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2012年11月20日

地域マネジメントスキル修得講座【第8回-1】

地域おこし活動

geodecicdome1.jpg
【(講座とは直接関係ないけど)フラー・ドーム・ハウス】


愛媛大学地域マネジメントスキル修得講座第8回1日目。

午前中はプロジェクト研究。
研究内容ごとにグループ討議。
ユスモクでの制作物を持っていけるものは持って行って、
メンバー及び担当教官に意見を仰ぎました。

研究テーマ及び目指すところは自分としては明確なのだけど、
それを第三者にアピールするための資料(論文)についてはまだ未着手で、
そろそろ要項をまとめていかなきゃなあ、といったところ。


午後は講義。
テーマは「農産物流通と市場」。講師は中安章先生。

自分があまり農業に縁がない、ということもあって、
イマイチ実感がわかず。

ただ、流通に関しては最近感じることがあるので、
今回はそのことについて書いてみたいと思います。




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geodecicdome2.jpg
【(講座とは直接関係ないけど)フラー・ドーム・ハウス模型】


農業に限ったことではないと思うのですが、
現代社会は、生産者と消費者が直接顔を合わせることは基本的にありません。

生産したものが消費者に渡るまでを仲介する産業、
それが流通産業なのですが、流通産業の発達によって、
消費者は遠く離れた場所で生産されたものを手にすることができるようになった。
それは爆発的に社会の範囲を広げることにつながった。
それは繁栄、といえば繁栄なんだろうけど、
広く浅く、といった感じで生産者の努力や苦労及び消費者の意見や感想、
といったものがお互い伝わりにくくなっていった。

技術は複雑化・多様化する一方で、コミュニケーションは疎遠になっていった。
都会はますます過密に、田舎はますます過疎化していったように。


農業は当初からその傾向が濃厚だった。
あるポイントまで生産物を持っていけば、販売は農協が全面的に請け負った。
だから生産者は自分が作るものが社会でどのような位置づけにあり、
どの程度の価値があるか、深く考えることはなかった。
売ることについては他人任せだったわけです。
言ってしまえば商売については素人だった。
これが第一産業の悲劇といえます。

第二次産業についても、規模の大きい企業については同じことがいえます。
生産担当者と販売担当者のセクションが別々になることにより、
同じような傾向に陥ります。
僕はまさにその現場に居合わせたわけで、
生産サイドにいた自分は自分が生産に関わったものの市場価値については、
割と無頓着でした。

目の前にある仕事をこなせば、とりあえず生きていける。
そんな精神が刷り込まれていきました。
その「とりあえず」精神が、今日の大企業の軒並み不振に繋がっているのではないでしょうか。

マスプロダクトの分業化による弊害。
農業もその弊害に気づき、自分らで考え、行動しなければ、という意思が、
産直、という直売行動につながっていった。
しかし長年の習性による惰性力は強く、
せっかくできた産直市場も巨大化し、スーパーマーケット化していった。


「大は小兼ねる」から「過ぎたるは及ばざるが如し」へ。
これからは「適度なスケール」の模索が求められるのではないでしょうか。

「好きなことさえやっていれば他のことは誰かがやってくれる」
という分業精神は、人間として最低限自分でしなければならないことまで、
分業するようになってしまった。
それは安定期においては多大な効率化をもたらすかもしれないけれど、
いざという時には多大な危機をもたらす両刃の剣でもある。


好きなことをやるためにしければならないこともある。
僕はそれをこの田舎生活で学びました。
一方で、幸せに生きて行くためには、
ぶれないただ一つの「芯」を持っておくべき、ということも
20年もの都会生活で学びました。


けっして流通産業を否定するわけではありません。
流通はなくてはならないものだと思いますが、
それは一次的なものではなく、あくまで二次的・副次的なもので
生産に付随するものであるべきだと思います。

都会も田舎も自主自立を大前提とし、
足らない部分を補い合う。
生産者は自分が生産したものを責任をもって消費者に届ける。
それが基本であるべきだと思う。


やみくもに世界を広げ、世界を均質化することがはたして人類の幸せなのだろうか。
ある程度スケールを絞り、深く掘り下げることのほうが、
僕は幸せな気がするのですが、みなさんはいかがでしょうか。


ユスモクでの造形検討を午前中のプロジェクト研究で話したところ、
同じグループで話していた受講生が、砥部町で面白いカタチの家を木で作っている、
という知り合いの方を紹介してくれました。

行ってみたらなんと、フラー・ドームの木造でした。
はじめてフラー・ドームを見たのですが、
やはり曲面空間はイイですね。
箱空間と比べて人間らしさを感じます。

まさか愛媛でフラー・ドームが見れるとは思いませんでした。
しかも木造で。

作っている方もとてもユニークで面白い。
とても刺激になります。

最近大学で面白い光景が見当たらなくなったので、載っけてみました。


新しさを求めることは大切だけれど、やみくもに求めることはない。
すでに本質的なものは生み出され、見過ごしていることもある。
だから時には立ち止まり、過去を振り返ることも大切だ。
今をじっくり見つめることも大切なんだ。



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ブログを書いている人

檜垣忠雄(ひがきただお)
aikiboy
広島県出身、呉工業高等専門学校電気工学科卒、ソニー株式会社でエンジニアとして14年間勤務、 その後多摩美術大学造形表現学部(上野毛キャンパス)デザイン学科に入学。 空間デザインを中心に学び、自然の一員としての人間の感覚や「ものをつくる」という人間の豊かさに気づく。 卒業後、愛媛県西予市地域おこし協力隊に着任。城川町遊子川地区の地域活性化活動に携わっています。 将来はデザインを活用した木工作家を目指します!

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