2012年3月アーカイブ

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地域木材有効活用事業で整備する遊子川の木工所「遊子川木工所」、
略して「ユスモク」。

ユスモクでは、自由に木材を加工できる場所である他に、
木工を学ぶ場にしたいと思っています。
木工の先進地でもないても遊子川では、林業のプロはいても木工のプロはいない。
だから自分たちで木工技術を学んでいく必要があります。
作りながら学ぶのが一番身につく方法ではありますが、
知識を蓄えることで学ぶことを併用すれば鬼に金棒。


...というわけで、遊子木では木工に関する本をそろえていくことにしました。
当面は補助金で購入していきますが、ゆくゆくは自分たちで買い揃えてゆけたら
いいなと思います。

年度末の締め間近になってから急いで選書したので、
あまり良いセレクトになってないかもしれません。



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遊子川公民館では、子どもたちの学外教育活動の一環として、
「よりみちクラブ」というイベントを不定期で開催しています。

現在の公民館主事さんの発案ではじまったこの企画ですが、
厳しい渓谷地形で、放課後に学校以外で子どもたちが集まって遊ぶ場所は
公民館以外にめぼしい場所はありません。
その逆境を逆手にとったユニークな取り組みだといえます。
そして主事さんのその行動力には、僕もいろいろ助けられています。
彼のおかげでユスモクは様々な障壁がありながらも順調に進捗しているのです。

さて、そんなよりみちクラブですが、
今回は川津南の子どもたちとの交流会。

午前中はピザ焼き体験、午後からは川津南の名所を訪れました。


遊子川から川津南へは車で20分程度。
しかし、遊子川の子どもたちで川津南へ訪れたことがある子はほとんどいませんでした。
まあ、厳しい自然が近い田舎においては無理からぬ話で、
用もないのにあちこち歩きまわる、という危険を冒すわけにもいかず。
田舎が保守的になるのは至極当然のことと思えます。


しかし一方で。

人の求める幸せというものは意外と近くにあるもの。
しかし近くにあるものは目に慣れすぎて、それが幸せであることに気づかない。
遠くを旅して、旅して、ようやく見つける。
それが人間が幸せを見つけるまでの理論、『青い鳥』。

危険を危険と知る。
その上で、一歩踏み出す。
ちょっと遠出をしてみる。

それが本当の「旅」だと思う。
そして、旅が人を育てる。



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地域木材有効活用事業のベースとなる遊子川木工所、通称「ユスモク」。

少ない予算でやりくりするために、最低限の投資で事業はスタートできるように、
木工所で使用する機械類の一部は、使われなくなった遊休機械を再利用する予定です。

その予定地となる施設は未だ利用許可待ちではあり、
本当は施設の利用許可が下りてから運搬作業するべきなのですが、
機械が置かれている部屋が倉庫として利用することになり、荷物が置かれてしまうと
運搬が困難になる、という事情から、急遽遊子川に持ってくることになりました。

機械が置かれているのは明浜地区の廃校となった学校の一部屋。
遊子川からは車でおよそ1時間。
6,7人がかりで運んできました。


都会のようになにもかもが分担される場所だと、
自分ができないこと、やらないことであっても、
どこか他所でできる人がいつの間にかやってくれたりするものだけど。

田舎では基本的に自給自足が原則。
機械を運ぶ、と短い言葉で言ってしまうと瑣末な作業のように思えるけど、
そこには重さのぶんだけ作業量は増す、というシンプルな物理の法則が作用する。


