2012年9月アーカイブ

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第30回地域づくり団体全国研修交流会鳥取大会。

日曜日は宿泊した宿坊での座禅体験の後、御来屋地区へ。
地区を散策して、感じたことなどを発表。

黒い瓦屋根で美しい街並みを形成しており、
名和神社、住吉神社という二つの由緒ある神社を擁し、
後醍醐天皇が訪れたとされる着船所跡など、
文化資産としての魅力がある地区ですが、
一方で普通の生活圏としては、元気の無さを感じる。

地域の良いところと悪いところを大別して感じるところを発表しましたが、
悪いところとして「人がいない」という点がありました。
個人的には人の多い少ないはあまり良し悪しには関係ないと思ってます。
人が多くても地域に感心のある人がいなければ、その地域は活性化しないし、
人が少なくても、皆が団結して地域づくりに取り組んでいるのならば、
それなりに魅力ある元気な地域になるのではないでしょうか。
もちろん必要最低限のリソースさえ確保できないのは問題ですが。

地域の悪いところを探すより、良いところを探して、
その魅力を育て、分かりやすいカタチとして内外にアピールする。
その大切さ、面白さを地域の人が理解しているか。

なにごとも楽しまなきゃね。



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  大山ものづくり学校


第30回地域づくり団体全国研修交流会鳥取大会。

土曜日午後は各分科会ごとに別れて研修。
僕は、第8分科会の大山町でした。

各分科会はあらかじめ内容が公開された上で、
参加申し込み時に希望する分科会を第三希望まで伝えておきます。
自分の第一希望は実は大山町ではなく、第6分科会の三朝町でした。
単に三徳山の投入堂を見たかったからなのですが、
見事に外れて第二希望の大山町になりました。

大山町を第二希望にしたのはアーティストたちが、
廃校になった学校を拠点に地域づくりをしている、ということで、
自分のユスモクでの活動に通ずるものがあると思ったからで、
地域づくりという自分の職務上では一番合致するもので、
事務局もその辺を見抜いてこの分科会に配置してくれたのかな、
と思えるくらい、得るところの多い分科会でした。


ユスモクも最初は木材の有効活用、という点で木工からはじめるわけですが、
個人的には木工だけにこだわるつもりはなくて、
いろいろ「ものづくり」をやりたいと思っています。
様々なクリエイターが集まって、融合してできるもの。
そういう魅力ってやっぱりすごいなと感じました。


ユスモクがそういう場所に相応しいのかどうかはまだ分からないけど、
愛媛にもそういう場所があればいいな。



2012年9月29日

ハワイ温泉

遊子川周辺

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9月最後の週末。
第30回地域づくり団体全国研修交流会鳥取大会に行ってきました。

11の分科会に別れて鳥取各地の様々な地域づくりの現場を見学しながら、
地元と参加者が交流するイベントですが、
西予市からは総勢8名で参加しました。

地域づくりへの興味、という点でおおいにけっこうだと思うのですが、
参加者が行政職員だけ、というのがちょっと残念でした。
西予市だけではなく、このイベントの参加者の多くが行政職員みたいでした。
別に行政職員はこのイベントに参加するべきではない、というわけではないですが、
「地域づくり団体全国研修交流会」とあるのだから、
本来は地域づくり団体のメンバーが行くべきではないか。
全国的に見て、まだまだ地域づくりは行政主導だということなんでしょうね。

もっともっと、地域住民の方にこういうイベントに参加してもらいたい。

「日本一小さな県から大きく発進」

このキャッチコピーどおりの素晴らしい大会でした。
それくらい、鳥取は元気でした。



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川に生息する生物を採取して、川のキレイさを測定する水生生物調査を行いました。

毎年学校と公民館協働で実施されていたイベントですが、
去年からはさらに遊子川もりあげ隊との協働で実施しています。

外部より水生生物の専門家の先生を迎え、
地元の川で水生生物を採取、その後学校の教室に移動して採取した生物たちを観察します。


遊子川には野井川という川が流れています。
この川は雨包山あたりから地域の入口である辰ノ口まで流れていて、
辰ノ口で国道に結節する地点で黒瀬川に合流します。
そんなに大きな川ではありませんが、遊子川に美しい景観をもたらしています。

昨年は真夏の7月に学校そばで採取したのですが、
今年は初秋の9月に下流の辰ノ口付近で採取しました。
気温が低くなったのと、下流ということでそんなにたくさん水生生物もいないかなあ...
と思いきや、意外とたくさんの生物を採取することができました。


