊子川に伝わる七鹿踊りで使われる鹿の面をあしらったものです。

端材で「ユスモク」の文字を作り、その横に鹿の頭骨を置けば、
ユスモクをアピールする良いオブジェ、立体看板ができるかなあ、と。



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時の流れは早く、はや師走。
2012年ももう終わりです。

今年の汚れは今年のうちに。

遊子川では毎年12月に「クリーン作戦」と銘打って、
地域をあげて幹線道路である県道端の清掃活動を行っています。
同時に地域内の親・子・孫の三世代交流イベントも実施しています。
さらに今年は地域内でイルミネーション展示をやろう、ということになって、
もりだくさんの週末になりました。

遊子川の地域づくり組織「遊子川もりあげ隊」、公民館、老人会、小学校、PTA、
遊子川の若者グループ「新泉組」などなど遊子川の中のいろんな組織が一同に介して、
にぎわいました。

とてもいい形で遊子川は盛り上がっているように思えます。


田舎はリソースが少ない割には組織がやたらと存在しています。
しかし、普段はその組織間でのやりとりはあまりない。
まあ、リソースが少ないからだいたい顔見知りの間柄か同じ人が掛け持ちだったりで、
あえて交流しなくとも、ということなんだろうけど、
その認識が、組織活動の煩雑さを増していくものになり、引いては活動が停滞する元になる。

組織は内部活動だけでなく、外部との活発な交流があってこそ
健全に発展していくものではないでしょうか。



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えひめ協同・まちづくりネットワーク主催の「えひめまちづくりシンポジウム」に
パネリストとして呼んでいただきました。

「都市生活者から見た田舎の良さ、暮らし方」というお題で
15分ほど報告してほしい、とのこと。

移住先進地である内子での開催なら、
お隣りの西予市でまだ2年足らずしか生活してなくて、
しかも行政の支援を受けてきている自分のような人間ではなく、
内子の移住者にもっと適任者がいるような気もしますが、
来て2年足らず、という「移住新人」の立場から見えるものもあるだろうし、
なにより「地域おこし協力隊」とて活動してきたことで見えてきたもの、
伝えられるものがあるだろうと思い、お受けすることにしました。


田舎は都会と比べて劣っているから人が田舎から都会へ流出しているわけじゃない。
都会中心の経済社会、というスタイルもあるだろうけど、
田舎の価値が国全体で共有できていない。

人間生活の原点のほとんどが田舎にあるのに、
その価値が忘れられている。

田舎の価値、魅力を再発掘し、分かりやすい「カタチ」でアピールすること。
それが地域おこし協力隊の重要な任務の一つだと思うのです。



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木は固い。
その固い木と対峙する柔らかい素材と合わせることで、
ソリッドでシャープでありながら、オーガニックでもある。

そういうモノが作りたいなあ、と素材探し。

城川町が木材の町ならば、おとなりの野村町は和紙・シルクの町。
まずは和紙を求めて和紙工房へおじゃました後、
シルク博物館へ。


かつては盛んだった養蚕農家も今ではもう数えるほど。
皇室に献上するほどの高品質のシルクを作りながらも、
安価に、安易にという方向へ向かったマスプロダクトの波に押し流されて、
古き良きものは消えゆこうとしている。

本当に大切なモノはなんなのか。
それを本気で考えなければ、この先も我々は次々と大切なものを失っていくだろう。


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11月はもりあげ隊の会報作成など、事務仕事が入っちゃって、
なかなかユスモクに専念することができない...

...のですが、頭の中では常に作品作ってます!

これまで、スツール、ベンチ、テーブルと試作してきました。
それぞれ問題点はありますが、これから自分が目指す方向に向けて、
順調なスタートは切れているんじゃないかな...
と、自分では思っているのですが、
これからは周囲にもそれを認知してもらわなければなりません。

これまでは純粋な木材だけを使った作品だったので、
四作目は他の材料を組み合わせたコラボ作品にしてみようかな、と。
定番ですが、照明作品で木と和紙の組み合わせを考えてます。

おとなりの野村町で、泉貨紙という有名な和紙を作っている所があると聞き、
個人購入もできる、ということで行ってきました。



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【またまた講義には直接関係ないですが、いただき物の鹿の頭骨】


愛媛大学地域マネジメントスキル修得講座第8回2日目。

この日は一日、森賀先生の「地域マネジメント論」。


地域おこし協力隊としてこの一年半、地域づくりを学んできて思うことは、


  「地域づくりにノウハウはあるのだろうか?」


...という疑問。

それがこの講座を受講した動機の一つになっています。
僕が感じる限り、地域づくりに必要なものは「土着のリーダー」。
地域をこよなく愛し、地域の人を圧倒的に惹きつけるカリスマ性。
それが地域を引っ張っていってるように思えます。

しかしそのような人はそうそういない。
それならそういう人材を育成するしかない...的な発想になるわけですが。

この講座も半分を過ぎました。
おおいに学ぶところが多く、個人的には満足しているものの、
地域づくりにノウハウはあるのか、という根源的な問いに対する疑問は
いまだに残っています。

ノウハウを無理矢理定義付けることが一番なのではなく、
地域を元気にすることが一番なのだから、ノウハウにこだわる必要はない、
と言われるとそれはそうなのですが、
「より多くの人に地域づくりの大切さをアピールする」という点においては
やはり分かりやすいイメージ、ノウハウを示しておく、ことも必要と思えるわけで。



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【(講座とは直接関係ないけど)フラー・ドーム・ハウス】


愛媛大学地域マネジメントスキル修得講座第8回1日目。

午前中はプロジェクト研究。
研究内容ごとにグループ討議。
ユスモクでの制作物を持っていけるものは持って行って、
メンバー及び担当教官に意見を仰ぎました。

研究テーマ及び目指すところは自分としては明確なのだけど、
それを第三者にアピールするための資料(論文)についてはまだ未着手で、
そろそろ要項をまとめていかなきゃなあ、といったところ。


午後は講義。
テーマは「農産物流通と市場」。講師は中安章先生。

自分があまり農業に縁がない、ということもあって、
イマイチ実感がわかず。

ただ、流通に関しては最近感じることがあるので、
今回はそのことについて書いてみたいと思います。



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宇和島で大工さんによるカンナ削りの全国大会があるというので見に行ってきました。
宇和島市総合体育館。
きさいや広場の隣にあったんですね。

久々の宇和島です。


現在ユスモクで木工製作活動をしておりますが、
僕自身は大工職人の経験があるわけではありません。
美大でちょこっと木工で作品を作ったくらいで、
見よう見まねで苦労してやっているわけですが、
いかに自分が木工製作に必要な知識と技術を欠いているかを痛感させられます。

こう言うと、


  「じゃあ作れる人=大工さんに頼めばいいじゃないか」


と、言われるわけですが、それはちょっと違うわけです。

デザイナーはデザインだけ考えれば良いのではなく、
職人は言われたものをただ黙って作ればいいものでもないと思うのです。

20世紀のマスプロダクトは細かく仕事を分業してきました。
それは格段に生産性を向上させたけど、その一方で、
「考えて作る」というひとつの行為を、
「考えて」「作る」という二つの行為に分けてしまったことで
「作る喜び」というモノづくりの原動力とでもいうべきものを失ってしまった。
...そんな気がしてなりません。


僕は、考えて作りたい。



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愛媛の地域密着型ポータルサイト「本舗」のオフ会に行ってきました。

本舗は愛媛県としての一つの集まり、ではなく、
宇和島・八幡浜・大洲・西予・松山・愛南の各地方でそれぞれ本舗があり、
今回はその合同イベント、ということになります。

「機能」で集合する都会とは異なり、「地域」でつながる地方においては、
このような地域主体のポータルサイトは重要な役割を果たす...
...と思って、このブログを立ち上げた直後に、僕も西予本舗に登録はしたものの、
いまいちその効果が実感できず、結局放置状態でした。

そんな状態だったのでFacebookでイベントの誘いを受けた時も、
あまり乗り気ではなく、当初は行くつもりもなかったのですが、
大番頭の方が近くに来たついでに、とユスモクに寄ってくれて、
直接お声がけをしていただいたことで、思い直して行くことにしました。


ネットは大変便利です。
しかし、どんなにネットが発達したとしても、
直接会ってコミュニケーションすること以上のことはできません。
あくまで「直接のコミュニケーションをサポートする」というのが
ネットの役割であり、それはこれからも変わらないと思うし、
変わるべきじゃないと思います。

ネット世界、なんて言葉が常識的になりつつあるけれど、
僕はネットに世界があるなんて思わない。

ネットはしょせん離れた現実と現実を繋ぐツールでしかない。



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ユスモクの木工所が整う前から、ユスモクのロゴを考えていました。
まあ他にすることがないから、だったからですが、
それはそれとして、木工所の「イメージ」を明確にしておくことが重要、
とかねてから考えていたことも事実で、ロゴ作成はその一環でした。

木工所そのものは「木材の活用で地域の活性化を目指す」という
ユスモクの理念をアピールする「イメージ」の原点となりますが、
いかんせん現場に行かなければその存在は伝わらない。


木工所を離れてもユスモクの「イメージ」をたくさんの人に伝えるために。
ユスモクのロゴをユスモクで生まれた作品に焼き付けることにしました。

で、作りました、ユスモクの焼き印。



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愛媛大学地域マネジメントスキル修得講座第7回。

本来この回は、笠松先生の「地元学」実践を西予市で行う予定でしたが、
先生の都合により中止、場所をいつもの愛大農学部キャンパスに変更して、
「地域マネジメントスキル修得講座の受講生による取り組みの可能性」について
ブレストとKJ法によるワークショップをすることになりました。

地元学の実践を楽しみにしていただけに、残念な気持ちと、
ブレストやKJ法についてはすでにその基本的な内容を知っていて、
さらにその効能について少し疑問を持ちはじめていたこと、
ユスモクが製作段階に入ったものの、
他業務に追われて時間的・肉体的余裕がなくなっていること、
さらにこの週、地元で伝統行事である秋祭りが開催されること、
...などの諸要因が重なって、今回は参加を見合わせようかな、と思ってました。


が。
ここまで皆勤賞。
講座自体は7割出席すればいいのですが、
講座の効能はどうあれ、参加できるのであれば参加しておきたい。
全講座受講後に見えてくるものもあるかもしれない。

...という想いから疲れた身体を引きずって参加してきました。



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10月1日より遊子川地区に新交通システム、
デマンド乗合タクシー(以下デマンドタクシー)がはじまります。

厳しい山間地形と過疎化により、交通の便がすっかり悪くなってしまい、
自家用車のない交通弱者を救うべく、施行されました。
施行に当たっては、遊子川の地域事情に合わせた運行をするために、
遊子川もりあげ隊で事前に綿密な打ち合わせやアンケートの実施を
およそ1年以上もの時間をかけてじっくり行いました。

自分も遊子川の地域事情をよく分かってないながらもこの一年間、
その場に同席させてもらい、事務作業等のお手伝いをさせてもらいましたが、
まさに紆余曲折を経て、やっとここまでくることができた、という感じで、
感慨深いものがあります。


そのデマンドタクシーのスタートを祝して、
セレモニーが遊子川公民館前で開催されました。



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第30回地域づくり団体全国研修交流会鳥取大会。

日曜日は宿泊した宿坊での座禅体験の後、御来屋地区へ。
地区を散策して、感じたことなどを発表。

黒い瓦屋根で美しい街並みを形成しており、
名和神社、住吉神社という二つの由緒ある神社を擁し、
後醍醐天皇が訪れたとされる着船所跡など、
文化資産としての魅力がある地区ですが、
一方で普通の生活圏としては、元気の無さを感じる。

地域の良いところと悪いところを大別して感じるところを発表しましたが、
悪いところとして「人がいない」という点がありました。
個人的には人の多い少ないはあまり良し悪しには関係ないと思ってます。
人が多くても地域に感心のある人がいなければ、その地域は活性化しないし、
人が少なくても、皆が団結して地域づくりに取り組んでいるのならば、
それなりに魅力ある元気な地域になるのではないでしょうか。
もちろん必要最低限のリソースさえ確保できないのは問題ですが。

地域の悪いところを探すより、良いところを探して、
その魅力を育て、分かりやすいカタチとして内外にアピールする。
その大切さ、面白さを地域の人が理解しているか。

なにごとも楽しまなきゃね。



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  大山ものづくり学校


第30回地域づくり団体全国研修交流会鳥取大会。

土曜日午後は各分科会ごとに別れて研修。
僕は、第8分科会の大山町でした。

各分科会はあらかじめ内容が公開された上で、
参加申し込み時に希望する分科会を第三希望まで伝えておきます。
自分の第一希望は実は大山町ではなく、第6分科会の三朝町でした。
単に三徳山の投入堂を見たかったからなのですが、
見事に外れて第二希望の大山町になりました。

大山町を第二希望にしたのはアーティストたちが、
廃校になった学校を拠点に地域づくりをしている、ということで、
自分のユスモクでの活動に通ずるものがあると思ったからで、
地域づくりという自分の職務上では一番合致するもので、
事務局もその辺を見抜いてこの分科会に配置してくれたのかな、
と思えるくらい、得るところの多い分科会でした。


ユスモクも最初は木材の有効活用、という点で木工からはじめるわけですが、
個人的には木工だけにこだわるつもりはなくて、
いろいろ「ものづくり」をやりたいと思っています。
様々なクリエイターが集まって、融合してできるもの。
そういう魅力ってやっぱりすごいなと感じました。


ユスモクがそういう場所に相応しいのかどうかはまだ分からないけど、
愛媛にもそういう場所があればいいな。



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川に生息する生物を採取して、川のキレイさを測定する水生生物調査を行いました。

毎年学校と公民館協働で実施されていたイベントですが、
去年からはさらに遊子川もりあげ隊との協働で実施しています。

外部より水生生物の専門家の先生を迎え、
地元の川で水生生物を採取、その後学校の教室に移動して採取した生物たちを観察します。


遊子川には野井川という川が流れています。
この川は雨包山あたりから地域の入口である辰ノ口まで流れていて、
辰ノ口で国道に結節する地点で黒瀬川に合流します。
そんなに大きな川ではありませんが、遊子川に美しい景観をもたらしています。

昨年は真夏の7月に学校そばで採取したのですが、
今年は初秋の9月に下流の辰ノ口付近で採取しました。
気温が低くなったのと、下流ということでそんなにたくさん水生生物もいないかなあ...
と思いきや、意外とたくさんの生物を採取することができました。


自分たちが暮らす故郷が、水がきれいな美しい場所であることを自覚することは、
故郷を誇る心を育てます。それは地域づくりにおいて、とても重要なことではないだろうか。

そういう心が、地域を育てるのだから。


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【坂村真民記念館】


愛媛大学地域マネジメントスキル修得講座第6回1日目。
いつもの農学部キャンパス。


午前中は森賀先生の「地域マーケティング論」、
午後はプロジェクト研究の検討でした。


計算が苦手。
計画をたてるのが苦手。
計略を練るのが苦手。
およそ経営者たる資質は持ち合わせていない自信はあります^^;

しかし。
僕は、組織の中で生きる道を捨てた。
誰かから分け与えられる作業をして生きて行く道を捨てた。
苦手だからやらない、なんて甘いことは言ってられない。

マーケティングとはなんぞや。
まだよく分からないけれど、これからの自分の道を追求する過程において、
おさえておかねばならないポイントであることは確かなようです。



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[愛媛大学の植物工場]


愛媛大学地域マネジメントスキル修得講座第6回1日目。
いつもの農学部キャンパス。

午前中は胡柏先生の「有機農業の経営と環境マーケット」、
午後は仁科弘重先生の「新たな食料生産システムとしての植物工場」。

有機農業と植物工場。
どちらも現代農業の主流とは一線を画し、両極端に位置するスタイル。


田舎は農林漁業の第一次産業の舞台です。
僕自身は、第一次産業に従事したいから田舎に来たのではなく、
第二次産業である「ものづくり」をしたくて田舎に来たわけですが、
田舎で暮らすにあたり、主要産業である第一次産業を理解することは
とても重要なことだと思っています。

第一次産業は人類最初にはじまった産業であり、
今もなお、人間の生活基盤を支える重要な産業であるはず。
それがどうしてこんなに異質な構造で、
現代の経済システムにそぐわないものになってしまっているのか、
部外者としてはとても不思議に感じてしまいます。

今も昔も、食の摂取が生命維持の基本である以上、
第一次産業は時代遅れであってはならないはず。
20世紀の都市集中型社会が、田舎の末端社会を軽視したことは、
最大の過ちではなかったか。


科学的には、日本の農業は世界のトップクラスをいってると言われてるそうですが、
田舎の現実を見るにつけ、経済システムはその科学力にマッチングしていない。

第一次産業の最重要視化。
それが六次産業のめざすところではないでしょうか。



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人生も半ばまで生きてくると、
人生とは科学や論理で規定されるだけの世界ではないことに気づきます。

このことに気づくか否かで、生きる世界の「広がり」に差が出てくると思うのです。
別段狭い世界でも十分幸せに生きる人もたくさんおり、
そういう生き方も悪くないのでしょうが、
気づいてしまったからには、広い世界を堪能したい。
それが僕の生き方だと思うのです。

地域おこし協力隊の多くの志望理由は、「社会貢献」だと思います。
海外青年協力隊などの経験者も少なくないと聞きます。
が、僕は正直なところ、社会貢献が第一の志望理由ではありません。
もちろん、現職にいる間は全力で社会貢献していく所存ですが、
自分が求める道を実現する過程で、そのとっかかりとして出会えた「ご縁」。
それがこの職を選んだ理由だと思っています。

念ずれば花開く。
心から望むものがはっきりすれば、自ずと望むものを手に入れる機会が現れる。
それが「縁」というものであり、その縁の兆しを見逃さないことが、
事を為すのに必要な能力ではないでしょうか。
要は「チャンスは見逃すな」という単純な論理。


僕が求める道。
それは世間に認められて大成功し、大金持ちになることではない。
大自然のそばでモノづくりをしていくこと。
そうやって作られたモノの魅力を社会に伝えていくこと。
それは社会のためではなく、自分のため。
しかし、社会のためにもなると信じています。

その信念のもとに、取り組んできたのが地域木材有効活用であり、
その拠点が「ユスモク」なのです。


ユスモクは県の補助を受けて実施しております。

その名も「愛媛県新しい公共支援事業」。
平成23年度、24年度の2ヵ年事業です。

補助を受けて行う以上、お金を出してもらっているスポンサー(県)に対して
その進捗を報告する義務があります。

その中間報告をしに松山まで行ってきました。


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遊子川もりあげ隊では、遊子川の特産品開発に取り組みます。

地域づくりにおける特産品開発はどのように位置づけられるのだろうか。
一言で言えば、開発した商品を売ることにより、地域を経済的に活性化すること。
では、お金が地域に入れば、地域は自動的に元気になるのだろうか?

