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2012年12月 4日

第4回えひめまちづくりシンポジウム in 内子

地域おこし活動

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えひめ協同・まちづくりネットワーク主催の「えひめまちづくりシンポジウム」に
パネリストとして呼んでいただきました。

「都市生活者から見た田舎の良さ、暮らし方」というお題で
15分ほど報告してほしい、とのこと。

移住先進地である内子での開催なら、
お隣りの西予市でまだ2年足らずしか生活してなくて、
しかも行政の支援を受けてきている自分のような人間ではなく、
内子の移住者にもっと適任者がいるような気もしますが、
来て2年足らず、という「移住新人」の立場から見えるものもあるだろうし、
なにより「地域おこし協力隊」とて活動してきたことで見えてきたもの、
伝えられるものがあるだろうと思い、お受けすることにしました。


田舎は都会と比べて劣っているから人が田舎から都会へ流出しているわけじゃない。
都会中心の経済社会、というスタイルもあるだろうけど、
田舎の価値が国全体で共有できていない。

人間生活の原点のほとんどが田舎にあるのに、
その価値が忘れられている。

田舎の価値、魅力を再発掘し、分かりやすい「カタチ」でアピールすること。
それが地域おこし協力隊の重要な任務の一つだと思うのです。




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「自然再生エネルギーを活用したまちづくりと暮らし方」について
お隣り・高知県梼原町役場の方が一時間ほど基調講演した後、
自分を含めた5人のパネリストによりそれぞれのテーマで15分ほど報告。
僕以外のパネリストは、地元・内子で移住促進活動をしている方、
地元・内子で地域づくりに取り組んでいる方、
東日本大震災で福島から愛媛に移住してきた農家の人、
ワーカーズコープで福祉活動を中心に地域づくりに取り組んでおられる方、
でした。

今回は自分の報告をきちんと発表することで精一杯だったので、
他の方の発表についてはレビューは割愛します。


自分の発表内容のレビュー。

まずは自己紹介。

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現職に就くまでは、地域づくりに関する仕事はおろか、
ボランティアでさえ参加したことはありませんでした。

「知らない」ことで見えてくる客観的な視点。
それが大事な視点であることの重要さ。


活動地域である遊子川の場所。

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内子までは車で30分、東側を高知県境に接し、お隣は梼原町。
宇和島に遊子川から「川」をとった遊子という地域がありますが、
いずれも先進的なまちづくりが全国的に有名になりつつあります。
後発ではあるけれど、遊子川も負けじと現在頑張っております。


地域内にある豊かな自然。
長年暮らしてきた人には自然は時に厳しい側面を見せることも知っているので、
なかなか価値付けすることができないかもしれないけど、
やはり自然は素晴らしい、と僕は言いたい。


地域で一番高い山、雨包山。

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そこに咲くヤマアジサイとツルアジサイ。

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地元の人たちによる保護活動がはじまっています。


美しい滝もあります。

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お気に入りの場所で何度となく訪れるのだけど、
地元の人がここを訪れているのを僕はあまり見たことがない。


峡谷地形ゆえに空は狭いけど、美しい棚田や段畑がある。

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外部の人間にしてみれば、四国に雪が降ることさえ知らなかった。

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雪景色も新鮮。


地域おこし協力隊とは。

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過疎化に悩む地方を支援する総務省の制度。
地域おこしを行なう専門スタッフの採用に対して資金援助。
地域おこしの内容については採用自治体に一任。
西予市はとくに規定せず、担当地域の公民館にデスクを置き、
住民=地域づくり組織と協働して地域づくり活動に従事します。


実際の業務内容。

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地域づくり組織との協働、地域活動の中心となる公民館活動の支援、
地域を知るための地域行事へ参加・取材が主な業務内容になりますが、
地域づくりに関するキャリアがないので、地域づくりの学習も
重要な業務内容になります。
いくら「知らない」ゆえの客観的視点が重要視されるとはいっても、
学ぶ姿勢は大切。


自分はどのように地域づくりに取り組んでいくか。
自分の強みを活かした取り組みをしていくことが大切。

自分の場合は東京を出る直前に社会人学生として学んだデザイン。
魅力を抽出し、誰もが分かりやすいカタチとすることで多くの人に地域の魅力を伝えてゆく。


まずは地元の地域づくり組織のロゴを作成。

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組織の連絡用封筒にデザイン。

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スタッフウェアをデザイン。

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組織の活動を伝えるための会報をデザイン。

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地域のポスターをデザイン。

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お山の学校ながたにも貼ってもらってます。


地域の風景を掲載したカレンダーの制作。

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組織の活動を伝えるためのホームページの作成。

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そして一番やりたかった豊かな森林資源の活用。

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使われなくなった保育所を整備して活動の拠点となる木工所を開設。


...自分の活動をひと通り紹介したところで、田舎の良さとは。

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ありきたりだけど、上記三点でしょうか。
ありきたりだけど、この良さが見えていない人がなんと多いことか。

都会は便利でいろんなことができて刺激的だけど。
本来忘れるべきでない何かを忘れてしまっているような。
それを思い出すためにも田舎の価値を今一度再考することはとても意味ある事だと思います。

とくに今一番意識しているのが「適度なスケール」。
大規模なものを実現するために極限まで分業化された現代の産業は、
とかくするとその全体が見えなくなってしまう。

できることは小さくなっても、
自分が立っている大地が見えなくちゃ。
土の上でしか僕らは生きられないのだから。


都会と田舎の違い。

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機能で集まる都会、地域で集まる田舎。
どちらが良い悪い、というのではなく、
それぞれの特性を活かした両立が重要なのではないだろうか。


自分の想いがどれだけ来場者に伝わったかは分からないけれど、
終了後、何人かの方が名刺交換しに来てくれたのは嬉しかったな。

そして、今回も学びの多いイベントでした。

自然再生エネルギーを活用した先進的なまちづくりに取り組んでいる梼原町ですが、
外部からの移住促進については遅れている、というのは意外でした。

また、ワーカーズコープ、という組織形態についても今回はじめて知りました。
「みんなで考え、みんなで動く」という極めてシンプルな活動原則なのに、
あまりメジャーでないのが不思議。
成功事例もモノづくりなどのハード系ではなく、
就業復帰支援などのソフト系が多いのもあまり理屈が分からない。

まだまだ学びが必要、ってことでしょうか。



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ブログを書いている人

檜垣忠雄(ひがきただお)
aikiboy
広島県出身、呉工業高等専門学校電気工学科卒、ソニー株式会社でエンジニアとして14年間勤務、 その後多摩美術大学造形表現学部(上野毛キャンパス)デザイン学科に入学。 空間デザインを中心に学び、自然の一員としての人間の感覚や「ものをつくる」という人間の豊かさに気づく。 卒業後、愛媛県西予市地域おこし協力隊に着任。城川町遊子川地区の地域活性化活動に携わっています。 将来はデザインを活用した木工作家を目指します!

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