自分たちが暮らす故郷が、水がきれいな美しい場所であることを自覚することは、
故郷を誇る心を育てます。それは地域づくりにおいて、とても重要なことではないだろうか。

そういう心が、地域を育てるのだから。


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遊子川に来てから二度目の運動会。

天気も良く、運動会日和。

今年も全校生徒11人を中心として、地域で運動会を盛り上げます。
小学校の赤白対決でもあり、4地区での地域対抗戦でもあります。
学校だけでなく、公民館も運営協力しています。

僕は主に去年と同じく撮影係を担当しました。


こういう学校行事に参加するたびに、
地域ぐるみで子どもを大切にする文化の魅力、というものを感じます。
まさに「子は宝」。

あんなに人口が密集していながら、都会でこのような文化があまり見られません。
まったくないわけではなく、僕が縁がなかっただけかもしれませんが、
基本的に隣に誰が住んでいるのか良く分からない、という状況が
それほど珍しくない、ということを考えると、
やはり都会は田舎ほど「地域性」でのつながりは強くないように思えます。

機能でのつながりは確かに効率が良く、高いパフォーマンスも得られる。
が、それは一時的なものであるべきで、恒久的であるべきではない。
「生きる」という行為は一つの機能ではなく、多極的、多面的なものの集合なのだから。

それでいて、人間という生きものの根幹はこの「生きる」という行為の上に成り立っている。
このことを意識することが大事だと思うのです。

ただひとつの夢を追いかけるのは悪くない。
いや、夢がなければ人は生きていけない、というべきかもしれないけれど、
それでも、ただ「生きる」ということもおろそかにしてはいけない。

それは単純な機能の集合ではなく、魅力の集まりでもあるのだから。



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【坂村真民記念館】


愛媛大学地域マネジメントスキル修得講座第6回1日目。
いつもの農学部キャンパス。


午前中は森賀先生の「地域マーケティング論」、
午後はプロジェクト研究の検討でした。


計算が苦手。
計画をたてるのが苦手。
計略を練るのが苦手。
およそ経営者たる資質は持ち合わせていない自信はあります^^;

しかし。
僕は、組織の中で生きる道を捨てた。
誰かから分け与えられる作業をして生きて行く道を捨てた。
苦手だからやらない、なんて甘いことは言ってられない。

マーケティングとはなんぞや。
まだよく分からないけれど、これからの自分の道を追求する過程において、
おさえておかねばならないポイントであることは確かなようです。



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[愛媛大学の植物工場]


愛媛大学地域マネジメントスキル修得講座第6回1日目。
いつもの農学部キャンパス。

午前中は胡柏先生の「有機農業の経営と環境マーケット」、
午後は仁科弘重先生の「新たな食料生産システムとしての植物工場」。

有機農業と植物工場。
どちらも現代農業の主流とは一線を画し、両極端に位置するスタイル。


田舎は農林漁業の第一次産業の舞台です。
僕自身は、第一次産業に従事したいから田舎に来たのではなく、
第二次産業である「ものづくり」をしたくて田舎に来たわけですが、
田舎で暮らすにあたり、主要産業である第一次産業を理解することは
とても重要なことだと思っています。

第一次産業は人類最初にはじまった産業であり、
今もなお、人間の生活基盤を支える重要な産業であるはず。
それがどうしてこんなに異質な構造で、
現代の経済システムにそぐわないものになってしまっているのか、
部外者としてはとても不思議に感じてしまいます。

今も昔も、食の摂取が生命維持の基本である以上、
第一次産業は時代遅れであってはならないはず。
20世紀の都市集中型社会が、田舎の末端社会を軽視したことは、
最大の過ちではなかったか。


科学的には、日本の農業は世界のトップクラスをいってると言われてるそうですが、
田舎の現実を見るにつけ、経済システムはその科学力にマッチングしていない。

第一次産業の最重要視化。
それが六次産業のめざすところではないでしょうか。



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人生も半ばまで生きてくると、
人生とは科学や論理で規定されるだけの世界ではないことに気づきます。

このことに気づくか否かで、生きる世界の「広がり」に差が出てくると思うのです。
別段狭い世界でも十分幸せに生きる人もたくさんおり、
そういう生き方も悪くないのでしょうが、
気づいてしまったからには、広い世界を堪能したい。
それが僕の生き方だと思うのです。

地域おこし協力隊の多くの志望理由は、「社会貢献」だと思います。
海外青年協力隊などの経験者も少なくないと聞きます。
が、僕は正直なところ、社会貢献が第一の志望理由ではありません。
もちろん、現職にいる間は全力で社会貢献していく所存ですが、
自分が求める道を実現する過程で、そのとっかかりとして出会えた「ご縁」。
それがこの職を選んだ理由だと思っています。

