2012年8月アーカイブ

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遅めの夏休み2012。

沢田マンションを後にして高知市を離れ、さらにR55を東へ。

二番目の目的地、馬路村へ。


馬路村は実は二度目。
地域木材有効活用事業の視察で半年前に訪れましたが、
このときはスケジュールの都合上、下の馬路地区しか見ることができず、
上の魚梁瀬地区を訪れることができませんでした。

魚梁瀬地区へは馬路地区からおよそ30分ほど。
まずはダムの周囲に展開する魚梁瀬の麓にたどり着きます。
かつての魚梁瀬集落はこのダムの底にありました。
麓からさらに30分ほど登ると、杉の巨木が並び立つ「千本山」があります。

今回はこの千本山を見に来ました。


そこは杉の巨木のみが威圧的に立っているところ、と勝手に妄想してました。
しかし実際は巨大な杉は思ったほど主張せず、
森はその巨大さを優しく受け入れ、逆に小さな植物たちが意外に強い主張をしている。
大も小もすべてが心地良く生きている。
良い森とはそういう空間ではないでしょうか。

人間は森から学ぶべきことがたくさんある。



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愛媛大学地域マネジメントスキル修得講座第5回2日目。

本日の講義は伊予市双海町の若松進一さんの人間牧場。
噂はかねがね聞いておりましたが、ようやく行くことができました。

若松さんは双海町職員として長年双海のまちづくりに奔走し、
平成15年には国土交通省の「観光カリスマ百選」に選ばれました。
まさに地域づくりのスペシャリスト、カリスマです。

見た目は普通のおっさんです。
正直地味です。
しかしひとたび話しだすとその話術に引き込まれます。
そして面白い。
笑いあり、感動あり。
これまでに何度か若松さんの話を聞く機会がありましたが、
氏の活動そのものに触れる機会はなかったので、
「話の上手い、面白いおっちゃん」という程度の認識しかなかったのですが、
今回人間牧場に訪れて、この人はホンモノだと確信した。


「人間牧場」というネーミングは個人的にはあまり良いイメージを持ってませんでした。
牧場でスパルタ的(道場的?)に地域づくり根性なるものを叩き込む場所だと
勝手に妄想していたわけですが...

素晴らしい空間でした。
講義そのものは普通の座学ですが、学校の教室でやる講義とはひと味もふた味も違う。
若松さんの話以上に若松さんの作った空間に魅了されました。
(もちろんお話も素晴らしかったですが)


良い教育は良い環境で培われる、ということですね。



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愛媛大学地域マネジメントスキル修得講座第5回1日目。

いつもの場所...と思いきや、
いつもの場所が入試で使えないため、別の教室へ。


午前中はプロジェクト研究の検討。
提出論文の形式について説明を受けた後、現時点での各自のテーマ概要を口頭発表。
僕は一貫してメイン業務の「地域木材の有効活用」。
ただテーマは一貫しているものの、「なにを研究するのか」という論旨に関しては
まだ絞りきれていない状況です。

売れる木工品をつくること、木工所が地域活性化の場となること。
この二つを満足する施策を計画実施するための助けにしたいことは確実ですが。

いずれにせよ、まずは提出論文を意識して、テーマの背景、目的、実施方法、計画などを
近いうちにまとめたいと思います。


午後は芳之内正幸先生の「地域担い手形成論」。

食料自給率や農業就業人口などの統計から、理想の地域の担い手を考えよう、というもの。

人類の最初の革命は農耕革命だった。
それまで食料を求めて移動を繰り返していた狩猟の民は、
土地を耕し、食物を栽培することで安定して食料を確保する術を覚え、
土地に定着した。

それから次の革命である産業革命まで、農業は人類の主要産業だった。
産業革命以後、農業以外の産業が急激に伸びはじめ、
人類の主要産業は一次産業から二次産業・三次産業へとシフトしていった。