社会の基盤を経済においている以上、お金は確かに重要です。
しかし、金を得ること以上に、どのようにして稼ぎ、稼いだお金をどのように使うのか、
さらに言えば、特産品を売ることで、どのように地域が活性化するのか、
どのように地域住民が地域に対して誇りを取り戻すのか。
これらの問いに対する明確なイメージを計画した上で、
商品を売って資金を獲得し、そのイメージを現実のカタチとして実現してはじめて、
特産品開発により地域が活性化できたと言えるのではないでしょうか。

ただ「売れる商品」を考えることが特産品づくりではない、と思います。
「地域が誇れる商品」を考えることが本当の特産品づくりではないでしょうか。
そのような商品ができれば、地域は自立的に商品を売ることを考える。
そこから本当の活性化がはじまる。

繰り返しますが、地域内へ潤沢な金を得る行為が地域活性化ではない。
地域が自立して活動するための資金を自力で得ようとする行為が地域活性化なのである。
行政の役割はそのための仕組みづくりをサポートすることではないでしょうか。


まずは遊子川の主要産物の一つであるトマトに着目し、トマト加工商品を研究します。
遊子川のトマト農家を中心とした人たちが立ち上がりました。

まずは現状把握のために、商品開発に興味のあるメンバーで久万高原町へ視察に行ってきました。



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遅い夏休みが終わってすぐ。

四国の地域おこし協力隊交流勉強会に行ってきました。
会場は伊予市のウエルピア伊予。
遊子川からは車でおよそ一時間強ほど。
地元といえば地元。

去年は高知県本山町での開催でしたが、参加できなかったので、
今回はフルコースで参加することにしました。

内容は地域づくりワークショップのお決まりのコースで、
活動紹介→現地視察→討議→発表→講評+交流会(という名の飲み会)。

この一年半、地域づくり要員としてさまざまな研修、交流会に参加してきました。
こういう交流や勉強会は確かに大事です。
一人でできることは限られているのだし、
「風の人」の役割は常に新鮮な風を地域に流し続けることなのだから。

ただ、そのワークショップのやり方については、
もう少し質の向上があってもいい気がしてます。
ただ名刺を交換して、現場を見て、飲み会の席で語って、テーブルの上で議論する。
悪くはないと思いますが、
費やすエネルギーに対して得られる結果ははたしていかほどなのか。

それは開催者・参加者それぞれに違うものだと思いますが、
正直僕はこの手の交流会はもういいや、と感じはじめてます。
根が営業系ではないのもあると思います。
もうすぐ任期の半分が過ぎようとしており、
すでに自分がやろうとしていることがある程度固まっていることもあると思います。

情報収集に力を注ぐ時期は過ぎ、実践する時期がきている、ということなのかな。



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愛媛大学地域マネジメントスキル修得講座第5回2日目。

本日の講義は伊予市双海町の若松進一さんの人間牧場。
噂はかねがね聞いておりましたが、ようやく行くことができました。

若松さんは双海町職員として長年双海のまちづくりに奔走し、
平成15年には国土交通省の「観光カリスマ百選」に選ばれました。
まさに地域づくりのスペシャリスト、カリスマです。

見た目は普通のおっさんです。
正直地味です。
しかしひとたび話しだすとその話術に引き込まれます。
そして面白い。
笑いあり、感動あり。
これまでに何度か若松さんの話を聞く機会がありましたが、
氏の活動そのものに触れる機会はなかったので、
「話の上手い、面白いおっちゃん」という程度の認識しかなかったのですが、
今回人間牧場に訪れて、この人はホンモノだと確信した。


「人間牧場」というネーミングは個人的にはあまり良いイメージを持ってませんでした。
牧場でスパルタ的(道場的?)に地域づくり根性なるものを叩き込む場所だと
勝手に妄想していたわけですが...

素晴らしい空間でした。
講義そのものは普通の座学ですが、学校の教室でやる講義とはひと味もふた味も違う。
若松さんの話以上に若松さんの作った空間に魅了されました。
(もちろんお話も素晴らしかったですが)


良い教育は良い環境で培われる、ということですね。



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愛媛大学地域マネジメントスキル修得講座第5回1日目。

いつもの場所...と思いきや、
いつもの場所が入試で使えないため、別の教室へ。


午前中はプロジェクト研究の検討。
提出論文の形式について説明を受けた後、現時点での各自のテーマ概要を口頭発表。
僕は一貫してメイン業務の「地域木材の有効活用」。
ただテーマは一貫しているものの、「なにを研究するのか」という論旨に関しては
まだ絞りきれていない状況です。

売れる木工品をつくること、木工所が地域活性化の場となること。
この二つを満足する施策を計画実施するための助けにしたいことは確実ですが。

いずれにせよ、まずは提出論文を意識して、テーマの背景、目的、実施方法、計画などを
近いうちにまとめたいと思います。


午後は芳之内正幸先生の「地域担い手形成論」。

食料自給率や農業就業人口などの統計から、理想の地域の担い手を考えよう、というもの。

人類の最初の革命は農耕革命だった。
それまで食料を求めて移動を繰り返していた狩猟の民は、
土地を耕し、食物を栽培することで安定して食料を確保する術を覚え、
土地に定着した。

それから次の革命である産業革命まで、農業は人類の主要産業だった。
産業革命以後、農業以外の産業が急激に伸びはじめ、
人類の主要産業は一次産業から二次産業・三次産業へとシフトしていった。

しかし人類の生活の根幹が食にあることには変りない。

多様化する現代社会において、食の大切さを人類はいかに意識すべきか。
そこから地域の担い手を考えることがはじまる、ということなのだろうか。



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高知県いの町に林業の現場を見学しに行ってきました。

ECPR(えひめ地域政策研究センター)主催の地域づくり人養成講座の全6回のうちの1回で、
僕はこの講座の受講生ではないのですが、僕が木工で地域づくりに取り組んでいることを
知っているECPRの担当者から誘っていただき、参加させてもらいました。
つくづく自分がやりたいことをアピールしておくことの大切さ、
縁を大事にすることの大切さを感じます。


林業の現場といっても、現在の日本の林業の主流ではなく、
これからの林業の新しいカタチを提唱している林業のベンチャー的なNPOの取り組みを
紹介していただきました。

日本の国土の7割が森林であるにもかかわらず、木材の自給率は3割程度。
この事実だけでも日本の林業に元気がなく、正常な状態といえないことが分かりますが、
今回の講座で、いかに日本の林業界がいびつな構造になっているかを知ることができました。

僕自身はモノづくりで身を立てたい、と思っていますが、
自分がつくろうとしているものの原材料がどのようにしてできあがっているかを知ることは、
より良いものを創るために欠かせないことだと思うのです。
そしてその追求をするために自分は田舎に来た。

良い木工品を創るには良い木が必要で、
良い木を得るには、良い森づくりが必要である。


森づくりを意識し、実践することが、良い木工製品を作るための出発点のような気がします。



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夏休みの「ゆすかわっ子よりみちクラブ」。

午前中の海と打って変わって、午後は山。
三瓶から移動して宇和へ。

宇和盆地の広大な田んぼを抜けて、一転山の中へ。
雨包山登山道に負けないでこぼこ道を登りきると...


そこには小高い丘がありました。
頂上には小さなガラスの山がありました。

一年ほど前、遊子川に来る前に行った北海道のモエレ山を思い出しました。

古の王は、今、西予市の中心を見下ろして何を思っているのだろう。



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遊子川公民館では、「よりみちクラブ」という名称で、
子どもたちの社会教育に積極的に取り組んでます。

微力ながらこの活動をお手伝いをさせてもらってます。
ただ、子ども時代を遠く離れ、この歳にしてまだ子どもを持ったことのない身としては、
子どもは嫌いではないのですが、なかなか接し方が分からず、
最初は戸惑うことも多かった。
そのぶん学ぶことも多かったけど。

僕はこの「よりみちクラブ」という名称がとても好きです。
スピードや効率が求められる現代社会において、
あえて「よりみち」をする。
遠回りをすることで見えてくるものっていっぱいあるんじゃないかな。


今年の夏休みは、二箇所のスポットへお出かけしました。

まず、午前中は三瓶の須崎海岸へ。

三瓶初訪問。



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あなたは何者ですか?


...と問われてあなたはすぐに自信を持って即答できますか?


即答できる人とできない人で人生は大きく変わると僕は思ってます。
もちろん僕は前者でありたい。

人生の多くは「なんとなく」で構成されているとは思うけれども、
明確にしておくべき「核」というものはある。
その「核」がその人自身を幸せにするものだと僕は思う。


公民館の主事さんから、


「遊子川地域をA4一枚程度で紹介するビラがほしい」


との要望がありました。

これだけ遊子川の魅力を発掘し、アピールする立場に居ながら、
まだありませんでした。


...というわけでつくってみたのですが、
要点を簡潔に分かりやすくまとめる、というのはけっこう難しいなあ。



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さて、これはなんのカタチでしょうか?

実はこれは遊子川地区の境界線です。
つまり、これが遊子川の「かたち」。

遊子川に長く住んでいる人でも、遊子川がどんなカタチをしているか、
正確には把握してないのではないでしょうか。


地域の「未来」を良くするためには、地域の「今」を知らなくてはならない。
地域の生活については僕のような「風の人」ではなく、
「土の人」のほうが断然よく知っているのはいうまでもありません。
しかし、「地域を知る」ということは、地元民の中だけで完結するものではありません。
地域の人が知ってることを、地域外の人も知っている。
地域の情報を地域の内外で共有できている。
それが本当に「地域を知る」ということではないでしょうか。
それは頭の中のイメージを頭の外の「社会」と共有することにほかならない。


「大切なものは目に見えないのだから、カタチに囚われるな。」


僕はこの言葉が大嫌いです。
そのままでは目に見えないから、目に見える「カタチ」にすることが重要だと思うから。
安易にカタチにしてしまうことが問題なのであって、
カタチそのものはとても大切なものだと自分は思ってます。

魂を込めて創りあげられたカタチは美しい。



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県主催の地域づくり実践セミナーに行ってきました。

自分がとくに行きたかったわけではなく、
なかば業務命令で内容もよく分からないまま、会場である内子座へ。
内子座は本来歌舞伎劇場なのですが、そこを講演会場として使ってました。
粋な演出ではありますが、人数詰め込みすぎ。
2時間半座りっぱなしてたらお尻がめっちゃ痛くなったよ。


セミナーは基調講演と新ふるさとづくり総合支援事業補助の事例発表の二本立て。

基調講演の講演者は、東京農業大学教授の木村俊昭氏。
国が定める地域活性化伝道師でその筋ではかなり有名な方だそうですが、
僕は勉強不足でまったく知りませんでした。


地域おこし協力隊としてのこの一年間の活動で、
地域づくりは知識や手法として学ぶものではなく、
感動を体験・共有することで地域住民を「その気にさせる」ものだと自分では思ってます。

このような講演を聞いて、ただ自分の中で消化するだけではなんの成果も上がらない。
知識としてただ伝えるだけでも不十分。
感動を伝え、少しでも共感してもらいたい。

だから僕は拙い文章とイメージに自分の想い(感動)を込めて記録する。



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愛媛大学地域マネジメントスキル修得講座第4回2日目。


一日目と同じく場所は内子の川登筏の里交流センター「いかだや」。
一日目はフィールドワークでしたが、二日目は座学中心でした。

午前中は笠松先生による「地元学実践による農山漁村の再生」、
午後はプロジェクト研究の検討でした。

笠松先生はこの講座の事務方として毎回お世話になっているのですが、
それがすっかり板についていて、先生であることが意識から遠のいていましたが、
今回の講座で立派な先生であることがあらためて証明されました。


全国の農山漁村は貧困にあえいでいる。
極端に言えば、多くの村落が近い将来消滅の危機に瀕している。
中には勝ち組の農山漁村もあるけれど、ほんの僅かではないだろうか。
20世紀の都市型社会のツケが軒並み田舎へのしわ寄せとなっている。

かつてはムラ社会で400年もの長きにわたり栄えた時代があった。
今こそ、田舎の良さを見出し、再生を図らなければこの国はだめになる気がする。


僕たちに必要なのは、世界を広くすることではなく、視野を広くすることである。
規模を大きくすることではなく、適度なスケールを保つことである。
厳しい自然を隔離して生きることではなく、そのなかで生き抜く術を学ぶことである。



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愛媛大学地域マネジメントスキル修得講座第4回1日目。

今回の開催場所は二日間とも内子。
遊子川からは肱川経由で40分程度で行けちゃうので助かります。
基本宿泊付きのプログラムですが、
経済的に余裕がないため、宿泊はパスしました。

今回はフィールドワーク主体であちこち移動しました。


龍宮茶屋→お山の学校ながた→エコファームうちこ→いかだや


内子は松山へ行く道中なのでしょっちゅう通りますが、
今回はじめて知るところばかり。

新しい発見は決して遠いところにばかりあるわけじゃない。
近すぎるがゆえに見落としてしまうものもある。



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ユスモクでは、主に地域内の間伐材を収集、加工して木工作品を作ろうとしております。

まずは間伐材を木工所に集め、間伐材の皮を剥ぎ、ある程度乾燥させた後、
製材工程に入るわけですが、ユスモク自体は現状それほど大がかりな製材装置を持ってないので、
どこか外で製材してもらう必要があります。

最初は近くの森林組合で製材してもらう予定でしたが、
どうせなら地域内で完結させたい、ということもあり、
個人で製材をしているところへ持って行って製材してもらうことになりました。

個人といってもそのこだわりは半端無く、
およそ本業とは別に片手間でやっているとは思えないほど本格的な製材所。
これも立派な地域のリソースですよね。


魅力は探せばある。
探さないからなにも見つからないのだ。



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もりあげ隊の会報第三号が刷り上がりました!


遊子川地域活性化プロジェクト「遊子川もりあげ隊」では、
会の活動を地域住民に広くアピールするために年に二回発行しております。

去年から発行を開始して、はや三号。

去年は市の輪転機で印刷していたのですが、
いかんせんクオリティがそれほど良くないので、
せっかくの表紙の写真の良さが活きない。

...ということで今号から予算をとって印刷会社に発注することにしました。


第三号の表紙は雨包山のツルアジサイにしてみました。



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7月12日・13日で開催された愛媛県地域おこし協力隊意見交換会に行ってきました。
愛媛地域政策研究センター(ECPR)主催。

去年は伊予市と西予市だけでした。
伊予市2名+西予市4名+各市の地域係担当職員とずいぶんと小ぢんまりだったの対し、
今年は上島町、今治市が加わり、また県や総務省の職員さんも来ていて、
ずいぶん賑やかになりました。

でもまだまだ。
東北では隊員が自主的に交流会を開いています。
誰かが開くから行く、という受身の姿勢ではまだまだ。


今年の会場は上島町。
瀬戸内海に浮かぶ25の島(うち人が住んでいるのは五つ)から成る町。
もちろん僕は愛媛に来るまでは上島町の存在すら知りませんでした。
尾道市は因島の目と鼻の先にあることも。

上島町へ行くには今治からしまなみ海道で因島まで行って、
そこからフェリーで渡ります。
つまり地続きでは行けないんですね。
しかも一度広島県に入らなければならない。
愛媛よりは広島の生活圏に馴染んでいる。

さぞかし秘境なんだろうなあ...

...と妄想を膨らませながらフェリーから降りて上陸してみたら。


目の前に広がるのは近代的な町でした。



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【四国西予ジオパークロゴその2(あくまで個人的な素案)】


ジオパークの講演を聴きに宇和の愛媛県歴史文化博物館(歴博)へ行ってきました。

黒瀬川構造帯という貴重な地質を有している、ということで、
西予市では地域化活性化対策の一つとして、ジオパーク推進室を設置して
日本ジオパーク認定を目指しております。

今回は、講師に日本ジオパーク委員会事務局の方と、
昨年四国ではじめて世界ジオパークに認定された室戸ジオパークの専門員による講演で、
ジオパークの基礎と現場の両面からの解説でジオパークに対する理解を深めることができました。

正直なところ世間のジオパークに対する認知度・理解度はまだまだ低い。
世界ジオパークネットワークはユネスコ支援に元順調に発展しており、
そのうちユネスコの正式機関となる日も近い、と言われているようですが、
世界遺産に比べるとまだまだこれから、という段階。

ジオパーク認定を受けたからといって劇的に何かが変わる、というものではなく、
認定向けて地域が一丸となって取り組むことに意味がありそうです。


ジオパークは場所ではなく、場所の特性を活かした「人の活動」に対して評価されるものだから。



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もりあげ隊のサイトでも告知してますが。


遊子川もりあげ隊では、今年も盆踊り大会時に写真展「思い出の写真館」を開催します。
今年は展示する写真を一般公募することにしました。
在りし日の遊子川の魅力をアピールする素敵な写真をお待ちしています!