念ずれば花開く。
心から望むものがはっきりすれば、自ずと望むものを手に入れる機会が現れる。
それが「縁」というものであり、その縁の兆しを見逃さないことが、
事を為すのに必要な能力ではないでしょうか。
要は「チャンスは見逃すな」という単純な論理。


僕が求める道。
それは世間に認められて大成功し、大金持ちになることではない。
大自然のそばでモノづくりをしていくこと。
そうやって作られたモノの魅力を社会に伝えていくこと。
それは社会のためではなく、自分のため。
しかし、社会のためにもなると信じています。

その信念のもとに、取り組んできたのが地域木材有効活用であり、
その拠点が「ユスモク」なのです。


ユスモクは県の補助を受けて実施しております。

その名も「愛媛県新しい公共支援事業」。
平成23年度、24年度の2ヵ年事業です。

補助を受けて行う以上、お金を出してもらっているスポンサー(県)に対して
その進捗を報告する義務があります。

その中間報告をしに松山まで行ってきました。


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遊子川もりあげ隊では、遊子川の特産品開発に取り組みます。

地域づくりにおける特産品開発はどのように位置づけられるのだろうか。
一言で言えば、開発した商品を売ることにより、地域を経済的に活性化すること。
では、お金が地域に入れば、地域は自動的に元気になるのだろうか?

社会の基盤を経済においている以上、お金は確かに重要です。
しかし、金を得ること以上に、どのようにして稼ぎ、稼いだお金をどのように使うのか、
さらに言えば、特産品を売ることで、どのように地域が活性化するのか、
どのように地域住民が地域に対して誇りを取り戻すのか。
これらの問いに対する明確なイメージを計画した上で、
商品を売って資金を獲得し、そのイメージを現実のカタチとして実現してはじめて、
特産品開発により地域が活性化できたと言えるのではないでしょうか。

ただ「売れる商品」を考えることが特産品づくりではない、と思います。
「地域が誇れる商品」を考えることが本当の特産品づくりではないでしょうか。
そのような商品ができれば、地域は自立的に商品を売ることを考える。
そこから本当の活性化がはじまる。

繰り返しますが、地域内へ潤沢な金を得る行為が地域活性化ではない。
地域が自立して活動するための資金を自力で得ようとする行為が地域活性化なのである。
行政の役割はそのための仕組みづくりをサポートすることではないでしょうか。


まずは遊子川の主要産物の一つであるトマトに着目し、トマト加工商品を研究します。
遊子川のトマト農家を中心とした人たちが立ち上がりました。

まずは現状把握のために、商品開発に興味のあるメンバーで久万高原町へ視察に行ってきました。



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遅い夏休みが終わってすぐ。

四国の地域おこし協力隊交流勉強会に行ってきました。
会場は伊予市のウエルピア伊予。
遊子川からは車でおよそ一時間強ほど。
地元といえば地元。

去年は高知県本山町での開催でしたが、参加できなかったので、
今回はフルコースで参加することにしました。

内容は地域づくりワークショップのお決まりのコースで、
活動紹介→現地視察→討議→発表→講評+交流会(という名の飲み会)。

この一年半、地域づくり要員としてさまざまな研修、交流会に参加してきました。
こういう交流や勉強会は確かに大事です。
一人でできることは限られているのだし、
「風の人」の役割は常に新鮮な風を地域に流し続けることなのだから。

ただ、そのワークショップのやり方については、
もう少し質の向上があってもいい気がしてます。
ただ名刺を交換して、現場を見て、飲み会の席で語って、テーブルの上で議論する。
悪くはないと思いますが、
費やすエネルギーに対して得られる結果ははたしていかほどなのか。

それは開催者・参加者それぞれに違うものだと思いますが、
正直僕はこの手の交流会はもういいや、と感じはじめてます。
根が営業系ではないのもあると思います。
もうすぐ任期の半分が過ぎようとしており、
すでに自分がやろうとしていることがある程度固まっていることもあると思います。

情報収集に力を注ぐ時期は過ぎ、実践する時期がきている、ということなのかな。



ブログを書いている人

檜垣忠雄(ひがきただお)
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広島県出身、呉工業高等専門学校電気工学科卒、ソニー株式会社でエンジニアとして14年間勤務、 その後多摩美術大学造形表現学部(上野毛キャンパス)デザイン学科に入学。 空間デザインを中心に学び、自然の一員としての人間の感覚や「ものをつくる」という人間の豊かさに気づく。 卒業後、愛媛県西予市地域おこし協力隊に着任。城川町遊子川地区の地域活性化活動に携わっています。 将来はデザインを活用した木工作家を目指します!

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