しかし人類の生活の根幹が食にあることには変りない。

多様化する現代社会において、食の大切さを人類はいかに意識すべきか。
そこから地域の担い手を考えることがはじまる、ということなのだろうか。



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高知県いの町に林業の現場を見学しに行ってきました。

ECPR(えひめ地域政策研究センター)主催の地域づくり人養成講座の全6回のうちの1回で、
僕はこの講座の受講生ではないのですが、僕が木工で地域づくりに取り組んでいることを
知っているECPRの担当者から誘っていただき、参加させてもらいました。
つくづく自分がやりたいことをアピールしておくことの大切さ、
縁を大事にすることの大切さを感じます。


林業の現場といっても、現在の日本の林業の主流ではなく、
これからの林業の新しいカタチを提唱している林業のベンチャー的なNPOの取り組みを
紹介していただきました。

日本の国土の7割が森林であるにもかかわらず、木材の自給率は3割程度。
この事実だけでも日本の林業に元気がなく、正常な状態といえないことが分かりますが、
今回の講座で、いかに日本の林業界がいびつな構造になっているかを知ることができました。

僕自身はモノづくりで身を立てたい、と思っていますが、
自分がつくろうとしているものの原材料がどのようにしてできあがっているかを知ることは、
より良いものを創るために欠かせないことだと思うのです。
そしてその追求をするために自分は田舎に来た。

良い木工品を創るには良い木が必要で、
良い木を得るには、良い森づくりが必要である。


森づくりを意識し、実践することが、良い木工製品を作るための出発点のような気がします。



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夏休みの「ゆすかわっ子よりみちクラブ」。

午前中の海と打って変わって、午後は山。
三瓶から移動して宇和へ。

宇和盆地の広大な田んぼを抜けて、一転山の中へ。
雨包山登山道に負けないでこぼこ道を登りきると...


そこには小高い丘がありました。
頂上には小さなガラスの山がありました。

一年ほど前、遊子川に来る前に行った北海道のモエレ山を思い出しました。

古の王は、今、西予市の中心を見下ろして何を思っているのだろう。



mikamegeo_biglock.jpg


遊子川公民館では、「よりみちクラブ」という名称で、
子どもたちの社会教育に積極的に取り組んでます。

微力ながらこの活動をお手伝いをさせてもらってます。
ただ、子ども時代を遠く離れ、この歳にしてまだ子どもを持ったことのない身としては、
子どもは嫌いではないのですが、なかなか接し方が分からず、
最初は戸惑うことも多かった。
そのぶん学ぶことも多かったけど。

僕はこの「よりみちクラブ」という名称がとても好きです。
スピードや効率が求められる現代社会において、
あえて「よりみち」をする。
遠回りをすることで見えてくるものっていっぱいあるんじゃないかな。


今年の夏休みは、二箇所のスポットへお出かけしました。

まず、午前中は三瓶の須崎海岸へ。

三瓶初訪問。



yusulightup_facade.jpg


宇和島は遊子の段畑でライトアップをしている、
というので見に行ってきました。

同じ「遊子」の文字を冠しているけれど、
遊子川は西予市の山の奥、遊子は宇和島市の海の端で、
縁もゆかりもないわけですが、
どちらも過疎地で、遊子はすでに地域活性化に取り組んで
ある程度成果を出しており、知名度も上がってきているとなれば、
それはやはり気になるところ。

...気にしてるのは僕だけかもしれないけど^^;


遊子川でも地域内をライトアップによる景観づくりに取り組もうとしてしています。
まだ、どのポイントをライトアップするか詳細は決まっていませんが、
渓谷地形で棚田や段畑も多い遊子川においても、
遊子のライトアップはおおいに参考にしたいところ。

最初は宇和の「卯のほたる」を見に行こうとしていたのですが、
あとから遊子のライトアップを知り、どちらも日曜日が最終日だったのですが、
条件の似ている遊子を優先することにしました。
卯のほたるは来年見に行こう。



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8月のメインイベント、盆踊り大会。

前日までの晴天がウソのように朝から雨。
それでも昼頃には雨は上がったのだけど、
いつもの会場である小学校のグラウンドの状態が悪く、
盆踊り実行委員会で検討した結果、
今年は場所を変えて公民館前の駐車場で開催することになりました。