大学時代にけっこう展示はやっていたものの、
やはり苦手意識があるせいか、なかなか魅力ある展示というものを実現するのが難しい。
それでも前回の経験を元に、一歩一歩改善していく。
そうやってだんだんと良い展示にしていきたい。

展示写真を一般公募することの他に今回は遊子川の「今」の写真も展示しようと思ってます。
今の遊子川もやがては思い出になるのであれば、「思い出の写真館」に展示してもいいのではないか。

昔から現在までの流れで展示できればそれはそれで良い展示になる気がするのです。



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「...まさにエデンの園だったな。うん、あの場所の魔法のような美しさを、ぜひ君にも見せてやりたいものだ。この世から完全に隔離されていて、頭上には青い空、周囲にはうっそうとした木また木だ。色彩の宴だな。芳にして涼。言葉では、あの天国を言い表せん。そんな場所にあいつは住んでいた。世界のことを忘れ、世界からも忘れられ、ひっそりと住んでいた...」(モーム『月と六ペンス』)


早いもので2012年も半分が過ぎ、7月に入って初日。

昨年に引き続き、もりあげ隊環境部主催で雨包山の清掃活動を行いました。

雨包山のツルアジサイ・ヤマアジサイをアピールするために、
これらの群生地周辺を草刈り、手入れをするもの。

去年ももりあげ隊の呼びかけで地域の主たる人員に声がけして実施ました。
去年は50人くらい集まったのですが、今年は30人程度と減ってしまいました。

僕みたいに他所から来た人間にしてみれば、普通に雨包山を遊子川の基調な地域資源、
と普通に認識するのですが、長年この地で暮らす人たちにすればそうでもないみたいです。

木の価値自体が長年かけてどんどん目減りしていったことで、
山そのものへの価値認識が薄れていった。
見ていてただ美しい、というだけでは普遍的に価値を認識し続けるのは難しい。
だからユスモクのように木の価値を再認識させるための活動に意味があると思うのです。


素晴らしい場所を素晴らしい場所にしておくためには、
誰かがその場所を素晴らしい、と言い続けなければならない。
そこに人が接し続けるのならば。



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【ユスモク予定地】


以前「ユスモク記念日」という記事を書きました。

それはユスモクの予定地として使われなくなった保育所を使うことを、
行政が理解してくれ、物置きと化していた場所を使用許可を得るために、
中に置いていたものをみんなで真冬の中、汗を流して移動した日でした。

...それからおよそ5ヶ月。

首を長くして心待ちしていた使用許可が下りました!

これで保育所として使われていた場所を木工所として使うための工事、
電気工事、機械の設置などの具体的な整備に入れます。

だから6月29日はユスモク第二の記念日。


...これからいくつ記念日ができるのだろう。



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【表】


名刺を新調しました。
家のプリンタが壊れて使えなくなったので、
今回はもりあげ隊のポスターやカレンダー作成でお世話になった印刷会社に発注しました。

ちなみに前回までのデザインはこちら

新しい名刺は前回とはガラっと変えて、ユスモクを全面に押し出したものにしました。
これからの活動の中核になるものですし。

木工ということで木色のブラウンを基調としたシンプルなスリートーンデザインにしました。
前は付けていた顔写真もとっちゃいました。
個人の売り込みよりも、ユスモクを強調したかったので。

正確にはユスモクのロゴはまだ正式なものではないのだけれど、
まあ作っちゃったから、的なノリで押しきりたいと思いますw

あー、早く制作活動スタートさせたい!



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講演を聴きに双海町地域事務所へ行ってきました。

まちづくり学校「双海人(ふたみんちゅ)」主催のまちづくり講演会です。
双海町ではこの4月に地域おこし協力隊を中心にまちづくりを学ぶ組織が立ち上がり、
活発に活動を開始しているみたいです。
同じ地域おこし協力隊として、常に良い刺激をもらっています。


テーマは今話題のソーシャルビジネス(SB)、コミュニティビジネス(CB)について、
事例を交えながら解説、地域活性化にどのように活かしていくか、を学びました。
僕がこの講演会を聞きに行った一番の目的は、
自分自身の任期終了後の身の振り方の参考にすること。

行政のまちづくり担当の間でももてはやされているSB、CBですが、
僕自身は行政主導でやるもんではない、と思っています。
どんなに学んでも、結局行政自身はビジネスができない立場なのだから。
ビジネス支援という立場にいるとしても、ビジネス感覚のない人間がやるべきではない。
そうは言っても、実際やる人がいないから、やむを得ず行政が介入しているわけですが。

講演は豊富な事例紹介により、とても参考になったのですが、
ちょっと詰め込みすぎのように感じました。
SB、CBの良さをたくさん伝えたい、という想いは分かるのですが、文字が多すぎ。
本資料と参考資料の章番の整合性がない。
発表スライドが配布しているものとしていないものが混ざっているのも少し混乱しました。
講師の方を批判したいのではなく、こういう表現の仕方、アピールの仕方という部分で
デザインってあらためて大事だなあ、と思った次第です。


地域活性化にビジネスは確かに必須な条件だと思います。
しかし、そのあまりの重要さゆえに、ビジネスさえ上手く展開できれば地域活性化できる、
ほかは何もしなくともよい、という風潮が蔓延しているような気がしなくもない。
そこに僕は懸念を感じるし、その前に地域意識というものを育てる必要がある、とも思う。



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【遊子川の水田】


愛媛大学農学部地域マネジメントスキル修得講座第三回二日目。

午前中は講義、テーマは「現代日本の農業政策」。
講師は農水省に30年勤め、愛大で10年ほど教鞭をとっているという大隈満先生。

最初は、とっつきにくくて分かりにくい内容そうだなあ...
と思っていたら、意外にも面白くて分かりやすい。

僕自身は農業の経験はほとんどなく、
実家も祖父が趣味で野菜作りをしていた程度なので、ほとんど縁もなく。
農業素人な人間には大変勉強になりました。


僕はこれから農業で仕事をしていく、ということはあまり考えていません。
働く意味を深く考えてなかったにせよ、自分は二次産業の世界で仕事をしてきたし、
ジャンルとスケールをがらりと変えるにせよ、これからも「ものづくり」で
生きていきたいと考えています。

ただ「自分が食べるものを自分で作る」ことに関しては興味があります。
食べ物はお金を払って空から降ってくるのではなく、
苦労して人が育て、加工して作られているのです。
そのことを多くの現代人はあまりにも意識しなさすぎる。
だから平気で大量のゴミを出し、そのゴミで自らが苦しむような社会になってしまった。
...そんなふうに思えてならない。



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愛媛大学農学部地域マネジメントスキル修得講座第三回一日目。

テーマは「地域・商品デザイン論」。

午前中は講義、午後は各自でPRしたいものを5〜6分でプレゼンでした。
講師は地元愛媛で活動されているグラフィックデザイナーの山内敏功先生。
内子の道の駅「フレッシュパークKARARI(からり)」のデザインをされた方です。

去年美大のデザイン学科を卒業した自分にしてみれば、
親しみやすいテーマであり、好きなテーマであり、興味のつきないテーマである。
美大時代にさんざん考えた「デザインとは?」という問いは今もなお、
僕の中にいつもある。


今回はとくに「売れるデザイン」について考えさせられること大でした。
賞を取るデザインがいいのか、売れるデザインがいいのか。
賛否両論でしょうが、両方満足するのが一番なのは言うまでもなく。

消費行動のプロセスに関する法則。
これまでは、
Attention(注意)→Interest(興味)→Desire(欲求)→Memory(記憶)→Action(行動)
というアイドマ(AIDMA)の法則で消費行動が進んでいたものが、
IT技術の進化にともなって、
Attention(注意)→Interest(興味)→Search(調査)→Action(行動)→Share(共有)
というアイサス(AISAS)の法則に変化してきた。

欲求が調査(検索)に置き換わり、行動の後に共有というプロセスが入る。
ホームページとかSNSによるコミュニケーションがもたらした新しい消費行動の形態。
この変化を認識した商品開発をしなければならない。

また、良い商品を作るには、良いデザインと同時に良いデザイニスト(クライアント)に
恵まれなければならない。
特にデザインの意識が薄い田舎においては「デザイニスト」という意識は重要。


モノが売れるための3つの条件。
「モノが良いこと」「モノに関わる人が良いこと」「モノに関わるデザインが良いこと」

イイものを作るための「カン・カラ・コ・モ・デ・ケ・ア」。
「感動」「色合(カラー)」「今日性」「物語性」「データ」「決心」「明るさ」


やっぱり田舎にもデザインが必要だ。
それを確信できたことが今回の一番の収穫かな。



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  遊子川もりあげ隊


今年の2月より遊子川もりあげ隊のオフィシャルサイトがオープンしてます。

このブログはあくまで個人の記録。
どんなに僕が遊子川について知らなくて、遊子川を客観視できたとしても、
それは一方向からの単一的な、一側面的な記録に過ぎない。

本当の情報発信とは、多面的な地域の魅力を地域の意志によって発信すること。
このブログとオフィシャルサイトとの違いはそこにあります。
その違いを僕だけでなく、地域住民、しかも地域おこし活動の中枢にいる人間が
理解してくれていることが、都会に比べてITの価値理解が遅れている田舎での
IT活用に希望が持てる。


都会の真似ではなく、田舎ならではのIT活用ができたらいいなと思います。

Googleだの、Facebookだの、どんなにIT技術が進化しても、
あくまでそれは副次的なものだと思う。
人間の構成原子が有機体である以上、別の有機体を摂取して生きている以上、
そして人間が自然の一員である以上、食は根源的なものである。


食を作ることがパソコンが出来ることよりも軽んじられるようなことがあってはならない。
たとえどんなに人間が進化しても。



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石窯作りの勉強会をする、ということで宇和町の田之筋公民館へ行ってきました。


ユスモクで一番やりたいことは、当然木工による木材の価値の再発掘です。
整備しようとしている木工所も一番の目的は「木材を加工する」ことです。
ただ、「木材を加工する」ことだけに専念してしまうと、
その場所は単に文字通り木材を加工するだけの場所になってしまい、
そういう場所は個人所有のものではありますが、遊子川の中にもいくつかあります。
いかに新しく整備する場所を「地域みんなで共有する場所」にするか、
それが大事なポイントになります。

まだ僕個人の構想段階ではありますが、
ユスモクを木工所としての機能を持たせるのと同時に、
コミュニティスペースとしての機能も持たせる。
要は「みんなが集まれる場所」としたいのです。

その手段として興味があるのが石窯です。
過去に2回、手づくりの石窯でピザ焼き体験する場に行かせていただきました。
僕自身はどちらかと言えばインドア人間ですが、
それでも遠赤外線でじっくり焼かれたアツアツのピザをみんなで食べるのは楽しい。
石窯一つあるだけで、そこは魅力を創出する場になる。

...ということで、ユスモクにも石窯を置いてみたいなあ、
と漠然と思っているのですが。



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遊子川もりあげ隊環境部の取り組みとして、「特産品開発」があります。

地域の特産品開発は、地域おこしの手法としては最もメジャーどころなのではないでしょうか。

地域で作ったものの価値が認められ、売れる。
経済効果はもちろん、地域の価値が分かりやすい「形」として認識されるから。

しかしもりあげ隊では、これまで特産品の開発に関してどこか後手に回っていました。
地域美化や防災対策などが優先され、経済復興については後回しでした。
それはたぶん、地域活性化活動が、これまでの地域活動の延長、
つまり「ボランティア」という意識でされていたからだと思います。

でも、それは単純に段階の問題であって、別段悪いことだとは思いません。
良くないのは、きちんと下地もできあがっていないうちに急激に事を急ぐこと。
地域おこしには時間がかかるのです。

ボランティアとは強者が弱者を助けること。
自分ではどうにもならないことを、他者に助けてもらう。
補助金なり、外部アドバイザーなり、最初はそれらにすがるのもアリだと思う。
しかし、地域おこしの本質はボランティアではない。
その本質は「自分のことは自分で何とかする」という自主自立の精神にあると思う。
そういう精神を育てることにあると思う。
だから地域おこしには時間がかかる。


しかし、遊子川は着実に成長している。
最近のもりあげ隊の活動でのみんなの口癖は「ボランティアではいけん」。
そしてついに、もりあげ隊でも今年度より特産品開発に着手することになりました。

微力ながらあせらずじっくり、この芽を育てたい。



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はじまりは「雨包山への登山道の写真が欲しい」という依頼からでした。

遊子川に来て一年ちょっととはいえ、すでに何度となく足を運んでいる自分にしてみれば、
迷うことなんて考えられないのですが、ほとんど足を運んだことのない人にすれば、
やはり不安なようです。
過去にも迷った、という苦情の電話が公民館に来たこともあります。


どうせなら、ということでこの際、雨包山の魅力を紹介したガイドを作ろうと思いました。

このガイドに何を載せれば良いのかはもっか思案中ですが、
まずは依頼のあった登山道のガイドを中心に素案を作ってみました。

イメージを形にする。
昔はその「形」が確固とした現実世界に定着させることができるまで、
そのイメージを関係者以外に公開することはなかった。
イメージを形にして社会に定着させるまでのノウハウは経済的価値があったから。

しかしデジタル技術の進化と共に、イメージそのものを社会に定着させることが可能になると、
イメージを形にする行為が軽視されるようになった。
いわゆるハードウェアに対するソフトウェア優先志向である。


その良し悪しを議論する気はないけれど、僕自身はその傾向があまり好きじゃない。
なぜだろう。
たぶん重力から離れて動きまわることに強い抵抗感があるのだろう。

ハードウェアの価値再興への挑戦。
それが今の僕のオープン・ソースならぬ「オープン・イメージ」思考の根幹になってる気がする。


設計段階でイメージを公開し、広く是非を問う。

...イメージから「形」への構築で勝負だ。



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遊子川地区で地域主導の防災訓練が実施されました。
もりあげ隊と、自主防災組織、消防団との協働開催。

はじめての開催、ということもあって、事前の段取りがなかなか大変だったみたいですが、
当日は天候も良く、また3.11大地震の影響もあってか、防災に対する住民の意識も意外と高く、
フタを開けてみると、100人以上もの参加者が集まり、盛況でした。

田舎にはとかく組織が多い。
地域としての自主自立が基本の村社会ではいたしかたのないことかもしれませんが、
本来自主自立のための組織が、過疎の進行とともに逆効果に働いてしまっているのが現状です。
一人の人間が複数の組織を兼任することも日常茶飯事ですが、
その割には組織間の連携が少ない気がしていました。

そんな中、このようなもりあげ隊と自主防災組織、消防団との協働イベントは、
防災意識を高めることはもちろん、地域活性化の士気を揚げる上でも非常に有効だと感じました。

今後もこのようなイベントを継続的に開催できたらいいなあ。 



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愛媛大学農学部地域マネジメントスキル修得講座第二回二日目。

本講座では規定のカリキュラム受講の他に、
受講生独自でテーマを設定して取り組む「プロジェクト研究」課題があります。

本日はそのプロジェクト研究で取り組みたい内容のプレゼン。
午前中に一人5分程度で発表を終え、午後はグループでの意見交換をする予定でしたが、
発表に思いのほか時間がかかってしまい、この日は発表のみで終わってしまいました。

自分も含めて、総じて日本人はプレゼン下手な種族のように感じます。
たくさん話せる人が必ずしもプレゼン上手なわけではないし、
難しい言葉を連発するのが良いプレゼンでもない。
5分という限られた時間内に伝えるべき内容がきちんと皆に伝わるのが良いプレゼンなのです。

美大時代、プレゼンをさんざんやってきて、それでも大して上手くなってはいないけれど、
プレゼンで心がけるべきことは、それなりに分かってきたつもり。
...自分自身がそれを実践できているかはともかく。
自分なりに思うプレゼンの極意をこちらでまとめているので、良かったらご覧ください。

それにしても、
今回のみんなの発表を見て、あらためていろんな人が集まってるなあ、と思いました。

面白い!

だけどやっぱり30人もの発表を1日がかりで聞いているのはけっこうキツイ。
それを辛抱強く聞いて一人一人にコメントを出す先生方はやはりスゴイ。


あらためてコンパクトに伝えたいことをきちんとまとめることの大切さを痛感。
パソコンの得手不得手はあるにしても、言葉だけの説明ではなく、
写真や図解による付帯資料をできるだけ使って「自分が一番伝えたいこと」を
伝えるようにしたいもの。



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[農学部正門広場の真っ白な草。新種?]


愛媛大学農学部地域マネジメントスキル修得講座第二回一日目。

午後は小田先生の「都市農村交流論」。

午前中とは打って変わっての雰囲気。
「論」というよりは、実践報告でしょうか。
まあ、それも結果があるだけに説得力あるものなのですが。


農村の活性化において、都市との交流は重要な要素だと思います。
都市の良いところを取り入れると共に、農村の良いところをアピールする。
そこに難しい論理は介在せず、情報収集能力にプレゼン能力とあとは資金調達能力があれば良い。
...と言葉では簡単に言っても、実際やるとなるとやはり大変なわけですが。

地域はその地域だけで成り立つものではなく、
周囲との良好な関係によって成り立つものではないでしょうか。


しかし20世紀はグローバル化という名の下に、
あまりに外交重視になりすぎてしまった感があります。

ただでさえ低い食料自給率はさらに低くなり、
国土の7割が森林だというのに、木材自給率は三割程度という矛盾。

「自分のことばかり考えて」と子供の頃は親によく叱られました。
しかし、自分のことが考えられない人間に他人のことをちゃんと考えられるでしょうか。
また、自分と他人との関係である社会について考えることができるでしょうか。

世界を徒に広くする必要はない。
自分とその周囲との関係を良好に保っていけば、
その連鎖で世界全体が良くなっていくのではないでしょうか。



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愛媛大学農学部地域マネジメントスキル修得講座2回目。

1日目は座学2講座。

午前中は泉英二先生の「21世紀をどうつくるか」。

大仰なタイトル通り、中身もなんとも壮大なスケールでの話。
経済論が苦手な自分としてはなかなかきつかった〜。
前半の戦後からのバブル期までの政治経済史を聞いてるのはしんどかったけど、
後半の人口論はなかなか興味深いものがありました。

人類史において、大きな革命が二つある。
農業革命と産業革命。
最初の革命は、エネルギー源が狩猟期の動物資源に頼るものから、農耕期の植物資源へ、
二つ目の革命では、エネルギー源が植物資源から鉱物資源へと大きく変化した。
エネルギーの取得効率が大きく向上するにつれ、人間の繁殖力は爆発的に増加する。

日本の戦国時代あたりからの人口変化を見てみると、停滞期と急増期を繰り返している。
戦国時代までの日本の人口はおよそ1200万人。
それが戦国時代から江戸時代のはじまりまでに3000万人までに増加する。
この人口急増の原因はなにか。
一つは戦国時代に自分の領地を守るために要塞や擁壁を築くことによる土木技術の向上、
この技術が大規模な耕作地開発が可能となり、生活範囲を拡充できるようになった。
しかしそうは言っても機械も電気もない時代、開発能力の限界と共に、
江戸時代に入って鎖国となったことで、人口増加は停滞期に入る。
そして産業革命を迎え、明治維新を迎えることで再び急激な人口増加がはじまり、現在に至る。

増えすぎた人口は様々な問題を抱え、人間社会だけでなく、
自然への影響も含めた地球規模なものへと広がっている。


過去に囚われるのは意味が無いが、より良い未来を築くためには過去をよく知る必要がある。

...ってことなのかな。



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こどもの日。

遊子川でイベント「雨包山で新緑を食べよう」が開催されました。
遊子川が誇る霊峰、雨包山で旬の山菜を摘んで、その場で調理して食ちゃおう、というイベント。
4月のとある飲み会で公民館スタッフさんたちのほぼ思いつきではじまったこのイベント。
あれよあれよと具体化して、本当にやっちゃいました。

とはいっても、しっかり事前のプランニングは念入りに準備してきました。
一週間前には現地で下見を行い、必要なものの買出しを行い、
安全面とより山に興味を持ってもらうために動植物に詳しい先生にもきてもらいました。

とはいっても、僕自身は愛媛大での研修だったり、体調不良だったりで、
ほとんど準備を手伝うことができず、当日の記録係をするので精一杯でしたが。

イベント告知直後はあまり応募者が集まらず、人が集まるか心配でしたが、
蓋を開けてみると、ほぼ定員の40名が集まり、とても盛況なイベントとなりました。
前回の川津南との交流会に引き続き、ケーブルテレビも取材にきてくれました。


遊子川の財産は山そのものだとつくづく感じます。
山の幸を楽しみ、山の魅力に触れることは、
地域の財産を再認識し、その財産を守る意識を高める。
ひいてはその財産をもっと豊かにしたい、という願望に繋がる。

これを地域おこしと呼ばずして、何を地域おこしと呼ぶのだろう。



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GW初日。
地域おこし協力隊着任2年目初日。

刺激的な体験でスタートすることができました!