重さを感ずることで人は「生きる」ことを実感するのではないだろうか。



2012年3月25日

自由軒

遊子川周辺

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馬路村の視察からの帰り道。

高知から遊子川へ向かうには須崎からR197で北上していくのですが、
その途中、葉山町に評判のラーメン屋さんがある、ということで行ってきました。

けっこうな評判らしく、休日はかなりの行列ができるそうですが、
平日ということで空いてました。

ラーメンは評判に違わず美味かったのですが、
それにも増して興味を引いたのが、その建物。

外観はシンメトリーな切妻屋根。
が、その中央にはまた小さな方丈が乗っかっています。
方丈は四方が採光窓となっており、室内に明るい光を取り込んでいます。

そしてその内部もユニーク。


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視察その1その2


視察一日目は快晴でまさに視察日和だったのですが。
二日目はあいにくの雨。
しかしこの雨が魚梁瀬の巨大な杉を育む。


本日メインの視察は馬路村農協「ゆずの森加工場」。

まあスゴイ。
いかにこの地域が柚子で持っているかが伺えます。
この農協で扱っているのは柚子とトウガラシだけだそうです。
それだけで年間億単位もの売上を上げるってやっぱりスゴイ。
そして、ここまで先進的な農協をかつて見たことがない。
そして、ここにもふんだんに魚梁瀬杉が使われている。

基本的に木工先進地の視察がメイン目的ではありますが、
地域づくりを学ぶ、という点において馬路村での柚子加工は外せない、
と思い見学を申し込んだのですが、やはり訪れて良かったです。


地域づくりはリソースが豊富であればあるほど、効果があるわけではない。
地域の魅力をどれだけ引き出せるか、なければどれだけ作り出せるか。
そしてどれだけ地域の「核」をイメージとしてまとめられるか。
そこに尽きるように感じます。



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[木のガードレール]


視察その1その3


馬路村視察レポートその2。

今回は、宿泊した馬路温泉と、地域づくりについてお話を聞きに行った役場をご紹介。

馬路村は木と柚子の他にも観光にも力を入れているそうですが、
それは独自の観光資源を開拓する、というよりは、
すでにある木と柚子の良さをアピールする、という意味合いで活用しているように見えます。

すでにあるものの中から「良さ」を見出し、きちんとアピールする。
それだけで自然と交流が生まれ、来るべき人が訪れるようになる。
そしてそれらの人々を迎え入れる環境を整える。
それが観光のあるべき姿なのでしょうか。


木と柚子と観光。
これら三つが別々ではなく、本当に一つにまとまっている。
一つにまとまって、「馬路村」という良いブランドイメージを作り上げている。
それは取りも直さず地域が一つにまとまっている、ということにほかならない。
まさに理想の地域づくりがここにある。

とはいっても、地域内に温泉があるのはやはり羨ましい。
遊子川にも湧き出ないかな。
辰ノ口には湧いてる、って噂は聴くのだけど。


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視察その2その3


地域木材有効活用事業」の取り組みの一環で、高知県馬路村を訪れました。

最初は大分県由布院を訪れる予定だったのですが、
諸事情により年度が終わる3月中に行くことができなくなって、
他の候補地を探していたところ、馬路村を紹介してもらいました。
名前はなんとなく聞いたことはあるけれど、どんなところなのか、
木工でどのように地域づくりをしているのか、予備知識がほとんどありませんでした。
東京のTDWでmonaccaをちょっと見たことがある程度。

本事業は個人ではなく、地域活性化組織「遊子川もりあげ隊」を中心に、
地域ぐるみで取り組むのが基本なので、僕を含めたもりあげ隊のメンバー4人で行ってきました。
僕と、公民館主事さんの行政スタッフと、民間の林業及び農業で働く人が一人ずつ。
この民間からの参加が大きな成果といえます。

地域ぐるみでの取り組みとはいっても、まだまだ行政主導の部分が大きい。
最初のとっかかりはそれでよくても、将来的には地域主導になるのが、
地域づくりの本来の姿であり、地域が成長する、ということだと思う。


今回の主な視察先は、「エコアス馬路村」「馬路村役場」「馬路村農協」の3つ。
まずはメインの目的である「木工による地域づくり」を学ぶべく、エコアス馬路村へ。

地域の95%は森林で、かつては林業で栄え、林業で発展してきた。
そして安い外材の投入で林業は衰退し、それに替わる産業が求められた。
そこでゆずの加工に着目した。
主要国道から地域までは川に沿って細い曲がりくねった県道を登ってゆき、
地域は馬路と魚梁瀬の二地区で構成され、中央の安田川を幹にした渓谷地形。


