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2013年1月28日

地域マネジメントスキル修得講座【第10回】

地域おこし活動

aidaironbunstart.jpg


愛媛大学地域マネジメントスキル修得講座第10回。

今回は1.5日で1講義、0.5日で研究課題の検討でした。
講義は「地域マーケティング」。
講師はマーケッター歴30年の上野祐子さん。
やはり現場で叩き上げた人の言葉には力があります。


マーケティングとは。


  「生活者にとって質の高い新しい生活価値観を創造していくことを目的とした
   もの・サービス・価値を生み出す方法・関係・しくみ・プロセス・その活動全体」

  「顧客・クライアント・パートナーそして社会全般に価値をもたらす提供物を創造し、
   コミュニケーションを図り提供・交換するための活動であり、一連の組織・プロセス」

  「互いに製品やその価値を交換することで、個人やグループのニーズとウオンツを
   満足させる社会的・管理的プロセス」


...とまあ、その定義はいろいろあるようですが、
マーケティングの定義を僕なりの解釈で簡潔に言うならば、


 「消費者を知ること」


でしょうか。
つまり、地域マーケティングとは「地域を知ること」。

彼を知り、己を知れば百戦危うからず。
「知ったつもり」が追求心を萎縮させ、ディスコミュニケーションを加速する。




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地域マーケティングとは。


  「地域市民にとって質の高い新しい生活価値観を創造していくことを目的とした
   モノ・サービス・価値を生み出す方法・関係・しくみ・プロセス・その活動全体」


地域を活性化させるために地域マーケティングが行われるわけですが、
それにはまず「地域が活性化している姿」がどういうものか、
明確にイメージできなければならない。

この問いに対する一つの答えとして、先生は


  「ヒト・モノ・カネが流通していること」


と、述べられてました。
なるほど、言い得て妙の表現です。
地域づくりというと、とかく地域の中だけに目が向いてしまうのですが、
人が一人では生きられないように、地域もその地域単独で成立するものではない。
地域とその周辺に活発で良好な流れが生じることが地域が元気になっていることと言えます。

ただ、僕はそれだけでは物足りない気がしました。
これにもうひと言付け加えるならば、


  「地域市民の意志によって、ヒト・モノ・カネが流通していること」


が的確なような気がします。
どんなに博識で実力があったとしても、
地域を愛する心はその地域で長く暮らす人には叶わない。
地域づくりには時間がかかります。
根気よく活動を続けていくには、その地域にずっといる地域住民が主体となることが
とても大切なことではないでしょうか。


johari_diagram.jpg

ジョハリの窓。
自己の認識と他者からの理解。
その関係には4つのフェーズがあります。
自分が作ろうとするものがどのフェーズにあるかを正確に知ることで、
どの経済活動に力をいれるべきかを把握できる。

周囲が知っていて、自分を知らないことを知るために、
マーケティングが行われ、
周囲が知らなくて、自分が知っていることをアピールするために
プロモーションが行われる。
最終的に周囲(消費者)が知り、自分(生産者)が知ることで
はじめて満足な経済活動が成立する。

当然のことですが、経済活動はサプライヤー主導で行われます。
だからどうしても生産者視点であるプロモーション主導になりがちです。
しかし消費者の心をつかまなければモノは売れない。
そのためにマーケティングは必要なのです。
しかし消費者の心ばかりを意識していては、自分というものを見失いがちになる。
他者との差別化ができなくなり、独自性を追求できなくなる。

客を見つけてからモノを作り販売する「ユダヤの商売」は、
実に上手い仕組みなのかも知れないけど、そこに「働く幸せ」はあるのだろうか。

近年では、どの会社の製品もみな同じで大差ない、と消費者が感じてしまう
コモディティ化現象が起こってるようですが、
たぶんマーケティングを重視しすぎた果ての飽和状態のような気もしなくない。

プロダクトイン(生産者視点)・マーケットアウト(消費者視点)のバランスが
重要ということなんだろうね。

しかし未知の窓、って実際実在するのかな...


ニーズの階層化。
ニーズは単一的なものではない。

ユスモクを例に考えてみると...

1.明言されたニーズ ・・・ 遊子川地域で木工ビジネスを展開する
2.真のニーズ ・・・ 木に対する価値を再認識、再考する
3.明言されないニーズ ・・・ 制作物を地域に設置することで地域を美化する
4.喜びのニーズ ・・・ 制作したものが他人・社会に認められる
5.隠れたニーズ ・・・ 木くず、端材の活用によるアクセサリ(エコ利用)

...といったところでしょうか。
ニーズを細分化することで対応策が明確になってくる。


これまでの講義でもさんざん登場してきたSWOT分析、
今回の講義ではじめてやってみました。
当然テーマはユスモクです。

yusumoku_swot.jpg

こうしてみると、どこが弱いか直感的に分かるなあ。
とりあえず埋めてみたけど、現実とのギャップを感じることで、
どこを補強すべきかも見えてくる...のかな。


スマイルカーブ。
商品の開発工程を横軸、収益性縦軸にすると、
そのグラフはUの字、つまりスマイルカーブになる、という法則。
すなわち商品の製造工程が一番コストがかかる、という
モノづくりにおける鉄則をいってるわけだけど、
熾烈な競争激化の波は、このモノづくりの生命線を削ってまで
利益を追求しなければならないところにきている。
果たしてそれが健全な経済状況と言えるのか。
極度な三次産業への傾倒がメイドインジャパンを今、脅かしているのではないか。
疑問は尽きない。
キレイゴトかも知れないけど。

かつては開発から生産、販売、アフターフォローも一社で行なう「垂直統合」だった
産業界も、マスプロの波に押されて極度の分業体制である「水平分業」へと移行した。
その移行がもたらしたものはけっして栄光だけではないはず。

できることは小さくても、全体をしっかり見通せる垂直統合へ、
経済はまた回帰していくような予感が僕の中にはある。

スモールスケール・ラージデプス。
ユスモクをそんな風に展開してゆきたい。


本講座も残すところ2ヶ月を切りました。
そろそろ研究テーマの論文作成にとりかからないとマズイ、ということで、
重い腰をあげてようやくつくりはじめました。

まあ、やるだけのことはやり、後は整理してまとめ上げるだけなので、
波に乗れば一気にできあがると思うのですが。

ちゃんと自分の想い、信念をアピールできるものに仕上げたいところです。

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ブログを書いている人

檜垣忠雄(ひがきただお)
aikiboy
広島県出身、呉工業高等専門学校電気工学科卒、ソニー株式会社でエンジニアとして14年間勤務、 その後多摩美術大学造形表現学部(上野毛キャンパス)デザイン学科に入学。 空間デザインを中心に学び、自然の一員としての人間の感覚や「ものをつくる」という人間の豊かさに気づく。 卒業後、愛媛県西予市地域おこし協力隊に着任。城川町遊子川地区の地域活性化活動に携わっています。 将来はデザインを活用した木工作家を目指します!

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