愛媛大学農学部の地域マネジメントスキル修得講座。
社会人向けの地域づくり講座で、地域づくりに関する様々なスキルを学ぶもの。
月1回の土日開催、全12回。

その第1回の講座がはじまりました。
場所は愛媛大学演習林。
松山中心部市街地から30分ほど今治方面に向かった山の中。
受講生36名が初めて一同に介しました。
愛媛県内のみならず、香川や広島から来てる人もいてびっくり。


初日の内容はずばり、「炭作り」。

これまでの自分の人生で、バーベキューくらいにしか出会うことのなかったこの物体。
当然深く意識したこともなかったし、作りたいと思ったこともなかった。
こういう人間に興味を持たせる方法はただ一つ。
炭を好きで好きでたまらない人間に炭を語らせること。
炭の魅力を知り尽くしている人間にその魅力を語らせること。
そういう人は、好きな対象を正しく本質に結びつける。
だからそういう人の言葉は魅力を帯び、人を惹きつける。


...今回はそんな講座でした。



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遊子川にきて一年が経ちました。
一年前の4月27日、遊子川地区の集落応援隊(地域おこし協力隊)に着任しました。

気づけばあっという間だったけど、密度の濃い一年でした。
経験することの大半が「はじめてづくし」でした。
この歳にして、こんなにもたくさんの「はじめて」を経験できる人間って、
そうそういるもんじゃないと思う。
いろいろと苦労もあったけれど、その意味では幸運で幸福な一年でした。

こういう節目だから、遊子川の美しい景色を載せるべきなんだろうけど、
すべてのはじまりは松山だったから。
折しも二年目のはじまりも松山で迎えることになったのは良い前兆なのかもしれない。


二年目は愛媛大学農学部の地域マネジメントスキル修得講座を受講します。
その第1回目の受講を前にして、1日代休をとって松山に前入り。

大風邪から復調したばかり、ということもあって、とくに何をするわけでもなく、
ゆっくり温泉に浸かって、うまいもん食べて、ぐっすり休もう、ってところ。
言ってみれば頑張った自分へのささやかなご褒美。
ああ、本当になんてささやかなんだろう。

この一年はとくに忙しかった、というよりは公私の区別があまりない仕事だけに、
楽しみながら仕事に取り組める一方で、
常に刺激を受けることでストレスがかかり、
知らず知らのうちに疲れが溜まっていったとも言える。
そこにつけこまれての大風邪、みたいな。
最後の最後に嵐がやってきて、耐え切れずダウン、みたいな。


胃が身体の中から飛び出そうなほど咳が出る日々だったけど、
病院で咳止めをもらってからは、復調に向かい、
何とか新しい学びに間に合いそうです。
病院の薬は伊達じゃないね。



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  遊子川もりあげ隊 | ホーム


遊子川の地域活性化組織「遊子川もりあげ隊」のオフィシャルサイトを開設しました。

実際は昨年度取り組み事業だったので、3月中には入れもの自体は完成していました。
中のコンテンツをどうするか、とか更新方法が現状未定なのですが、
それを待っているといつまで経っても運用がスタートできないので、
更新マニュアルを作成した上で、当面は僕が運営することに...なってますw
...まあこうなるだろうとだいたい予想してましたがw


画像とテキストのみの静的コンテンツでとくに凝った内容のものではないのですが、
一つだけ注文が。


  「誰でも更新できるようなものにしてほしい」


これはもうCMS使うっきゃない、と。

最初は使い慣れたMovableTypeを考えていたのですが、
やはり組織利用は有料という部分がネックでWordpressに変更。
久しく使ってなかったので四苦八苦しながらようやく作成。
いやあ、Wordpressも進化してるんだなあ。

これだけのものがフリーで利用できるって素晴らしい。
オープンソースって素晴らしい。



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時間が前後しますが。

遊子川には「新泉組」という若者の集まり(昔で言うところの青年団)があります。
その「新泉組」の総会が日曜日にあって、その後に勉強会を開催し、
地域づくりスタッフとしてなにか話をしてほしい、と依頼されました。

そこで急遽先日の社会教育ミナーでの資料をベースに
「地域の若者に期待すること」を中心にアレンジしてお話させてもらいました。


地域づくりは基本的に地域のすべての世代で取り組むべきものだと思います。
が、地域づくりには時間がかかる、ということを考えると、
新しい世代への期待は否が応にも高まります。

加えて遊子川では比較的50,60代が元気なこともあって、
現在の地域づくり活動はその世代が中心となっており、
20,30代の若者は現状の地域活動には真面目に参加してくれてはいるものの、
少しおとなしめで、将来に目を向けた地域づくりに関する関心はちょっと薄い気がします。


そのような状況でこのような勉強会を開くことはとても意味あることではないかと。
勉強会を企画してくれた公民館主事さんに感謝。


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遊子川に着任したのは4月の終わりだったので、厳密にはまだ一年経ってないのですが。

着任時期に関係なく新年度は4月スタートということで、
集落応援隊(地域おこし協力隊)としての活動について、
昨年度の反省と来年度の計画をしたいと思います。


大した内容ではないですが、一応自分の3年間の活動計画を記した計画書を作成してます。
この計画書に基づいて、活動を振り返り、また今後の計画を立てたいと思います。

計画書にも記述していますが、僕の集落応援隊としての最終目標は、


  「地域住民として地域に溶け込むこと」


です。
ただ、旧来の文化ではなく、新しい文化の土壌の中に溶け込む。
どんな仕事でも、何がなんでも、ではなく、自分のやりたい仕事で溶け込む。
仕事は人間が選ぶものではなく、仕事が人間を選ぶもの、という人もいますが、
僕はそうは思わない。仕事は人間が選ぶものだ。
人は生まれながらにして世界にただ一つだけの「自分」を持っている。
その自分を活かした、世界にただ一つだけの仕事がどこかに必ずあるはずだ。
その仕事は時に辛く、迷いを生じるものかもしれないが、
最終的には人を幸せに導くものだと僕は信じている。


地域づくりには時間がかかるものだ。
たとえどんなに優秀だとしても、地域のことをろくに知らない人間が一人都会から来たとて、
すぐにどうなるものでもない。
ましてや僕は優秀な人間ではない。

そんな自分がまずできることは、地域内で「自立」すること。
自分の道で。
自立できれば継続して地域づくりに参加できるし、
田舎に来ようと望んでいる人たちへの一助となることもできると思う。


今年は「動く」。
自立するために。



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地域木材有効活用事業で整備する遊子川の木工所「遊子川木工所」、
略して「ユスモク」。

ユスモクでは、自由に木材を加工できる場所である他に、
木工を学ぶ場にしたいと思っています。
木工の先進地でもないても遊子川では、林業のプロはいても木工のプロはいない。
だから自分たちで木工技術を学んでいく必要があります。
作りながら学ぶのが一番身につく方法ではありますが、
知識を蓄えることで学ぶことを併用すれば鬼に金棒。


...というわけで、遊子木では木工に関する本をそろえていくことにしました。
当面は補助金で購入していきますが、ゆくゆくは自分たちで買い揃えてゆけたら
いいなと思います。

年度末の締め間近になってから急いで選書したので、
あまり良いセレクトになってないかもしれません。



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遊子川公民館では、子どもたちの学外教育活動の一環として、
「よりみちクラブ」というイベントを不定期で開催しています。

現在の公民館主事さんの発案ではじまったこの企画ですが、
厳しい渓谷地形で、放課後に学校以外で子どもたちが集まって遊ぶ場所は
公民館以外にめぼしい場所はありません。
その逆境を逆手にとったユニークな取り組みだといえます。
そして主事さんのその行動力には、僕もいろいろ助けられています。
彼のおかげでユスモクは様々な障壁がありながらも順調に進捗しているのです。

さて、そんなよりみちクラブですが、
今回は川津南の子どもたちとの交流会。

午前中はピザ焼き体験、午後からは川津南の名所を訪れました。


遊子川から川津南へは車で20分程度。
しかし、遊子川の子どもたちで川津南へ訪れたことがある子はほとんどいませんでした。
まあ、厳しい自然が近い田舎においては無理からぬ話で、
用もないのにあちこち歩きまわる、という危険を冒すわけにもいかず。
田舎が保守的になるのは至極当然のことと思えます。


しかし一方で。

人の求める幸せというものは意外と近くにあるもの。
しかし近くにあるものは目に慣れすぎて、それが幸せであることに気づかない。
遠くを旅して、旅して、ようやく見つける。
それが人間が幸せを見つけるまでの理論、『青い鳥』。

危険を危険と知る。
その上で、一歩踏み出す。
ちょっと遠出をしてみる。

それが本当の「旅」だと思う。
そして、旅が人を育てる。



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地域木材有効活用事業のベースとなる遊子川木工所、通称「ユスモク」。

少ない予算でやりくりするために、最低限の投資で事業はスタートできるように、
木工所で使用する機械類の一部は、使われなくなった遊休機械を再利用する予定です。

その予定地となる施設は未だ利用許可待ちではあり、
本当は施設の利用許可が下りてから運搬作業するべきなのですが、
機械が置かれている部屋が倉庫として利用することになり、荷物が置かれてしまうと
運搬が困難になる、という事情から、急遽遊子川に持ってくることになりました。

機械が置かれているのは明浜地区の廃校となった学校の一部屋。
遊子川からは車でおよそ1時間。
6,7人がかりで運んできました。


都会のようになにもかもが分担される場所だと、
自分ができないこと、やらないことであっても、
どこか他所でできる人がいつの間にかやってくれたりするものだけど。

田舎では基本的に自給自足が原則。
機械を運ぶ、と短い言葉で言ってしまうと瑣末な作業のように思えるけど、
そこには重さのぶんだけ作業量は増す、というシンプルな物理の法則が作用する。


重さを感ずることで人は「生きる」ことを実感するのではないだろうか。



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視察その1その2


視察一日目は快晴でまさに視察日和だったのですが。
二日目はあいにくの雨。
しかしこの雨が魚梁瀬の巨大な杉を育む。


本日メインの視察は馬路村農協「ゆずの森加工場」。

まあスゴイ。
いかにこの地域が柚子で持っているかが伺えます。
この農協で扱っているのは柚子とトウガラシだけだそうです。
それだけで年間億単位もの売上を上げるってやっぱりスゴイ。
そして、ここまで先進的な農協をかつて見たことがない。
そして、ここにもふんだんに魚梁瀬杉が使われている。

基本的に木工先進地の視察がメイン目的ではありますが、
地域づくりを学ぶ、という点において馬路村での柚子加工は外せない、
と思い見学を申し込んだのですが、やはり訪れて良かったです。


地域づくりはリソースが豊富であればあるほど、効果があるわけではない。
地域の魅力をどれだけ引き出せるか、なければどれだけ作り出せるか。
そしてどれだけ地域の「核」をイメージとしてまとめられるか。
そこに尽きるように感じます。



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[木のガードレール]


視察その1その3


馬路村視察レポートその2。

今回は、宿泊した馬路温泉と、地域づくりについてお話を聞きに行った役場をご紹介。

馬路村は木と柚子の他にも観光にも力を入れているそうですが、
それは独自の観光資源を開拓する、というよりは、
すでにある木と柚子の良さをアピールする、という意味合いで活用しているように見えます。

すでにあるものの中から「良さ」を見出し、きちんとアピールする。
それだけで自然と交流が生まれ、来るべき人が訪れるようになる。
そしてそれらの人々を迎え入れる環境を整える。
それが観光のあるべき姿なのでしょうか。


木と柚子と観光。
これら三つが別々ではなく、本当に一つにまとまっている。
一つにまとまって、「馬路村」という良いブランドイメージを作り上げている。
それは取りも直さず地域が一つにまとまっている、ということにほかならない。
まさに理想の地域づくりがここにある。

とはいっても、地域内に温泉があるのはやはり羨ましい。
遊子川にも湧き出ないかな。
辰ノ口には湧いてる、って噂は聴くのだけど。


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視察その2その3


地域木材有効活用事業」の取り組みの一環で、高知県馬路村を訪れました。

最初は大分県由布院を訪れる予定だったのですが、
諸事情により年度が終わる3月中に行くことができなくなって、
他の候補地を探していたところ、馬路村を紹介してもらいました。
名前はなんとなく聞いたことはあるけれど、どんなところなのか、
木工でどのように地域づくりをしているのか、予備知識がほとんどありませんでした。
東京のTDWでmonaccaをちょっと見たことがある程度。

本事業は個人ではなく、地域活性化組織「遊子川もりあげ隊」を中心に、
地域ぐるみで取り組むのが基本なので、僕を含めたもりあげ隊のメンバー4人で行ってきました。
僕と、公民館主事さんの行政スタッフと、民間の林業及び農業で働く人が一人ずつ。
この民間からの参加が大きな成果といえます。

地域ぐるみでの取り組みとはいっても、まだまだ行政主導の部分が大きい。
最初のとっかかりはそれでよくても、将来的には地域主導になるのが、
地域づくりの本来の姿であり、地域が成長する、ということだと思う。


今回の主な視察先は、「エコアス馬路村」「馬路村役場」「馬路村農協」の3つ。
まずはメインの目的である「木工による地域づくり」を学ぶべく、エコアス馬路村へ。

地域の95%は森林で、かつては林業で栄え、林業で発展してきた。
そして安い外材の投入で林業は衰退し、それに替わる産業が求められた。
そこでゆずの加工に着目した。
主要国道から地域までは川に沿って細い曲がりくねった県道を登ってゆき、
地域は馬路と魚梁瀬の二地区で構成され、中央の安田川を幹にした渓谷地形。


...ここは実に遊子川によく似ている。

だからこそ、参考になる。
だからこそ、希望が持てる。



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期末です。
続々ともりあげ隊の今年度の活動も収束に向かっております。

地域振興部での取り組んでいた防災マップが完成しました。
防災マップとは、その名のとおり有事の際の避難経路などを記したマップです。
地域に長年住んでいて、地域のことを知ったつもりでも、
いざ、というときに実は知らない道もあった、ということもなくはない。

万全には万全を期すのが安全の鉄則。
そこにこのようなマップの存在意義があります。

遊子川に来たばかりの人間に土地勘があるわけもなく、
地域の人たちで話し合った結果をマップに落としこむのが、
僕の主な作業でした。
そのマップも、あらかじめExcelで作られたベースがあったので、
新規デザインというわけでもありません。

それでもそのベースを外注できるようにイラストレータ形式につくり直すことは、
決して簡単な作業ではなかったし、意義あることだと思うわけで。


どんな作業も、その先にあるゴールがイメージして、
そのイメージが良いものならば、取り組む価値はある。
たとえ目の前の仕事が一見つまらなさそうなで、役に立ちそうにないものであっても。

だから先を見越す、先をイメージするって大事。



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カレンダーと同じく、去年の年末に軽いノリで作った遊子川アピールポスター

最初はオフィスプリンターで印刷したA3版を公民館前に貼っていましたが、
あれよあれよという間に、二種類A2版を100枚ずつする運びになりました。
枚数が枚数だけに、予算をかけて業者に印刷を発注して、
紙もすこしばかり良いものを使うことにしました。

図柄はテスト版の4種類の中から公民館主事さんと話しあって、
夏バージョンと秋バージョンを選択。
紙の大きさを変える以外は基本的にテスト版と同じデザインにしました。


最初は合計で200枚もの紙をさばけるのかな、なんて思っていましたが、
さすが行政のネットワーク。
あとは行動力ある公民館主事さんのおかげで、気づけば7割くらいはさばけてました。


遊子川に集客するのではなく、
遊子川の存在を、遊子川の魅力を、遊子川のしている地域づくりを、
さりげなくアピールするものを作ったつもりですが、

さて、どのように受け止められることやら。



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去年の暮に遊子川の手作りカレンダーを作成しましたが、
これが好評(?)で、予算をとって全戸配布することにしました。

遊子川にはおよそ160戸ほどなので、さすがに手作りというわけにもいかず、
業者にデータを渡して印刷してもらうことにしました。

基本的には手作り版と内容は同じですが、
いろいろ関係者に相談したら、少変更する部分が出てきて、
手作り版とは若干異なるものになりました。


まず、発行時期がずれるため、どうしても1月スタートが厳しくなるため、
4月スタートの年度カレンダーにしました。

また、手作り版はA3版でしたが、配布版は省スペース化のため折りたたんでA4版としました。
各カレンダーは広げて使うためA3版のままですが、表紙と裏表紙はA4版になります。
また折りたたむことで枚数の都合上2ページ追加する必要があり、
各月の写真一覧をサムネイルで見せるページが追加されました(業者提案)。
頼んだ印刷会社の人が親切で、けっこう助かりました。

その他、写真の一部入れ替え、曜日や祝日を日本語表示、
各月の遊子川の行事を表示するようにしました。


おかげさまでより良いカレンダーになったと思います。



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社会教育セミナーが終わった日曜日の午後。


先週に引き続き、もりあげ隊での作業です。

先週が避難経路整備だったのに対し、今回は耕作放棄地への植樹による地域美化。
...といっても実際にその美化の効果が現れるにはそれなりに時間がかかりますが。

当日の天候はあいにくの雨模様。
にもかかわらず、もりあげ隊環境部員を中心に20名ほどが集まりました。
原則ボランティアです。
たまの休日に地域を美化するために人が集まる。
とても素晴らしいことだと思いませんか?