...ここは実に遊子川によく似ている。

だからこそ、参考になる。
だからこそ、希望が持てる。



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[宝泉坊冷泉]


比較的娯楽に対しては淡白な方だと思います。

お酒が飲めないので、宴会に出ることは嫌いではないといっても、
酒宴でお金を浪費することはなく。
食にも無頓着なのでグルメで浪費することもない。

女に対する執着もそれほどなく、
風俗はおろかキャバレーに行って遊びたい、とも思わず。
特定の女性に入れ込み、尽くし続ける、貢ぎ続ける、というタイプでもない。

ギャンブル運がない(...と思い込んでいる)ので、
ギャンブルで浪費することもない。

かつてはスキーに熱中していて、それでかなりお金をつぎ込んだ時代もあったけど、
今はそれもなく。


最近の楽しみはもっぱら景色のいいところに出かけて、写真を撮ること。
それでもかつてのようにカメラなどのガジェットにお金を注ぎ込みたい、
という欲もなく。

そして、冬ならではの楽しみが、温泉。
二十代はカラスの行水で温泉に何の魅力も感じなかったけれど、
三十代に入ってから、急に温泉が好きになった。

そして遊子川の周辺も、意外と温泉施設が多い。

心から望んでいるものに対しては、縁は自然と近づいてくる。
それを見逃さないこと。
それがチャンスをつかむということなんだ。



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期末です。
続々ともりあげ隊の今年度の活動も収束に向かっております。

地域振興部での取り組んでいた防災マップが完成しました。
防災マップとは、その名のとおり有事の際の避難経路などを記したマップです。
地域に長年住んでいて、地域のことを知ったつもりでも、
いざ、というときに実は知らない道もあった、ということもなくはない。

万全には万全を期すのが安全の鉄則。
そこにこのようなマップの存在意義があります。

遊子川に来たばかりの人間に土地勘があるわけもなく、
地域の人たちで話し合った結果をマップに落としこむのが、
僕の主な作業でした。
そのマップも、あらかじめExcelで作られたベースがあったので、
新規デザインというわけでもありません。

それでもそのベースを外注できるようにイラストレータ形式につくり直すことは、
決して簡単な作業ではなかったし、意義あることだと思うわけで。


どんな作業も、その先にあるゴールがイメージして、
そのイメージが良いものならば、取り組む価値はある。
たとえ目の前の仕事が一見つまらなさそうなで、役に立ちそうにないものであっても。

だから先を見越す、先をイメージするって大事。



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カレンダーと同じく、去年の年末に軽いノリで作った遊子川アピールポスター

最初はオフィスプリンターで印刷したA3版を公民館前に貼っていましたが、
あれよあれよという間に、二種類A2版を100枚ずつする運びになりました。
枚数が枚数だけに、予算をかけて業者に印刷を発注して、
紙もすこしばかり良いものを使うことにしました。

図柄はテスト版の4種類の中から公民館主事さんと話しあって、
夏バージョンと秋バージョンを選択。
紙の大きさを変える以外は基本的にテスト版と同じデザインにしました。


最初は合計で200枚もの紙をさばけるのかな、なんて思っていましたが、
さすが行政のネットワーク。
あとは行動力ある公民館主事さんのおかげで、気づけば7割くらいはさばけてました。


遊子川に集客するのではなく、
遊子川の存在を、遊子川の魅力を、遊子川のしている地域づくりを、
さりげなくアピールするものを作ったつもりですが、

さて、どのように受け止められることやら。



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去年の暮に遊子川の手作りカレンダーを作成しましたが、
これが好評(?)で、予算をとって全戸配布することにしました。