物品の搬送が楽になったとはいえ、
いつもとは段取りが違ってしまうので、なかなかてんやわんや。
それでもなんとか準備を整えていざスタートというときになって、

またもや雨。

やはりだめなのか...とあきらめムードが漂いはじめるものの、
そこは誰かさんの普段の行いが良かったのか、
ほどなく雨は上がり、予定より少し遅れてなんとかスタート。

その後は雨も降ることなく、なんとか無事終えることができました。


今の仕事に就くまで、
なかなかイベントを企画したり運営したりする経験がなく、
性格的にもそういうのはちょっと苦手だったりするわけですが、
やはり経験してみると、いろいろ勉強になったりするわけで。

これからずっと、と言われると困りますが、
何事も食わず嫌いはいかんですな。
ものごとの良し悪しの問題ではなく、
視野を狭めることで損な人生をおくるより、
最初は気乗りしなくても、何事もとりあえずやってみる、
というスタンスでいるほうが楽しい人生をおくれるのではないか。

...という当たり前の真理をこの歳になってようやく感じる今日このごろ。



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遊子谷の楽念仏を今年も見に行ってきました。

一年という月日が経過したぶん、地域への浸透度も深まり、
楽念仏の風景をポスターやカレンダーにしたこともあって、
「今年も写真撮りに来いや」と言ってくれたりして、
去年に比べてだいぶ行きやすい雰囲気になってました。

そのせいか、去年は50枚ほどしか撮らなかった写真が、
今年はそのおよそ3倍の140枚も撮ってました。
もっとも去年は同時にビデオ撮りもしてた、というのもありますが。
今年も一応ビデオは持っていったのですが、やはり同時は無理だな、
ということで早々に諦め、写真撮りに集中することに。
ビデオは来年撮ることにしよう。


人と馴染んだぶん、今年は人をたくさん撮れた気がします。

この記録が、この行事の良さを伝えるものとして、
これからもこの行事が続いていくための一助になりますように。



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おっちゃんが蕎麦の種を撒くので見に来いや、と言ってくれたので行ってきました。

正直蕎麦といえば、麺となって食卓に上った姿でしか見たことがありませんでした。
蕎麦がどのような過程で麺となってゆくのかはもちろん、
蕎麦という「植物」がどんな姿をしているのか、想像すらできませんでした。

自分の無知をさらけ出すようで恥ずかしいですが、
都会に住んでいる人たちの中には自分が口にしている食料が、
どのような原形から出来上がっているのか知らない人も少なくないのではないでしょうか。

食料はコンビニやスーパーでお金を払えばチン、と湧いて出てくる。
そんなイメージが人々の頭の中にある。

このイメージはとても危険だ。
一種の狂気とも言える。

都会では食料の大切さを忘れ、毎日大量の生ゴミが排出されている。
その一方で先進国の食料自給率はどんどん下がり、
食料を供給している発展途上国が食べものに飢えているという矛盾。
この矛盾に気づかず、人間は自分たちの暮らす環境を破壊し続ける。

人類とて、永遠に反映し続けるわけではないのだろうけど、
仮にこの狂気の中で生き続けることができたとして、
その生き方ははたして「幸せ」なのだろうか。


幸せを望む種だからこそ、食の大切さを認識したい。
グルメではなく、生の根幹としての食の知識を常識として持っていたい。

田舎に来て、この想いがより一層強くなりました。



ブログを書いている人

檜垣忠雄(ひがきただお)
aikiboy
広島県出身、呉工業高等専門学校電気工学科卒、ソニー株式会社でエンジニアとして14年間勤務、 その後多摩美術大学造形表現学部(上野毛キャンパス)デザイン学科に入学。 空間デザインを中心に学び、自然の一員としての人間の感覚や「ものをつくる」という人間の豊かさに気づく。 卒業後、愛媛県西予市地域おこし協力隊に着任。城川町遊子川地区の地域活性化活動に携わっています。 将来はデザインを活用した木工作家を目指します!

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