人は皆、自分の力だけで生きているのではない。
それはリソースの多い都会でも同じこと。
分担が徹底している都会では、そのことに気づきにくい。

田舎ならではの結束力。
それはほどよい(実際は足らない、のですが)規模のエリアが、
人間に快適で幸福な生活をもたらすことを教えてくれる気がする。

人類にメガロポリスは本当に必要なのだろうか。



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日曜日は遊子川地区の社会教育セミナー。

住民、勤務者、出身者など、遊子川地域関係者を対象に、講演を行い、
意見交換を行なうセミナー。

このセミナーで微力ながらお話させていただくことになりました。
タイトルはさんざん考えた挙句、ごくありきたりに、


  「遊子川地域における地域活性化とは?」


でも、我ながら良いタイトルだったと思う。
とくに最後の「?」にこだわりがあるのです。


僕は遊子川で唯一、「地域づくり」というお仕事で月給をもらう身です。

だから遊子川の地域づくりは僕に任せろ。

...というわけではありません。

地域づくりは地域のみんなでするものです。
僕もその地域の一員ではありますが、地域経験、という意味では
地域の中では一番の若輩者です。
そんな頼りない人間に地域づくりを任せられるはずがありません。
では、そんな若輩者の役割はなんなのか。
なぜ、地域おこし協力隊は都会の人間を採用するのか。


新しく何かを作ったり、失ってしまったものを復活させようとするとき、
その対象に真っ向から向き合う必要があります。
それは単にその対象のそばに居ればいいというものではない。
どんなにその対象の近くに居たとしても、その対象が心の中になければ。
その対象の中に「魅力」を感じていなければ。

でも、どんなに魅力的なものであっても、
その環境にどっぷり浸かりきっていると、その魅力は霞んで見えなくなってしまう。
慣れとは恐ろしいもので、人間に必要な環境適応能力である一方で、
進化の妨げとなってしまうものでもある。

対象の魅力を見出すには、あるいは再認識するには、
慣れきった環境から少し離れて、客観的に対象を眺める必要があります。
いわゆる「外の目線」「斬新な視点」。
つまり、それが地域の若輩者、地域おこし協力隊の存在理由なのです。


もう一度言います。
地域づくりは地域のみんなでするものです。
どんな地域づくりをすればいいか、みんなで考えるべきです。
僕の役割はその考える「きっかけ」を与えることにあると思うのです。
僕も僕の考える地域づくりを提案しますが、それはあくまで提案の一つであって、
すべてではありません。

地域のことをみんなで考えよう。
その意味を込めてタイトルの最後に「?」をつけました。
この「?」が有るのと無いのとではまったく意味が違ってきます。
ない場合、それは僕が考える地域づくりを地域のみなさんに押し付けることになります。
土地のことをろくに知らない人間の提案など、まだ信用に足るものではないですし、
それはまったく僕の意図するところではありません。

「?」をつけることで、遊子川における地域活性化をみんなで考えよう、
という投げかけをしたいのです。

この講演が地域ぐるみで地域づくりを考えるきっかけになってくれれば幸いです。



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土曜日。
午前中、愛大での面接を終えて、大洲へ移動。

しかしこの日は花粉症で体調がとくに悪かった。
クシャミ鼻水はそれほどでもないのだけど、咳がひどく、
咳のし過ぎでまたその他の症状を引き起こしている、みたいな。
頭痛がひどく、食欲はあるけど食べたら胃がムカムカする、みたいな。

昼食を食べた時点でぐったり。
駐車場で二時間ほど仮眠を取る。
明日大丈夫かなあ、と思いつつ、所用を済ませ、
目下のところのリラックス手段である温泉に一時間ほど浸かる。
幾分回復。

なんだかんだで結局夕方まで大洲にいることになったので、
せっかくなので、大洲城で開催されているキャンドルナイトを見学することに。
前にも行きそびれていたので、今回は何とか見ておこうと。


しかし、春が近づき、陽が長くなってきていて、なかなか見頃の暗さにならない。
いくらライトアップの撮影が夕闇が最適とはいえ、明るすぎる。
しかし、明日は大事な社会教育セミナーが控えており、体調も本調子でないこともあり、
やむなく暗くなるのをまたずに退散。

またもや今回も縁がなく。


でもまあ、大洲での地域づくりの一端を見ることができたのは良かった。

やっぱりライトアップってイイね。
心がほっこりする。



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慌ただしい週末でした。
おかげで記事が山積しております。

まずは、土曜日に松山で行われた愛媛大学農学部の地域マネジメントスキル修得講座の面接。
志望理由を自由形式でプレゼンテーションする、という珍しい形式。


僕は先方にプロジェクタとスクリーンを用意してもらい、
PCを持参して、データでプレゼンを行いました。


地域づくりにスキルはあるのだろうか。

この疑問は地域おこし協力隊に着任してから一年が経過しようとしている今、
日に日に大きくなっています。
たぶんこの疑問は「デザインにスキルはあるのだろうか」
という問いに共通するものだと思う。


デザインや地域づくりという行為は、太古より脈々と行われてきた。
しかし、デザインをデザインとして、地域づくりを地域づくりとして、
意識して行われるようになってからはまだ日が浅い。
...エンジニアリングと比べると。


これからの日本において、地方における地域づくりはますます重要になると思う。
それはこれまでの中央集権を悔い改め、一国の巨大機構に頼るのではなく、
地方の自立を促し、自分の身は自分で守るという人間の本来の生き姿を
尊重するものになる気がしています。

だから学びたい、地域づくりを。



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愛媛ふるさと暮らし応援センター主催の移住・交流学習会に行ってきました。

「愛媛ふるさと暮らし応援センター」とありますが、
そのスタッフはECPR(えひめ地域政策研究センター)の人でした。
どうやら兼任のようです。

東予・中予・南予の三地域別に「都会からの移住」「都会との交流」促進について
学ぶわけですが、今回は南予での開催に参加しました。
会場は宇和島の南予地方局。

参加者は20名ほどでしたが、そのうち西予市からの参加者はなんと8名。
移住・交流事業への関心の深さが伺えます。

まずはセンターの方から移住・交流事業の近況と展望について説明した後、
今治市の大三島での取り組み事例について報告、
最後に参加者で意見交換、という形でした。


地域づくりにもいろいろあって、移住・交流促進も重要な取り組みだと思います。
が、個人的にはまずは地域内での魅力探し、魅力づくりが土台として必要だとも思う。
魅力のないところへは住みたいとは思わないし、交流したいとも思わないわけで。
逆に地域の魅力とそのアピールの仕方が明快ならば、
自ずと移住・交流促進も加速すると思うのです。


地域づくりは難しい。
ただそれは、スキル的に難しい、というよりはその多面性ゆえに難しいのだと思います。
多面性に囚われ、あれもこれもしなきゃ、と躍起になって、
結局なにもできずに終わってしまう。
そしてやっぱり地域づくりは難しかった、と嘆く。

だったら、あえてどれか一つに「核」をしぼってそこに集中する。
とにかくシンプルにして地域づくりは難しい、というイメージを払拭する。
そういうやり方にチャレンジしてみる価値はあるのではないだろうか。

まあ、その「核」を絞るのが難しい、といえば難しいのですが。



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日曜日は遊子川地域活性化プロジェクト「遊子川もりあげ隊」の作業でした。

遊子川もりあげ隊には5つの部があるのですが、そのなかの一つ、
地域振興部による地区内の避難経路整備事業。
地域振興部は主に地域の安全を守る活動をしています。


遊子川は11の集落の集まりで、
それらの地区は中央の谷底を走る県道からツリー状で結ばれているわけですが、
中にはその県道を介さずに地区間を移動できる道があったりします。
というより、自動車のなかった時代、地区間の移動のための道は、
谷底ではなく、尾根伝いに築かれたそうです。
県道は自動車の普及と共にできた道であり、比較的新しい道なのです。

尾根伝いの道は昔ながらの山道であり、なかなか県道ほど整備されていません。
アスファルト舗装やガードレール・土塁はおろか、
コンクリが打ってあればまだいいほうで、その大部分は土が踏み固められた昔ながらの道。
左右には草木が生い茂り、ちょっと雨が降れば土砂が道端に落ちてきて、
自動車の走行の妨げになってしまいます。

山間部は海辺のような津波の危険はありませんが、
それとは別に土砂崩れによる別の危険があります。
渓谷地域である遊子川はとくにその危険が高く、地域の大半が危険地域に指定されています。

有事の際、谷底が必ずしも安全とは言えません。
もしかしたら逆に谷底のほうが危険なのかもしれない。
ツリー構造で幹である県道が麻痺するとその地域はアウトです。
その危険を少しでも回避するために昔ながらの道を避難経路として整備しておくことは、
地域の安全上とても大切なことなのです。


たまの休みの日曜日、決して楽とは言えない作業を黙々とこなすみんなの姿に、
遊子川もまだまだ捨てたもんじゃないな、と思えるのです。



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諸事情により、なかなか木工所の整備を開始できない状況です。

ただ待ってるわけにも行かない。
できることを探してどんどんやらなければ。

...と書くと僕が主導権を持ってどんどん事を進めているように聞こえるかもしれないけど。

違います。

土地勘が全くない、というのはやはり行動がそれなりに制限されるわけで。
近くに活動を理解してくれている地元の人がいてくれるおかげでかなり助かってます。
行動力もあるので、どんどん関係者に連絡をとって事の段取りをしてくれて、
逆にこちらが引っ張られてます。

でも、この状況ってよくよく考えれば好ましい状況なのでは?
だって、一部とはいえ地域の人が自主的に地域活性化に動いているのだから。
言い訳ではなく、前へ進むためのモチベーションと捉えたいと思います。
そのほうがものごとが良い方向に進むのだから。


さて、では最近は何をしているか、というと。

木工で使う木を集めはじめてます。

一言でいってしまうと、なんでもないようなことに思えるけど、
これがけっこうな重労働。


何かをやる、ということは重さを感じることだ。
それはやることの大切さを感じるということ。



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えひめ地域政策研究センターと愛媛大学農学部農山漁村地域マネジメントスキル特別コース
の共同主催のトークサロンに行ってきました。

会場は愛媛大学の南加記念ホール。

一般的な四十歳の人間にとって、大学といえば二十年近く前のかなり昔の思い出、
といった感覚なんでしょうが、社会人学生として去年卒業した自分からしてみれば、
久々に戻ってきた、という感覚。愛媛大学ははじめてですが、なんか懐かしい。


「農林水産資源の宝庫」というタイトルにつられて参加したわけですが、
その意味においては失望でした。

木工による地域づくりを目指している自分としては林業関係の話が聞けたら、
という期待を持っていたのですが、蓋を開けてみると、
農産資源と水産資源についてしか語られず、しかもというか、やはりというか、
食中心のお話でした。


まあそれでも元気あるリーダーの話はいつ聞いても感動と元気をもらえる。
その点においてはためになるといえばためになるのですが、
今回はもう一点、勉強になった点がありました。

地域づくりにもノウハウがある、という可能性について。



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総務省主催の地域力創造セミナーに参加してきました。
会場は東京駅そばのサピアタワー内にある、関西大学東京センター。

半年ぶりの東京。
東京駅もすっかり変わってました。


セミナーのテーマは「文化芸術の振興によるまちづくり」。

昔から金勘定が苦手でした。
若いときはひょんな運から理数系の学校に進みましたが、
結局それを本道にすることはできず、遅い美大への入学で、
ようやく自分の本道を見つけることができました。

だから着任前から自分の取り組みとしては経済面からではなく、
文化面から行なうと心に決めており、それをアピールしてきました。

しかし、文化面からの地域おこしはなかなか理解してもらうことが難しい。
なぜなら、経済は人が物理的に生存していくための社会基盤であり、
文化は人が幸福に生きるための社会基盤だからです。

幸せに生きるためにはまず、生きていなければならない。
この優先順位に加えて、経済にはその到達指標として貨幣という共通単位があるのに対し、
文化にはなかなかその共通単位がない。
幸せの形は人それぞれだから。


結局はコロンブスの卵なんだろうけど。
幸せになるにはまず生きなければならない。
しかし生きる以上、幸せでなければ生きる意味が感じられない。
それが人間というものなのでしょうか。

文化と経済、どちらを優先するかは賛否両論あると思いますが、


文化なくして生きる意味なし、
ゆえに文化が考慮されない地域おこしもありえない思うのです。



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えひめ地域政策研究センター(ECPR)主催の地域おこし協力隊座談会に行ってきました。

場所は松山のECPRオフィスにて。
はじめて訪れたのですが、松山駅から徒歩5分の都会のド真ん中。

メンバーはECPRのスタッフ4人と、
上島町から一人、伊予市から一人、そして西予市から一人(僕)の地域おこし協力隊と、
地域おこし協力隊監督部署から各地域一人ずつの10人。


自己紹介と共に、今自分が取り組もうと思っていること、
地域おこし協力隊としてやらなければならないと思っていることなど、
ひと通り話したいことは話せたかな。


人の振り見て我が振り直せ。
常に主観(エゴ)につきまとわれる日常において、
他人の言動に耳を傾けることはとても重要です。

自分の行動に対する認識が社会からの見た目とズレがないか。
ズレがあれば素直にそれを認め、直ちに修正する。
それが「成長」というものだと思う。

しかし、自分の中の「核』とでも言うべきものは、
途中過程においては周囲からの声を参考にするとしても、
最後は自分の力で作りあげるべきである。
本当に自分で納得出来る選択をするべきである。

人は一人では生きられるものではなく、
周囲の環境によって生かされていることが分かっているならば、
その「核」は社会にとっても、世界にとっても、地球にとっても、
決して有害なものとはならないはずである。
それどころか素晴らしい未来を作りあげるだろう。


自分を信じろ。
自分の周囲を信じろ。
それだけで素晴らしい世界がつくれる。



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新聞ネタが続きます。

本日の愛媛新聞。


西予市城川町の茶堂群。
元は四国八十八ヶ所霊場巡礼者を接待するために建てられたものだそうです。

基本的に数メートル四方の隅に四本の柱が立ち、その上に三角屋根が乗っかっている、
というシンプルなものですが、茶堂によって屋根が茅葺きだったり、瓦だったりと
様々な個性があり、いろいろ見ていると面白いです。

車社会の発達と共に接待は失くなってしまいましたが、
その名残としての地域行事が残っているところもあります。


その茶堂が関東は横浜に建ちました。

マンションの中に佇む茶堂は田舎にある茶堂とはまた違った趣がありますが、
城川の茶堂の良いアピールになると思います。

こういう良い文化がこの地域にはたくさんある。
その良さをもっともっとたくさん伝えたい。



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以前、城川オリンピックを見て、竹馬についての問い合わせを受けて、
竹馬作りをしましたが。

その後、完成した竹馬を作成マニュアルを添えて、
問い合わせがあった岡山県赤磐市へ送ったところ...


丁寧にお返事が返ってきました。

お礼の挨拶、赤磐市の風景写真らと共に、一枚の新聞記事の切り抜きが同封されていました。


なんと、今回の交流が山陽新聞に掲載されておりました。

素晴らしい。

こういう地域交流が、今後もっともっと盛んになるといいなあ。



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表記のセミナーに参加してきました。

文字通り、結婚を促進することによって過疎地の人口増加を目指すことで
地域を活性化していく。

そのためのノウハウや成功事例をレクチャーされるのかと思ってたのですが、
蓋を開けてみるとちょっと様子が違ってました。


もともとこの手の地域活性化には疑問を感じていて、あまり乗り気ではありませんでした。
今回もいわばピンチヒッター的に参加しました。

で、いざ会場に入ってみると...