遊子川にはおよそ160戸ほどなので、さすがに手作りというわけにもいかず、
業者にデータを渡して印刷してもらうことにしました。

基本的には手作り版と内容は同じですが、
いろいろ関係者に相談したら、少変更する部分が出てきて、
手作り版とは若干異なるものになりました。


まず、発行時期がずれるため、どうしても1月スタートが厳しくなるため、
4月スタートの年度カレンダーにしました。

また、手作り版はA3版でしたが、配布版は省スペース化のため折りたたんでA4版としました。
各カレンダーは広げて使うためA3版のままですが、表紙と裏表紙はA4版になります。
また折りたたむことで枚数の都合上2ページ追加する必要があり、
各月の写真一覧をサムネイルで見せるページが追加されました(業者提案)。
頼んだ印刷会社の人が親切で、けっこう助かりました。

その他、写真の一部入れ替え、曜日や祝日を日本語表示、
各月の遊子川の行事を表示するようにしました。


おかげさまでより良いカレンダーになったと思います。



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社会教育セミナーが終わった日曜日の午後。


先週に引き続き、もりあげ隊での作業です。

先週が避難経路整備だったのに対し、今回は耕作放棄地への植樹による地域美化。
...といっても実際にその美化の効果が現れるにはそれなりに時間がかかりますが。

当日の天候はあいにくの雨模様。
にもかかわらず、もりあげ隊環境部員を中心に20名ほどが集まりました。
原則ボランティアです。
たまの休日に地域を美化するために人が集まる。
とても素晴らしいことだと思いませんか?


人は皆、自分の力だけで生きているのではない。
それはリソースの多い都会でも同じこと。
分担が徹底している都会では、そのことに気づきにくい。

田舎ならではの結束力。
それはほどよい(実際は足らない、のですが)規模のエリアが、
人間に快適で幸福な生活をもたらすことを教えてくれる気がする。

人類にメガロポリスは本当に必要なのだろうか。



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日曜日は遊子川地区の社会教育セミナー。

住民、勤務者、出身者など、遊子川地域関係者を対象に、講演を行い、
意見交換を行なうセミナー。

このセミナーで微力ながらお話させていただくことになりました。
タイトルはさんざん考えた挙句、ごくありきたりに、


  「遊子川地域における地域活性化とは?」


でも、我ながら良いタイトルだったと思う。
とくに最後の「?」にこだわりがあるのです。


僕は遊子川で唯一、「地域づくり」というお仕事で月給をもらう身です。

だから遊子川の地域づくりは僕に任せろ。

...というわけではありません。

地域づくりは地域のみんなでするものです。
僕もその地域の一員ではありますが、地域経験、という意味では
地域の中では一番の若輩者です。
そんな頼りない人間に地域づくりを任せられるはずがありません。
では、そんな若輩者の役割はなんなのか。
なぜ、地域おこし協力隊は都会の人間を採用するのか。


新しく何かを作ったり、失ってしまったものを復活させようとするとき、
その対象に真っ向から向き合う必要があります。
それは単にその対象のそばに居ればいいというものではない。
どんなにその対象の近くに居たとしても、その対象が心の中になければ。
その対象の中に「魅力」を感じていなければ。

でも、どんなに魅力的なものであっても、
その環境にどっぷり浸かりきっていると、その魅力は霞んで見えなくなってしまう。
慣れとは恐ろしいもので、人間に必要な環境適応能力である一方で、
進化の妨げとなってしまうものでもある。

対象の魅力を見出すには、あるいは再認識するには、
慣れきった環境から少し離れて、客観的に対象を眺める必要があります。
いわゆる「外の目線」「斬新な視点」。
つまり、それが地域の若輩者、地域おこし協力隊の存在理由なのです。


もう一度言います。
地域づくりは地域のみんなでするものです。
どんな地域づくりをすればいいか、みんなで考えるべきです。
僕の役割はその考える「きっかけ」を与えることにあると思うのです。
僕も僕の考える地域づくりを提案しますが、それはあくまで提案の一つであって、
すべてではありません。

地域のことをみんなで考えよう。
その意味を込めてタイトルの最後に「?」をつけました。
この「?」が有るのと無いのとではまったく意味が違ってきます。
ない場合、それは僕が考える地域づくりを地域のみなさんに押し付けることになります。
土地のことをろくに知らない人間の提案など、まだ信用に足るものではないですし、
それはまったく僕の意図するところではありません。