参加者の大半は結婚推進委員の人たちでした。
僕のような地域活性化要員はほとんどいませんでした。

この歳にして独身の身にしては、肩身が狭いことこの上ないw。



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愛媛県とECPR(財団法人えひめ地域政策研究センター)共催の表記学習会へ参加してきました。

一部でセミナー、二部で学習交流会、という二部構成でしたが、
一部の講師の方が悪天で来られなかったため、二部のみの開催となりました。

場所は宇和島、南予地方局。
宇和島は遊子へ行ったときに通り過ぎましたが、訪れるのはこれがはじめて。

仕事で来たのでゆっくりと散策する時間はあまりなくて、
道の駅きさいや広場と和霊神社くらいしか見てません。
主要幹線であるR56がやたらと迂回しているなあ、という印象くらいしかまだなく。


こういう研修を受けるたびに思います。
地域おこしとは、地域づくりとは、まずスキルではなく、モチベーションだと。
こういう研修で得るのはノウハウではなく、モチベーションだと。

第一部の隠岐の島の海士町の事例紹介を聞けなかったのは残念だけど、
第二部の富士通総研の臼井さんの話も素晴らしかった。
ワークショップは相変わらず「?」な部分が多かったけど、
その感覚はだいぶ分かってきた。


はじめて会った面々でたかだか2、3時間話し合ったところで、
正解など出るわけがないのである。
ワークショップはあくまで雰囲気を「体験」することが目的であり、一過性のものである。
ワークショップの効果は、その後継続して繰り返さなければ出てこない。
当たり前のことであっても、人間は経験しなければ理解出来ない。
繰り返さなければ身につかない。
だからその場ではよく分からなくても、何度も繰り返すことが大事。


継続は力なり。
継続するための元気をもらいましょ。



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なにも置かれていない、がらんとした部屋。

一見、なにも始まっていないように見える。


しかし、確実にはじまっている。
作業進捗で言えば、−50が−20になった程度だけど。
気持ちはすでにプラスに転じている。


遊子川の新しい工房計画。
その計画の中心となる、地域内の使われなくなった施設。

数日前まで、ここは物置になっていました。
数えきれないほどの荷物でいっぱいでした。
ほんとうにここが使えるのか、と不安になるほどに。

それを運びだして、ようやくなにもない状態に。

まだ行政レベルだけど、徐々にではあるけれど、
企業が動き、地域が動き始めている。

それが目に見えた日である。

だから、この日を忘れないようにしたい。
だから、今日は「ユスモク記念日」。



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西予市主催の表記イベントに参加してきました。

簡単にいえば、西予市内で地域づくりに取り組む組織・団体を評価し、
表彰する、というもの。

遊子川の地域活性化組織「遊子川もりあげ隊」も応募していたようですが、
一次予選落ちしていました。
恥ずかしながら僕自身はこのような賞があることはおろか、
自分が活動する組織がこの賞に応募していたことすら知りませんでした。
まあ、もりあげ隊の活動ははじまったばかりであることを考えれば、
賞にこだわるほどでもないのですが。


表彰式では、ゲスト講演や、有識者によるパネルディスカッションもある、
ということで勉強がてら参加してきました。



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[F'案]


かつて東京でエンジニアをしていた頃。

開発中の製品について、そのプロセスを公開するなんて、もってのほかでした。
開発のノウハウは資産であり、それを公開することは、
その資産の価値を無にする行為に等しいからです。
いわゆるブラックボックス・システムと呼ばれる現代社会のモノづくりの基本システムです。

一方で、インターネットが発達し、ソフトウェアの果たす役割が大きくなってくると、
ソースを公開して、皆で共有するオープンソース、いわゆるホワイトボックス・システムが
にわかに台頭してきました。

ノウハウを公開してどうやって儲けるんだ?
...と最初はそのシステムの良さがよく分からなかったけれど、
偏見を捨て、本質的な面から眺めれば、ホワイトボックス・システムのもつ「良さ」が見えてくる。


三人寄れば文殊の知恵。

良いものをみんなで共有すれば、その良さはさらに良くなる。



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[ロゴ第二案(第一案はこちら)]


遊子川の木工での地域づくり。

着任当時は僕一人の目標であったものが、
地元の地域活性化組織での県費補助申請が受理されたことで、
にわかに「地域のもの」になりました。

あらためて地域づくりは個人でやるものではなく、
組織でやるものだということを痛感します。

そして地域づくりにおいて行政の果たす役割の大きさにも。


目標を明確にすること。
そして、その目標が魅力あるものであること。
さらにその魅力を伝え続けること。

これらの条件さえクリアしていれば、あとはなんとかなる。
コスト的に、時間的に、環境的に厳しくとも。


順調に進んでいますよ〜。
遊子川木工、通称「ユスモク」計画。



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NHKの城川オリンピック放送を見て、
竹馬のつくり方を教えてほしい、との問い合わせが公民館にありました。

そこで、竹馬をつくることのできる人に来てもらい、
実際に竹馬を作ってもらいました。

その作業を手伝いながらつくりかたを教えてもらい、
「竹馬のつくりかた」マニュアルを作成しました。


どうせならより多くの人に読んでもらいたい、と思い、
丁寧につくりこみました。

田舎でもこういう竹馬をつくれる人が少なくなっているみたいで、
こういうマニュアル作りは伝統技能の保存に貢献できると思います。


良いものは語り継いでいかなきゃ。

さあ、みんなも竹馬作って竹馬の友を作ろう!...なんてね。



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[遊子川初の雪景色はホワイト・クリスマス]


公民館は28日で仕事納めですが、
とくにこれといった行事も予定も年内はもうないので、
大量に余っている代休を2日あてることにしました。

というわけで、少し早いですが本日で仕事納め。


ブログは年内もしばらく更新は続けると思いますが、
ここいらで今年の反省をば。



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以前、集落応援隊をアピールするポスターをトライアルで作成して
このブログに載せていたのですが、それを見た公民館主事さんが、
これで遊子川アピールポスターを作ろう!...てな話になりました。
そばに行動力のある地元の方がいてくれるおかげで助かってます。

折しも先日トライアルで作ったカレンダーもなかなか好評で、
増刷の話も進んでいるところ。
これも元は大学でこういうものを作っておいたからこそ。


いやあ、タネは撒いておくものですね。
どこで芽が出るか分からないのだから。

本気で遊子川を観光誘致したいわけではなく、
あくまで「思わず行きたくなる場所」をアピールするものとして作成しました。

キャッチコピーはどこぞのCMで聞いたことがある?
...きっと気のせいです。



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先日、遊子川の名景・行事・特産を掲載したカレンダー案を作成しましたが、
この案を地元の地域活性化組織「遊子川もりあげ隊」に相談したところ、
今年はお試しで主要関係者のみに配布することに。
そのため、今回は全部手作業で配布分を作成。

一部13枚のカレンダーを10部作る。
月めくりしやすいように上端より1cmのラインにミシン目カッターで折り目を入れる。
その後ホッチキスで止めた後、綴じテープを貼る。
ただこれだけの作業に半日以上の時間をかける。

お金があれば外注して入荷するのを待つだけである。
逆にお金が無いからこそ、これだけのものを作るのに必要な材料と労力が
どれだけ必要かを身を持って体験することができたのである。


お金があればなんでも手に入るわけじゃない。
逆にお金があるからこそ、失っているものもじつは少なくない。

だからこそ、本当に必要なものはなにか、まずそれをしっかり把握する必要がある。
その上でその必要なものをどうやって手に入れるか、熟考するのである。

どこでお金を使い、どこで知恵を使い、どこで人の情に頼るか。

それを考えることが「良いものをつくる」ための出発点ではないだろうか。



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遊子川地域活性化プロジェクト「遊子川もりあげ隊」では、
その活動内容の周知のために定期的に会報を発行しております。

夏の創刊号に引き続き、会報第二号が完成。


会報はもりあげ隊を構成する五つの部がそれぞれ原稿を作成。
僕は企画調整部の原稿と表紙のデザインを担当。
企画調整部は主にもりあげ隊のアピール及び会員からの意見の吸い寄せなどにより、
もりあげ隊の活動を推進する部です。

今号では、専用封筒スタッフウェアなどのアピールグッズの作成、
会員からの要望・意見を吸い上げるための目安箱の設置、
盆踊り時の住民と帰省客との交流を図るための「思い出の写真館」の開催、
などを紹介しています。


表紙は雨包山は樽滝の紅葉をピックアップ。



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早いもので今年ももう残り僅か。


遊子川をアピールするためのカレンダーを作成しました。

現時点では個人的な提案に過ぎず、
現在地元の地域活性化組織「遊子川もりあげ隊」に提案中です。


遊子川の名景・行事・名産などを集めてみました。

遊子川に来たのが今年の4月末なので、
1月は先日の三世代の集いで作った門松を載せ、
2月〜4月は別の方が撮影した写真を使わせてもらい、
5月以降を自分で撮った写真を使いました。


現在提案段階なので、このカレンダーをどう扱うかはまだ未定。
予算をとってきちんと製本するかもしれないし、
PDF配布するかもしれません。

このカレンダーほしい人います?
対応できるかどうかは今のところ未定ですけど。



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遊子川の地域活性化プロジェクトチーム、「遊子川もりあげ隊」のTシャツができました!

ロゴを作った時点で、もりあげ隊をアピールするためのウェアを作ろう、という話が出て、
12月、住民全体での清掃活動を行なう「クリーン大作戦」で着よう、ということに。


前後にロゴを配しただけでデザインらしいデザインもしてないのですが、
できあがってみるとやはり嬉しいもので。


これでもりあげ隊をどんどんアピールしていきます!



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遊子川木工普及計画がここにきて急加速しております。

やはり県費補助申請受理の効果は大きく。


工房予定地の視察に続いて、本日は、遊休木工機械の視察。
明浜の小学校跡地に眠っているという木工機械を見に行ってきました。

補助金が得られるといっても、予算的に厳しい状況には変りなく、
再利用出来るものは極力再利用していかねばならない。

それにしても行政のコネクションはやはりスゴイ。
土地勘のほとんどない今の自分にとって、強力な味方であることを実感する毎日。


自分の想い(イメージ)がようやく地域に通じたと思ったら、
一気に現実がイメージに追いついた。
それどころか、現実は一気にイメージを通り過ぎ、より鮮明なイメージが求められている。

どんな作品を、どんな材料で、どんな機械で、どんな風に作るのか。
具体的な設計図が必要な段階。


ヤバい。
どんどんイメージしなきゃ。
どんどんイメージを鮮明にしなければ。



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※すべてはアンオフィシャルで、まだ個人的な着想段階です。


県費の補助申請が通過したことで、にわかに木工普及計画が目の前に迫ってきました。

まだまだ先の話と思っていた「絵に描いた餅」がいきなり絵から飛び出しそうになり、
びっくりドキドキしている、といったところでしょうか。

どこに工房を整備し、どんな材料・道具・設備を使って、どのようなものを作るのか。
これらの具体的なイメージを関係者各位に説明する必要が出てきました。


全てはまだはじまったばかりで、予定は未定、一寸先は闇。
順調にことが進んでいることを喜ぶ反面、
本当に上手くいくのだろうか、という不安もある。


それでも前に進むしかない。

確実に言えることは、僕の想いを理解してくれている人が少なからずいる、ということ。
その人達のおかげで、想いを形にしてゆける。


本日は工房予定地を視察。

すべてはここからはじまる。



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※今のところは机上の空想です。


田舎でデザインはできない。

...これは大きな偏見だと思う。

東京を離れて田舎暮らしをはじめることを決めたとき、
しばらくデザインはできないな、という気持ちがどこかにあった。
もちろん自分がやりたいことはデザインなのだけど、
すぐにはできないだろう、というあきらめがどこかにあった。

でも意外とデザインをする機会はすぐにやってきた。
田舎にも、いや、田舎ならではのデザインというものがあるんだな、と。


もちろん大学でデザインを学んだばかりで実績のないペーペーが、
すぐにそれで稼いでいけるほどデザインは甘くない。
そして市場全体がまだ未成熟なデザインの世界で、
さらに未成熟な市場である田舎でデザインをやっていくことはことさら容易ではない。

しかし。

都会の一線で活躍しているデザイナーからすれば、
今の僕がしていることはママゴト程度なのかもしれないけれど、
それでも僕は田舎でのデザインに可能性を感じる。

それを証明することは、地域おこしとしての成果を残すことにも繋がるのではないだろうか。


もう一度言おう。

田舎でだってデザインはできる。

しかし今のところ僕がしているのは、グラフィックデザインのみ。
僕が一番やりたいデザインは三次元であり、空間である。

それらのデザインもできるはず。

できるならやれ。

...というわけでまずはスケッチからスタート。



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「地域おこし要員」というと、地域おこしのプロのように思われるかもしれません。
しかし「地域おこし協力隊」は、けっしてそのプロフェッショナルではない。

「地域おこし」はデザイン以上に未成熟な分野のように僕には見える。
その段階で、ことさら技術や手法に寄るのは危険だ。
地域おこしに必要なものがことさら「元気」だと感じるのはそのせいかもしれない。

僕にとって、地域おこしは本道ではない。
この言い方は適切ではないかもしれない。

「外部からの客観的な視点」が地域おこし協力隊の武器とするならば、
その任期は長くてはならない。
地域に染まってしまうとその視点は失われてしまうから。
地域おこし協力隊に3年という任期が設定されているのはそのせいだと思う。

では地域おこしのプロは短期決戦を常とし、
地域を転々とするのが宿命なのだろうか。
地域に愛着を感じはじめた頃には、別離が待っている。

別離は辛い。
その辛さから自分を守るために次第に地域への愛をセーブするようになる。
そんな状態で継続的に地域おこしを成功させるのははたして可能なのだろうか。

...だから僕は地域おこしは本道とは思えない。
本道に入るための「きっかけ」として捉えている。
しかし、それは本当に大事なきっかけである。


8月の公民館職員研修会が縁で、宇和の明間(あかんま)公民館から、
板ケ谷地区の限界集落対策の研修会での講話を依頼されて行ってきました。
「西予市の限界集落に接して」というお題で。


明間は老人会が名水百選・観音水を活用して、そうめん流しで地域を活性化させている、
いわば地域おこしの先進地。
逆にこちらが勉強させてもらいたいくらいですが、
やはりこうして僕達の話を聞きたい、と言ってもらえるのは嬉しい。

それは地域が「外からの視点」の必要性を理解してくれていることに他ならないから。



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当然だけど、田舎は自然が近い。

自然が近い、ということは自然の美しさに近い、ということだけではなく、
自然の厳しさに近い、ということでもある。


自然と共に生きることは僕らにとって本質的であると同時に、
自然との戦いを余儀なくされる、ということである。

ただ、田舎でのんびり暮らしたい...という軽い気持ちでは、
当然のことながら田舎で生きていくことなどできない。

ある程度の「覚悟」が必要になる。
その覚悟が今の自分にあるか、といえば、
正直なところ、いまはまだ五分五分。

ただ、真剣にその覚悟を持ちたい、とは願っています。
それだけの魅力がここにはあると思うから。


城川ではイノシシによる農作物の被害が深刻です。
電気柵や狩猟・ワナなどの対策が講じられてはいるものの、
根本的な解決策がないのが現状。

そこで猪肉を食用加工することによって消費を促すことで、
イノシシ被害を軽減させる対策を行政でもとっているわけですが、
いかんせんリソース不足が響いて今一歩効果が伸び悩んでいます。


そこで今の僕にできることは、イメージによる啓蒙活動ではないか、と。

※あくまで現状じゃ個人レベルでノリで提唱するものです。
 実際にこのようなプロジェクトが存在するわけではありません。



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過疎地での地域おこしで一番ネックとなるのは「リソース不足」。

人的資源にしろ、経済資源にしろ。


人的資源の確保は一朝一夕でできるものではなく、長い時間が必要。
経済資源もけっしてその確保は簡単なものではないけれど、
方法によっては人的資源に比べれば即効的な確保が期待できる。

その方法の一つが「補助金」制度。
事業開始の段階での資金の確保が一番難しい。
補助金制度を上手に活用して、事業を軌道に乗せることができれば、
それはそれで立派な地域おこしと言えるのではないでしょうか。


自分が取り組もうとしている木工普及活動について、県の補助金を得るべく、
松山へプレゼンテーションをしに行ってきました。

じつはこのプレゼンは二回目。
一回目は別のテーマで、お手伝いという形だったのですが、残念ながら不採用。
幸いにも二次募集があって、今回木工普及活動で補助申請をする機会を得ました。


大学でもさんざんプレゼンはやったけれど、何度やっても緊張するものだね。

大学とはまったく異なる環境ではあるけれど、
やってることは変わらない。

「魅力」を伝えること。
...これに尽きる。


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こんなブログをやっていると、すごく計画的な人間なように思われがちですが。


...じつは計画を立てるのはとても苦手。

まあ僕のことがちょっと分かってくると、「そりゃそうだな」と納得してもらえるでしょう。

不景気なときに安定した会社員生活を捨て、金のかかる私大に入ったし、
自己資金が底をついているというのに、住み慣れた都会を離れて未知の田舎へと居を移した。

...これだけでも十分計画性の無さが見えると思います。


しかし、時には自分がやりたいことを人に伝えるために計画を立てねばならないときもある。


せいよ集落応援隊(地域おこし協力隊)としての3年間の活動計画書を作成しました。
僕個人の計画書になります。

本庁にいる応援隊の監督部署に見せるために作ったものですが、
どうせなら自分と関わるすべての人に説明するものにしたいと思い、
それを意識して作成しました。


表紙にあるようにまだ暫定版です。
というより、随時変更していくかもしれません。
最近のソフトウェアがベータリリースが長いように。

昔は完成したものにしか公開されなかった。
「クローズド・システム」で世界は回っていた。

しかしあまりにも世界は複雑化・高機能化してしまい、
だんだん無理が生じるようになってきた。

そこである程度形が整った時点でオープンにして是非を広く世界に問う、
いわゆる「オープン・システム」に世界は移行しつつある...気がする。



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土曜日、松山へ研修に行ってきました。

こういう研修に行くたびに思います。

地域おこしに普遍的な手法はあるのだろうか、と。
シュミレーションに意味はあるのだろうか、と。

たぶん、地域おこしプレーヤーにはめずらしく、
しょっぱなからやりたいことが明確だからかもしれない。

僕は地域おこしのプロになりたいわけじゃない。
今後のキャリヤとして、地域おこしを継続的にやりたいとは思ってない。

今後の人生のベースを田舎に置きたい。
そのベースを愛したい。
だから自分が住む場所を良くしたい。
自分がやりたいことをやれる場所にしたい。

そのきっかけとして、期限付きの地域おこし要員である「地域おこし協力隊」という仕事を選んだ。


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[そーいえば今日はハロウィーン!]


高松市檀紙地区へ行ってきました。

目的は小学校と地域が協同で開催している陶器のライトアップイベントの見学。
元々この地域は御厩焼という伝統工芸が盛んな地域で、
最盛期にはおよそ200もの窯があったそうですが、
年々衰退帯の一途を辿り、2004年には最後の窯の火が消えたとか。

伝統工芸の消滅を憂えた地元住民の方が、
8年前に行動を起こし、有志で結束して小学校の一角に大きな窯を作り、
地元住民、小学生などが集まって年に1回陶器を焼いているのだとか。

せっかく作った陶器をアピールしたい、ということで
陶器に明かりを灯してライトアップしようという試みが
去年からはじまったそうです。

この檀紙小学校の先生と地元・城川中学校の先生が大学院のゼミで一緒で、
そのツテでこのイベントを紹介してもらいました。


東京のコンクリートジャングルから移ってきた身には、
大自然がすぐそばにある遊子川は本当に美しい場所だと感じます。
しかし慣れとは恐ろしいもので、長年そこに住んできた住民からすれば、
それが「当たり前」になってしまい、美しい自然に対する感動は薄れてしまう。

美しいものへの再自覚、それが僕にできる地域おこしではないだろうか。
美しい自然から得られるものを、「ものづくり」によってさらに「分かりやすい美しさ」へ。

地域をそういうものであふれさせれば、地域に誇りが取り戻せるのではないか、と。



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  「地球科学的に見て重要な自然遺産を含む、自然に親しむための公園。(Wipipedia)」


ジオパーク交流会なるものに参加させていただきました。


  「地球科学的に見て重要な特徴を複数有するだけでなく、
   その他の自然遺産や文化遺産を有する地域が、
   それらの様々な遺産を有機的に結びつけて保全や教育、
   ツーリズムに利用しながら地域の持続的な経済発展を目指す仕組み。」(Wipipedia)


...としてユネスコの支援を受けて世界ジオパークネットワークが2004年に発足。
日本もこれに準ずる形で日本ジオパーク委員会が2008年に発足。

僕自身、まだこのジオパーク構想について理解が足らないのですが、
世界遺産と異なるのは、世界遺産が「保護」を目的としているのに対し、
ジオパークはあくまで「経済発展」を目的としていることでしょうか。


地域資産の魅力を活用して経済発展を目指す。
これってまさに地域おこしそのものじゃないですか。

知識半分、カン半分ですが、
今の自分の仕事に役立つこともあろうかと思い、
ジオパーク関連のイベントに少しづつではありますが参加させてもらってます。


僕がここに来た目的は明確だ。
しかし、その目的に囚われすぎてもいけない。

目的が明確である以上、道を見失うこともあるまい。
未開の地で、道を開拓していくにはまずその土地を知らねばならない。


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地域おこしは難しい。


さまざまな壁にぶつかるたびに、不満を言い、
うまくいかない理由をあれやこれやと批判として並べ立て、言い逃れをしたくなる。
しかし、それは本質的な解決策ではない。

批判するのは簡単だ。
問題点を抽出することも大事かもしれないけれど、
魅力を抽出して展開していくほうが地域おこしそのものが楽しいものになる気がする。


西予市では、地域おこし協力隊の職務は基本的に自由裁量で決定します。
結果の評価も基本的には自己評価のみ。
それは様々な可能性がある一方で、ややもすると目標を見失って混沌化してしまう危険性もある。
自己評価のみが唯一の評価となる作業をはたして「仕事」と呼べるのだろうか。
他人からの評価、それも公平で明確で正確な評価が得られてこそ、
充実した達成感を感じることができるのではないだろうか。


地域おこしにはモンスターが必要だ。
元気のモンスター。

たくさんの「いいもの」を探して、吸収して。
元気があればなんでもできる。

イチ、ニ、サン、ダーッ!!!



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過疎シンポジウムなるものに行ってきました。

毎年場所を変えて開催されるのだそうですが、今年は地元西予市での開催。
会場は宇和文化会館。


今年のテーマは「過疎地域の底力 〜地域再生への新たな決意〜」。


二日間にわたって開催されるもので、
一日目は全体会として、基調講演と5人のパネリストによるパネルディスカッション。
二日目は、4つの会場に分かれて分科会の開催。

今回は初日の全体会だけ参加してきました。
パネリストには今回の大震災で町をまるごと失った、陸前高田市の人も来られてました。


  「心が過疎になってはいけない」


...感動した。

あらためて、地域おこしに必要なものは「手法」ではなく、「感動」なのだと思った。
やらなきゃいけない、という義務感ではなく、やってやろうぜ、という元気だと思った。
地域を活性化させるのは技術ではなく、人なのだと思った。


便利さと引き換えに、人はなにを失ったのだろう。

「工夫する楽しさ」を思い出すこと。
それが地域の再生、ということではないだろうか。



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「自分にはなにもできない」


僕はこの先、どんなことがあっても、こう思うことはないだろう。
自分にできることはなんなのか、自分がするべきことはなんなのか、
それを決めるのは自分次第、ということに気づいたから。

どんなに時間がかかろうとも、
求め続ければ「本当に」必要なものは「必ず」得られる。
強く信じることが前に進むエネルギーとなる。
そしてその姿勢をアピールし続ければ、自分を助けてくれる味方が必ず現れる。
その機会を逃さないことが重要だ。


遊子川の地域活性化組織「遊子川もりあげ隊」で地域おこし勉強会を開催、
8月の佐礼谷地区との交流会、9月の地域おこし協力隊研修会での成果を中心に
1時間ほどお話させていただきました。

本来ならば、こういう報告会は自ら積極的にしなければならないもの。
しかし、土地勘のない自分には、誰に、どのように、どのタイミングで行えば良いかが分からない。

有耶無耶になりそうなところへ公民館の主事さんが謀ったように助け舟を出してくれました。
日々の地域行事で、地域の「今」をこなすことで精一杯のはずの人が、
ちゃんと地域の将来を考えている。


それだけで僕はここで頑張る意味がある、と信じられる。



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[Ver.1]


「せいよ集落応援隊」を組織的な活動とするための方策として、
共通名刺を作成しよう、ということになりました。
ちなみに着任時に独自にデザインしたものはこちら

いくつか案だししたところ、最終的に二つの案に絞られてきました。
スローガンの掲載などまだいくつか決めるべき事項がありますが、
デザインはほぼ収束してきたのかな、と。

通常なら最終成果物を報告するところですが、
未決定事項にもかかわらず今、記事にするのはなぜか。
ひとつはこのブログが個人的なものであるので、個人的な気分で書きたい時に書きたいから。

もうひとつは、「過程」を掲載することで見えてくるものがあると思うから。

これまで、「完成されたもの」しかメディアに登場してこなかった。
絶対的な情報だから人々はその情報を盲信した。
それが情報化社会黎明期の欠点であり、発展期への土台となった。


誰もが様々な状態、完成度で情報を発信できるようになった時代。
人々は受け取る情報の価値について自ら精査し、選択していかなければならない。

ほんとうの自由、本当の幸せを獲得していくために。



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昔から群れではなく、単独で動くタイプだった。
群れで狩りをするライオンではなく、単独で狩りをするトラ。

決して一切のグループワーク、共同作業をよしとしないとか、
他人と協調できないといったわけではない(むしろ協調は得意かも)けれど、
グループに対してはどこかつかず離れずで、
「自分」という個にこだわりを持って生きてきたように思います。

そのスタイルは今も変わらないけど。

昔と違うのは、他人を理解することに喜びを感じはじめていること。
コミュニケーションを重ねることで、「共有」の喜びを感じはじめていること。


「今頃かよ!」

...というツッコミを受けそうですが、そう、今頃なんです。

人より歩みの遅い人生ですが、遅いなりに見えるものもある。
駆け足で進む人には見えないものが見える。
だからそんな人生も捨てたもんじゃないと、今は心から思える。

それも一つのシアワセの「かたち」なのだと。

僕は「かたち」にこだわります。

これからどんな人生を歩むのか自分でも想像つかないけど、
これだけは自信を持って言いたいと思います。



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地域おこし協力隊の研修会なるものに参加してきました。

全国で活動する地域おこし協力隊員が一同に集まって、
「地域おこし」について学ぶもの。


場所は幕張。
なんと上京当時に住んでいた場所の近くです。
上京直後から結婚直前までの8年間、この街に住んでました。


「市町村アカデミー」というふだんは公務員職員が使う研修施設。
バカでかく、入り組んだ作りになってて迷宮みたいなところでした。
せっかく立派な庭、立派な芝生があるのに、研修中は施設内に缶詰で外に出られない。
パソコンやミーティングルームなど、研修に必要な設備は一通りそろっているのだけど、
どこか落ち着かず、最終日には息が詰まって早く外に出たくてしょうがなくなった。
落ち着いて研修を受けるにはもうちょっとリラックスできる環境だといいんだけどな。

しかし昔住んでたところの近くにこんな施設があったなんて。
遠くの世界は意外と自分の近くで交差しているものなんだね。


地域おこしに理論はあるのだろうか。
地域には地域なりの特性があり、地域おこしをする人にはその人なりの取り組み方がある。
100の地域があれば100通りの風土があり、
100人の地域おこし要員がいればやはり100通りの取り組み方がある。
これだけでもう10,000通りの町おこしが存在するわけで。

そんな疑問を抱えながらの参加だったのですが、
終わってみると、得るものが多く、やっぱり参加してよかったと思いました。

これからの自分の活動に直近で活かしたいと思う方策も見つかりました。



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田舎に来て印象的だったのは、行政への依存度への高さ。

都会にいた頃の自分の行政との関係は、
住民票の発行や、転入転出届け、住所変更届などのほとんど「手続き」のみでした。
公民館なんてほとんど足を運ぶこともなかった。


しかし田舎の生活は、公民館が中心。
行政手続はもちろん、地域行事や地域活性化運動までもが公民館を中心に回る。
最初はその様子がとても奇妙に映ったものでした。
そして村落の維持は行政の補助なしでは成り立っていかない。

都会の感覚だと、「地域貢献」「社会貢献」という言葉を聞くと、
まず思い浮かべるのは企業の地域貢献。
元気のある集団が地域を引っ張っていくのが自然で健全な流れというもの。


遊子川にもありました、そんな「企業の地域貢献」が。



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自然が描く模様には、悠久の時をかけて変動した自然の足跡がそこにある。

その足跡を分析観察することで、
自然の驚異をほんの僅かでも理解することができれば、
人はもっと自然に対して感謝と敬意の念を払えることができるはずだ。

現代文明は多様な変化と進化を繰り返しながら、
人間社会を発展させてきたけれど、
自然との付き合い方について、最適なスタイルを築けているのだろうか。


僕自身は自然の足跡を分析観察する人間ではないけれど、
自然の驚異を感じはじめている人間として、
「自然との最適な付き合い方」には多分に興味があります。


ジオパーク(候補)大野ヶ原地域見学、大野ヶ原から惣川へ
...移動する前に、昔、海底火山だった痕跡を示唆する地層を見に、
高知県都の県境あたりへ。



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ジオパークという場所があります。
日本ジオパークの公式サイトによれば、
「ジオ(地球)に親しみ、ジオを学ぶ旅、ジオツーリズムを楽しむ場所」だそうです。

よく分からないけど、
地質学的見地から価値ある場所を世界遺産のように認定するものらしい。
これまた日本ジオパーク公式サイトによれば、日本では
洞爺湖有珠山、糸魚川、山陰海岸、島原半島の4ヶ所が世界ジオパークネットワークに
加盟認定されているそうです。

西予市の野村町大野ヶ原地区は地質学的に珍しいらしく、
この世界ジオパークに加盟を目指して活動を始めているとか。

市の取り組みで地質学に詳しい大学の先生を招いて、
この地域を見学する、ということで地質学にはど素人ですが、
ジオパークの観点から地域の価値を見出し、地域活性化の材料になるかと思い、
参加してきました。



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城川の栗工場を見学させてもらいました。


遊子川のある城川には、城川開発公社という半官半民の会社があります。

城川の特産品開発・販売が主な業務内容で、
今回は先輩隊員が城川の栗をアピールするための取材に同行させてもらいました。

最初は社長さんといろいろ話をさせていただきました。
パワー溢れる元気な人で、こういう元気な人が町を引っ張るのだな、ということを実感。


こういう元気な人と話すと、元気がでる。
元気を分けてもらう。

町おこしには当然、ユニークなアイデアとか、手法とか、スキルとかが必要なんだろうけど、
その前にやっぱり、まずは「パワー」が必要なんだと思う。

元気な人を見つけて、町に対する「想い」を共有する。
町おこしはそこからはじまる。



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西予市の公民館職員研修会で、
「地域おこしにおける公民館の役割」というテーマで15分ほど話してくれ、
と依頼されて、高川公民館でお話ししてきました。


これまで地域おこしの経験もなく、地域おこし協力隊に着任して4ヶ月足らずの
今の自分に語るべく成果もなく、これからの展望・意気込みを語るしかないのだけど、
それでも、「外からの目線」で何かしら寄与できるものがあると信じ、
自分なりに感じることを話しました。


およそ40人ほどの人数を前にして、久々に緊張した〜



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遊子川の観光?スポット三ヶ所に看板を立てました。
公民館主事さんと二人で。

その日は西予市が日本一暑い日となった日。
さすがに遊子川も暑かった。

穴を掘って、看板を埋めて、石を詰めて、土を被せる。
こんな単純な作業がこんなに辛いなんて。
熱中症寸前のハードワーク。


でもやっぱり、立ててみると、なかなか良い感じ。

たくさんの人が見てくれるといいなあ。



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遊子川の地域活性化プロジェクト「遊子川もりあげ隊」の専用封筒ができあがりました!

サイズは角2タイプと、長40タイプの二種類。
山の緑をイメージして封筒の色は薄いグリーン。


単純にロゴを配しただけのシンプルなものですが、
これだけでもやはりちょっとしたやりとりがあって、
最終的にできあがったものが見れるのはとても嬉しい。



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伊予市にある、木工所二箇所を教えてもらい、訪ねてきました。

一つ目はクラフトの里の中にある、木工体験施設。
もう一つが個人でやられている木工房。


どちらもいろいろお話が聞けて、とても参考になりました。

ゆっくりではありますが着々と、想いを形にしていきます。



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[佐礼谷のお薬師さん]


地域おこし協力隊意見交換会で伊予市は中山町佐礼谷地区へ行ってきました。

伊予市に行くのもはじめて、
西予市以外の地域おこし協力隊員に会うのもはじめて。

事務局を挟んで西予市と伊予市のメンバーが向い合って座り、
自分の席には名札プレートが置いてあって、
なんかお見合いをしている感じ。

他の地域の地域おこし協力隊員がどのような活動をしているのか。
かけだしの地域おこし協力隊員としては大いに気になるところ。
こういった意見交換会を待ち望んでいました。


今回の主なテーマは2つ。
佐礼谷の地域おこし活動の発表と、田舎の婚活について。

一度結婚を失敗している身としては説得力ないかもしんないけど、
結婚は他人がやいのやいの言ってもはじまらない、というのが持論なので、
...とくに興味なし。


面白かったのは、佐礼谷の地域おこし活動、「地域自治の会社化」について。

三ヶ月田舎の自治組織をみていて、ずっと感じていた違和感があった。
人が少ないのにやたらと行事がある。
自分の仕事を終えた後、疲れた身体をひきずって、夜の会合に出る。
地域自治の大切さを分かっていても、どうしても後手後手に回らざるを得なくなる。

だったら、地域自治を専門に行う会社を地域内に作ればいいじゃないか。

楽しく幸せに暮らす、という目的のために地域自治が利益を求めてもいいじゃないか。



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地域おこし要員として遊子川に来てはや3ヶ月。

最初は何からやればいいのか分からなかったけれど、
気づいてみればそれなりにやることがあって、
しかも自分の特性を活かして取り組めるものが意外と多い。

最初はしばらくデザインはおあずけかな、と思ってたけど、
ロゴのデザインや、会報表紙のデザイン、ホームページのデザインなど、
いろいろとデザインをする機会がちらほら。

田舎にだってデザインは必要なんだ。


だけど、やっぱり本当にやりたことはまだやれていない。

それをやらせてもらうための(予算計上の)お願いのプレゼンをしに、
本庁まで行ってきました。



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自宅ガレージの天井に巣を作っているツバメのヒナがだいぶん大きくなりました。


親鳥は僕がガレージに近づくとさすがに逃げていくけれど、
ヒナのほうは、警戒心がないのか、はたまた3ヶ月一緒に過ごして、
こいつは危険がないな、と安心したのか、

巣の真下でじっと見つめても、とくに動じる様子もなく。
逆に見つめ返される。

こうして見つめているぶんにはカワイイのだけど。


...上手く事が運べば、もうすぐここも頻繁に使うようになるからね。


申し訳ないけど、来年は退去していただきます。_o_

...人間ってホント勝手だよね。



2011年7月30日

目安箱

地域おこし活動

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  目安箱:
  施政の参考意見や社会事情の収集などを目的に、
  庶民の進言の投書を集めるために設置した箱、及びその制度。
  (Wikipedia)


江戸時代に将軍徳川吉宗が設置したことで有名な目安箱。

何事も一方的な押し付けでは物事は回ってゆかない。
地域活性化を推進する組織と地域住民。
二つは対であり、お互い双方向のコミュニケーションが活発に行われることで
はじめて地域活性化が現実のものとなる。


...というわけで、遊子川にも設置します、目安箱。

住民の皆さんの積極的な投書をお待ちしております!



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県費補助事業のプレゼンで、松山の愛媛県庁に行ってきました。

松山は赴任直前に訪れて以来、3ヶ月ぶり。
城川から車で松山に行くのははじめて。

R197から内子へ向かい、内子からはR56を北上して松山へ。
下道だとやはり2時間はかかる。


県行政の中心となる建物は、それはそれは重厚な佇まいでした。
設計者は木子七郎という建築家らしい。
セカチューのロケ地でもあったみたいですね。
事前予約すれば無料で職員の方が案内してくれるみたいです。

...今度申し込んでみようかな。



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  京ひな 酒六酒造株式会社


内子にいる友人の会社のホームページの改変を手伝っていました。


正確には東京時代の友人なのですが、
その友人の奥さんの実家が内子で酒蔵を営んでいて、その酒蔵のホームページ。
デザインはすでにある程度決まっていて、ページもだいたい出来上がっていて、
ページの追加やレイアウトの小変更などを頼まれました。

すでにできあがっているものをいじるのは、
一からデザインするのに比べて、一見簡単そうに見えて、実は大変。
逆に一からデザインするほうが自分の好きなようにできるわけで。

紆余曲折ありましたが...