「?」をつけることで、遊子川における地域活性化をみんなで考えよう、
という投げかけをしたいのです。

この講演が地域ぐるみで地域づくりを考えるきっかけになってくれれば幸いです。



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土曜日。
午前中、愛大での面接を終えて、大洲へ移動。

しかしこの日は花粉症で体調がとくに悪かった。
クシャミ鼻水はそれほどでもないのだけど、咳がひどく、
咳のし過ぎでまたその他の症状を引き起こしている、みたいな。
頭痛がひどく、食欲はあるけど食べたら胃がムカムカする、みたいな。

昼食を食べた時点でぐったり。
駐車場で二時間ほど仮眠を取る。
明日大丈夫かなあ、と思いつつ、所用を済ませ、
目下のところのリラックス手段である温泉に一時間ほど浸かる。
幾分回復。

なんだかんだで結局夕方まで大洲にいることになったので、
せっかくなので、大洲城で開催されているキャンドルナイトを見学することに。
前にも行きそびれていたので、今回は何とか見ておこうと。


しかし、春が近づき、陽が長くなってきていて、なかなか見頃の暗さにならない。
いくらライトアップの撮影が夕闇が最適とはいえ、明るすぎる。
しかし、明日は大事な社会教育セミナーが控えており、体調も本調子でないこともあり、
やむなく暗くなるのをまたずに退散。

またもや今回も縁がなく。


でもまあ、大洲での地域づくりの一端を見ることができたのは良かった。

やっぱりライトアップってイイね。
心がほっこりする。



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慌ただしい週末でした。
おかげで記事が山積しております。

まずは、土曜日に松山で行われた愛媛大学農学部の地域マネジメントスキル修得講座の面接。
志望理由を自由形式でプレゼンテーションする、という珍しい形式。


僕は先方にプロジェクタとスクリーンを用意してもらい、
PCを持参して、データでプレゼンを行いました。


地域づくりにスキルはあるのだろうか。

この疑問は地域おこし協力隊に着任してから一年が経過しようとしている今、
日に日に大きくなっています。
たぶんこの疑問は「デザインにスキルはあるのだろうか」
という問いに共通するものだと思う。


デザインや地域づくりという行為は、太古より脈々と行われてきた。
しかし、デザインをデザインとして、地域づくりを地域づくりとして、
意識して行われるようになってからはまだ日が浅い。
...エンジニアリングと比べると。


これからの日本において、地方における地域づくりはますます重要になると思う。
それはこれまでの中央集権を悔い改め、一国の巨大機構に頼るのではなく、
地方の自立を促し、自分の身は自分で守るという人間の本来の生き姿を
尊重するものになる気がしています。

だから学びたい、地域づくりを。



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愛媛ふるさと暮らし応援センター主催の移住・交流学習会に行ってきました。

「愛媛ふるさと暮らし応援センター」とありますが、
そのスタッフはECPR(えひめ地域政策研究センター)の人でした。
どうやら兼任のようです。

東予・中予・南予の三地域別に「都会からの移住」「都会との交流」促進について
学ぶわけですが、今回は南予での開催に参加しました。
会場は宇和島の南予地方局。

参加者は20名ほどでしたが、そのうち西予市からの参加者はなんと8名。
移住・交流事業への関心の深さが伺えます。

まずはセンターの方から移住・交流事業の近況と展望について説明した後、
今治市の大三島での取り組み事例について報告、
最後に参加者で意見交換、という形でした。


地域づくりにもいろいろあって、移住・交流促進も重要な取り組みだと思います。
が、個人的にはまずは地域内での魅力探し、魅力づくりが土台として必要だとも思う。
魅力のないところへは住みたいとは思わないし、交流したいとも思わないわけで。
逆に地域の魅力とそのアピールの仕方が明快ならば、
自ずと移住・交流促進も加速すると思うのです。