無事正式リリースとなりました。



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デザインをする機会はしばらくないかな、と思ってたけど。

気づくと、ロゴをデザインしていて、
会報の表紙をデザインすることになって。
...これも大学での学びのおかげだろうか。


遊子川地域活性化プロジェクトチーム「遊子川もりあげ隊」が
昨年度作成した計画書をベースに本年度より本格的に活動することになり、
活動計画、活動結果を広く住民に周知するために会報を発行することになりました。

その表紙をデザインしました。
遊子川の霊峰、雨包山のヤマアジサイを一面に載せました。
そして同時にもりあげ隊のロゴも作りました。


想いは分かりやすい形にすることでより正確に、より確実に伝わる。

「かたち」ってやっぱり大切。



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水生生物調査なるものに参加させてもらいました。

小学生を対象に行うものなのですが、
小学校そばを流れる遊子川の水脈、野井川に生息する水生生物を採取して調査することで、
川がどれだけキレイか、を調べるのが主目的。

キレイなところに住む虫、汚いところに住む虫を確認することで、
川のキレイさを確認するわけです。

水生生物の専門家の先生の指導の元、
川で水生生物を採取、その後教室にて、採取した生物たちを観察します。


地域環境の調査、ということで、
遊子川地域活性化プロジェクトチーム「遊子川もりあげ隊」環境部のお仕事でもあります。


...でも正直虫って苦手^^;



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日曜日は遊子川の地域活性化プロジェクト「遊子川もりあげ隊」の
環境部会による地域内視察。


環境部会はその名のとおり環境分野への取り組みによって、
地域活性化を行うのが主な主目的。
この日は、遊子川の大動脈である県道沿いの植樹ポイント、
雨包山のヤマアジサイ鑑賞スポットの整備ポイント、
及び遊子川内の空き家調査が主な視察内容。

辰ノ口から雨包山まで、
昼下がりの夏の日を半日かけて遊子川内を横断。

土日出勤が続きますが、
僕以外の住民の皆さんは、
自分の仕事をこなした上での自分の休日を返上してのボランティア。
地域活性化要員として頑張らずにはいられない。

まだ何が出来る、というほどのものでもないですが、
カメラマンとして、遊子川の「今」を記録してきました。


夏のジリジリと太陽が照りつける辰ノ口ではじまった視察も、
雨包山につく頃には雷鳴轟く曇天へと急変。
しかし幸いにも雨に祟られることもなく、無事視察終了。

雨包山はヤマアジサイが咲き頃でした。
これからもっと一斉に咲き誇るであろう、とのこと。

雨包山は遊子川の誇るべき観光資源なのです。



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集落応援隊のみんなで、隣町は野村町渓筋地区のとある民宿へ。

自家製の窯で焼き上げるピザの体験試食会へおじゃましてきました。
この日の体験者は地元の幼稚園児たち。

生地を伸ばし、その上に具をトッピングするところからスタート。
特製の麦みその入ったペーストソースを塗り、
自家栽培で収穫される新鮮な野菜をトッピング。
その後窯に入れておよそ5分ほどで焼き上がり。

このピザが美味しくないわけがない。

園児たちも皆ピザ作りを楽しんでいたようです。

園児たちの体験試食会の後、集落応援隊の面々もピザ作りにチャレンジ。

緑の中、
窯を囲んでワイワイしながら新鮮な材料を使った料理を食す。

これぞ田舎の醍醐味。



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[雨包山]


  「森はもうだめだわ」

  「...いや、まだ私たちは生きている」


ジブリアニメが子どもたちだけでなく、多くの大人たちの心をつかむのはなぜだろうか。

それは、自然を美しく描いているからではないだろうか。

中でも「もののけ姫」はナウシカと並んで、
自然の大切さを説く物語になっています。

自然を我が物顔で蹂躙する人間にも、
脳の奥底には、自分が自然の一員である記憶が刻まれている。
心の奥底には、自然の恵みを感じているはずである。

自然を美しい、と思う心は、自然を大切にし、自然とともに生きるための源泉である。
自然より受ける恩恵から、美しいものを作り出すことは、
人間に与えられた使命ではないだろうか。

田舎は自然の恵みを感じることのできる最前線である。



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6月ももうすぐ終わり。
遊子川にきて2ヶ月が過ぎました。

まだ様子見感が強いながらも、ぼちぼちこちらの生活にも慣れてきたところ。
まだ何からやっていけばいいのか分からないながらも、
仕事の進め方について、なんとなく勘所をつかみかけてきた感じ。


自分の認識としては、集落応援隊(地域おこし協力隊)としての活動形態は二通りかな、と。

まず一つが、自治組織による地域おこし活動のお手伝い。

限界集落地域では、市政の助けが必須。
その助けとして、「生き活き集落事業」という地域おこし事業への交付金があります。
この交付金を受けるためには地域でプロジェクト組織を設立して、
この組織が交付金を受けて地域おこし活動をおこなっていく形となります。
遊子川にもこの地域おこし活動をおこなっていく組織「遊子川もりあげ隊」が設立されていて、
事情が分からないながらも、会合に出席させてもらい、微力ながらお手伝いしだしたところ。


もう一つが集落応援隊としての独自の目標設定による地域おこし活動。
これについては採用元である市政からは具体的な成果は指定されず、
隊員各自が目標を設定し、自分の判断で活動してゆく。
市政への定期的な報告会はあるものの、基本的に成果は自己採点。

僕の場合、後者の目標設定は採用面接の時から一貫している。
「木工」だ。
木の価値の再発見による山間部の活性化。

「どうやって?」と問われるとまだ答えに窮してしまうけど、
とりあえず今言えるのは、自分自身が木工に取り組み、
ケースモデルとなること。

同時に自宅(市営住宅だけど)のガレージの半分を工房とし、
自分だけでなく、地域のみんなが利用出来るような場所にすれば、
木工の啓発にもなる。


前者の活動形態は、常駐している公民館が組織の活動拠点になっていることから、
なれないながらもぼちぼち活動を開始できているけれど、
後者の活動形態は、どうしてもまだ個人的な活動となってしまうため、
なかなか周囲には認知してもらいにくい。

そこで、まずはアピールの意味もこめてここに木工計画をまとめたいと思います。
...計画というほどのものでもないですが。



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今日は午後から花苗配布。

城川が町政だった頃の町長が海外視察で感銘を受けたドイツのとある街をモデルとして、
城川でも花の街運動を展開したものだとか。

素晴らしい取り組みだと思います。
花を見て、心の和まない人はいないもの。


しかし梅雨の合間の久々の晴れ間が訪れたと思ったら、いきなりの猛暑。

半日がかりの炎天下での作業はきつかった〜



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城川町の伝統芸能に鹿踊りがあります。
毎年秋に神社に奉納されます。

地区によって鹿の数に差があるようで、
窪野は「八つ鹿」、遊子川は「七鹿」、予子林では「六つ鹿」、惣川、男河内では「五つ鹿」
となっています。


元は奥州は伊達家により伝わるものがこの地域に伝わり、
村から村へ伝承する際に、鹿の数を一つ減らさないと教えない、
とのことから一つづつ鹿の数が減っていったのだそうです。

実際にその鹿踊りをまだ見たことはないのですが、
写真を見る限り、獅子踊りの面を鹿の頭に変えたような感じ。

遊子川の鹿の面は長年の使用により損傷が激しく、
今年、修復作業を行いました。
修復前の面を見ていないのでどの程度修復されたのかはよく分かりませんが、
修復後の面を見るかぎりはほぼ新品。

今日は新しくなった面に覆いの布を取り付ける作業をお手伝いしました。

裁縫仕事は苦手なんだけどな。

まあ、それでもなんでもやってみなくちゃね。



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  「あなたはどのような方法で地域おこしをしようと思っていますか?」


面接の時、当然されるであろうこの質問に対し、
僕は「木工で」と答えました。


日本の国土のおよそ7割は森林である。
しかし現代社会は主に鉄とコンクリートで構成されている。
住宅はまだ木造のものが多いけれど、
都市部ではマンションが多く、それらはだいたい鉄筋コンクリート造である。

さらに。
森林国でありながら、なんと材木をわざわざ輸入している、という事実。
なんと、日本の木材自給率は3割を切っているのだとか。
素人ながら地熱資源同様、国の資源を活用しきれていない感を抱き、
木工で何かできないか、というのが僕の地域おこし活動の原点になっています。

しかし、「良さ」を発掘し、それを他人に分かりやすい形にして伝える、
というデザインの基礎を学んだばかりで木に関しては素人である自分が、
木工で地域おこしをしていくのは簡単なことではない。


しかし、それでもはじめなくてはならない。
自分がそう望んだのだから。



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[フクローくんにフクスケお父さん(...と勝手に名前を決めてみる)]


西予市の地域おこし協力隊「集落応援隊」員は現在4人。
うち3人が去年から入っていて、二期目は僕一人。

三人集まれば文殊の知恵。
心強い先輩が三人もいるわけで。

まだ全員でがっつり話す機会はありませんが、
個別にはぼちぼち話させていただいてます。

今回は高川地区の応援隊員、こはるさんとじっくり話をすることができました。


そのこはるさんが、高川地区で木工好きの住民の方に会うというのでご一緒させてもらいました。
飛行機好きの人で、飛行機を木彫りで彫られているのですが、
これが手で掘ったと思えないくらい精巧な出来。
写真を取り損ねたのが残念。

その方の奥さんがフクロの中から膨大なフクロウを取り出す。
一つ一つはお手玉ほどの大きさ。
なにかにとり憑かれたように作ったのだとか。
よく分からないけど、この辺はフクロウ作りが流行っているのでしょうか。


どんなにインターネットが発達したとしても、
実際に会って話すこと以上に効果のあるコミュニケーションはない。
ソーシャルメディアだの何だの言っても、
会って話すところに行き着かなければ意味はない。

そのことをいまさらながらに実感する今日この頃。


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[ネット上のため、個人情報は伏せています]


梅雨に入ってなかなか外を散策することができず、
ちょっとフラストレーション溜まり気味。

デスクで出来る仕事をやらざるを得ないわけですが。

プリンタも届いたことだし、かねてより作ろうと思っていた名刺を作ることに。
身分上は市の特別職員ですが、形式は自由とのこと。

...なので自分でデザインしました。


名刺は91mm×55mmの世界に自分の素性を正確に分かりやすく表現するもの。
しかも相手に好印象を与え、かつ印象に残るものでなければならない。
...こう考えると名刺のデザインってけっこう難しい。

そもそも「地域おこし要員」という言葉自体があやふやな表現で、
相手に自分の立場、職務をどのように伝えたらよいのか、自分自身まだよく分かっていない。

こういうときは余計なものは付け足さず、シンプルにするのが一番。


...というわけでオーソドックスにいくことにしました。


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お仕事必須ツール、ということでノートPCを買いました。

遊子川公民館にデスクをおいてもらい、
市の専用線に繋がるPCも支給されているのだけど、
いかんせん制約が多く、このマシンだけでは十分な活動ができない、
...とこの1ヶ月の活動で判断したうえで。
いろいろ出歩くことも多いし、やはりノートPCは必須かな、と。


キャリヤ的にはWindows歴が長いですが、
ここ5年はデザイン関係の勉強、仕事が多かったこともあり、
すっかりMacになじんでることもあって、MacBookを買うことに。

家には壊れかけのiMacG5があるのですが、
今なお使い続けたい、という愛着があります。
進歩の速いIT業界にあっては、PCは3年ごとにどんどん買い替えろ、
というような風潮が当たり前のなか、
ユーザに「長く使いたい」と思わせるデザインをする
アップル社の姿勢は素晴らしいと思います。


アナログだろうがデジタルだろうが、
「道具」は長く丁寧に使い続ける。
これが原則ではないでしょうか。



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遊子川には小学校が一つあります。

生徒数は10名。
一学年で10名、なのではありません。
一年生から六年生まで、全部で10名なのです。
ちなみに遊子川内に中学校、高校はありません。

...いかに遊子川が過疎地域、限界集落であるかが伺えます。


公民館では月に2,3回、学校が早く終わる日の午後、
小学生たちを集めて「よりみちクラブ」なるプログラムを実施しています。
内容は紙芝居だったり、ゲームだったり、工作だったり。
いわゆる放課後教育、学外教育の一環みたいなものです。


今回、一応美大卒、ということで工作教室を任されることになりました。
子供は嫌いじゃないですが、普段接していないので、どう接してよいか迷います。
ちょっとドキドキ。

そんな先生の心配をよそに、子供たちは元気いっぱい。


...やっぱり元気が一番。
子供たちはそれを教えてくれます。


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遊子川内の各世帯に定期的に配布されるビラ類の中に着任の挨拶を折り込んでくれる、
ということで着任挨拶のビラを作成しました。

通り一辺倒の挨拶だけでは堅苦しくなってしまうし、
少しでも自分の素性、目的を知っていただきたいということで、
簡単な経歴に加えて、美大での作品1つと、木工をやりたいことと、
このブログのURLを記しておきました。

さっそく夜の会合で、「ブログ見たよ」と言ってくれた住民の方がいて、
とても嬉しかったです。


住民の方々とは直接話すのが一番良いコミュニケーションだけど、
やはり言葉を知ってるようでもなかなか伝えたいことが伝わらない時も多々ある。
このブログはそれを補う意味でも有効ではないか、と思っています。



地域活動を活性化していくには、まずその地域を知らなければならない。
地域を知るには、そこに住む人たちを知らなければならない。
地域が活性化する、ということは、その地域で暮らす人々が豊かで幸福な生活を営む、ということなのだから。


...というわけで本日は遊子川地区住民の方々への挨拶回り。

地理も分からず、住宅事情も分からない今の自分にはいくら地図があっても、
一人ではなかなか難しいものがあります。
さらに信用、という問題もあります。
いきなり新参者が一人訪ねて回っても、あやしい奴、と思う人も中にはいるでしょう。

...というわけで公民館の主事さんから紹介していただく、という形で
一軒一軒回らせていただきました。
地域住民でもある主事さんから紹介していただけると話も早い。
こちらはまだ、「これからお世話になります」としか言えないのもありますが。


遊子川は大きく分けて「遊子谷」と「野井川」の集落で構成されます。
この二つの集落はさらに11の地区に分かれます。
人口としては400人程度。世帯数が160程度。
都会に比べていくら規模が小さいとはいえ、160世帯を一軒一軒回るのはけっこうな労力です。
加えて遊子川は峡谷地形のため、坂道をてくてく登っていかなければなりません。

GW中の休暇というのに加えて、田植え前の忙しい時期ということもあって、
およそ半数の家は留守でしたが、およそ1日半かけて回り、けっこうくたびれました。


都会は「機能」でコミュニティを生成し、
田舎は「地域」でコミュニティを生成する。

そこに都会と田舎のコミュニケーションの差があるような気がします。


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4/28(木)は辞令交付式。
市長からじきじきに辞令が交付される、ということで本庁のある卯之町へ。

卯之町までは慣れれば車でおよそ1時間ちょっと。
しかし、まだ地理に慣れてないのと、運転自体に慣れていないのと、ガソリンを入れなきゃならない、
ということでちょっと早めに出発。

地図を片手になんとか定刻ちょっと前に本庁に到着。
本庁は現在、新庁舎への引越し作業でてんやわんや。

まずは集落応援隊を統括する企画調整課へ顔を出し、課長さんと少しお話をして、
いよいよ市長室へ。


...緊張の一瞬。



2011年5月 2日

初日

地域おこし活動

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この記事を書いている時点で、すでに着任一週間が経過しているわけですが、
何事も最初が肝心、ということで思い起こしながら、初日を振り返って見たいと思います。


東京の住宅を4/21(木)に引き払い、
引越し屋さんが現地に到着するするのが、翌火曜日ということで、
週末はひとまず実家の広島に戻り、一休み。
4/25(月)に呉から松山へフェリーで渡り、その日は松山市内のビジネスホテルに宿泊。
現地の最寄り駅はJR伊讃線の卯之町駅なのですが、卯之町駅には安い宿がないのです。
まあ、松山には道後温泉があるので泊まるのにはもってこいなのですが。

翌26日火曜日。
松山から電車で卯之町へ移動。
特急で1時間ほど。
ただ、今後は市から自動車が貸与されるので、電車に乗ることはしばらくないと思われます。

卯之町の駅そばに西予市役所本庁があり、
まずはそこで転入をはじめとした諸々の諸手続。
その後、新居の照明を購入しにホームセンターへ。
現地に行ってしまうとお店がほとんどないため、卯之町近辺でお買い物。

その後、城川支所近辺の近くにある銀行にて給与用口座の開設、
その後、城川支所にて、関係者の方々へのご挨拶。

13時ごろ、新居到着。
引越しの荷物の搬入、新居入居手続。
18時半ごろまで荷物の開梱、片付け作業。
18時半から同地区に就任される小学校の先生方と一緒に歓迎会。


さっそく田舎の洗礼を受けました。
田舎の人は豪快に飲みます。
飲んで当たり前、酒が進むと、自分の杯の酒を空っぽにして相手に渡し、
渡された方も注がれた酒を飲み干す。
これを「さす」と呼ぶそうです。

下戸な自分にはさすがに「さす」のはまだまだ無理そうですが、
鍛えられそうです。


ううむ、先が思いやられる。
が、やっぱりコミュニケーションの基本がここにはある気がします。



yusukawa_noigawa.jpg


このブログは、地域おこし協力隊としての活動を個人的に記録するものです。
ブログを開始するにあたり、このブログの趣旨や目的、
ブログを開始するに至った経緯などをまずは述べます。

Tadaoh! Designやそのほかの僕のブログをすでにご覧の方々には、
美大卒業後のその後の活動記録として、引き続きご愛読いただければ幸いです。

デザインを専攻していた自分がなぜ、地域おこしの仕事をするに至ったか、
についてはこのブログの中でも追々語っていきたいと思いますが、
さしあたっては、下記を参照していただければと思います。


  Tadaoh! Design: これからの道


地域おこし要員としてこの地域に来る前は、東京でおよそ20年間過ごしました。
別に都会が嫌になって、田舎に逃げてきたわけではありません。
東京での最後の4年間、僕は社会人学生として、美大でデザインを学びました。
そこで空間や建築の魅力と出会い、
人々の暮らす「地域」というものについて考える機会に出会えました。

生まれてから最初の二十年間、都会でも田舎でもない、どこにでもあるような「町」で過ごしました。
そして二十歳で上京して、東京という大都会でおよそ20年間過ごしました。
じゃあ次の二十年間は...当然田舎でしょ、
...というような半ばノリできたようなところも正直あります。


都会には都会の良さがあります。
同時に都会にもいろいろな問題があります。
そこに都市開発者の存在意義があると思いますが、
一方でこれからのニッポンの未来を考えたとき、
もっと考えていかなければならないのは、末端の「田舎」だと僕は感じています。


ブログを書いている人

檜垣忠雄(ひがきただお)
aikiboy
広島県出身、呉工業高等専門学校電気工学科卒、ソニー株式会社でエンジニアとして14年間勤務、 その後多摩美術大学造形表現学部(上野毛キャンパス)デザイン学科に入学。 空間デザインを中心に学び、自然の一員としての人間の感覚や「ものをつくる」という人間の豊かさに気づく。 卒業後、愛媛県西予市地域おこし協力隊に着任。城川町遊子川地区の地域活性化活動に携わっています。 将来はデザインを活用した木工作家を目指します!

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