地域づくりは難しい。
ただそれは、スキル的に難しい、というよりはその多面性ゆえに難しいのだと思います。
多面性に囚われ、あれもこれもしなきゃ、と躍起になって、
結局なにもできずに終わってしまう。
そしてやっぱり地域づくりは難しかった、と嘆く。

だったら、あえてどれか一つに「核」をしぼってそこに集中する。
とにかくシンプルにして地域づくりは難しい、というイメージを払拭する。
そういうやり方にチャレンジしてみる価値はあるのではないだろうか。

まあ、その「核」を絞るのが難しい、といえば難しいのですが。



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日曜日は遊子川地域活性化プロジェクト「遊子川もりあげ隊」の作業でした。

遊子川もりあげ隊には5つの部があるのですが、そのなかの一つ、
地域振興部による地区内の避難経路整備事業。
地域振興部は主に地域の安全を守る活動をしています。


遊子川は11の集落の集まりで、
それらの地区は中央の谷底を走る県道からツリー状で結ばれているわけですが、
中にはその県道を介さずに地区間を移動できる道があったりします。
というより、自動車のなかった時代、地区間の移動のための道は、
谷底ではなく、尾根伝いに築かれたそうです。
県道は自動車の普及と共にできた道であり、比較的新しい道なのです。

尾根伝いの道は昔ながらの山道であり、なかなか県道ほど整備されていません。
アスファルト舗装やガードレール・土塁はおろか、
コンクリが打ってあればまだいいほうで、その大部分は土が踏み固められた昔ながらの道。
左右には草木が生い茂り、ちょっと雨が降れば土砂が道端に落ちてきて、
自動車の走行の妨げになってしまいます。

山間部は海辺のような津波の危険はありませんが、
それとは別に土砂崩れによる別の危険があります。
渓谷地域である遊子川はとくにその危険が高く、地域の大半が危険地域に指定されています。

有事の際、谷底が必ずしも安全とは言えません。
もしかしたら逆に谷底のほうが危険なのかもしれない。
ツリー構造で幹である県道が麻痺するとその地域はアウトです。
その危険を少しでも回避するために昔ながらの道を避難経路として整備しておくことは、
地域の安全上とても大切なことなのです。


たまの休みの日曜日、決して楽とは言えない作業を黙々とこなすみんなの姿に、
遊子川もまだまだ捨てたもんじゃないな、と思えるのです。



2012年3月 6日

ハツハル

遊子川の景色

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ついこの間まで寒い寒い、と嘆いていたのに。

今も公民館は寒いけど、外は確実に暖かくなっている。

四国でも雪が降るんだ、と驚いていてもそこはやはり四国は四国。
短い冬のようで。


ふと家の外を眺めてみれば、目に飛び込む暖色。

春だねえ。



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諸事情により、なかなか木工所の整備を開始できない状況です。

ただ待ってるわけにも行かない。
できることを探してどんどんやらなければ。

...と書くと僕が主導権を持ってどんどん事を進めているように聞こえるかもしれないけど。

違います。

土地勘が全くない、というのはやはり行動がそれなりに制限されるわけで。
近くに活動を理解してくれている地元の人がいてくれるおかげでかなり助かってます。
行動力もあるので、どんどん関係者に連絡をとって事の段取りをしてくれて、
逆にこちらが引っ張られてます。

でも、この状況ってよくよく考えれば好ましい状況なのでは?
だって、一部とはいえ地域の人が自主的に地域活性化に動いているのだから。
言い訳ではなく、前へ進むためのモチベーションと捉えたいと思います。
そのほうがものごとが良い方向に進むのだから。


さて、では最近は何をしているか、というと。

木工で使う木を集めはじめてます。

一言でいってしまうと、なんでもないようなことに思えるけど、
これがけっこうな重労働。


何かをやる、ということは重さを感じることだ。
それはやることの大切さを感じるということ。



mainoumi2.jpg


平成23年度えひめ国体開催PR事業で元関取の舞の海関が
相撲の里・野村町の乙亥会館に講演で来られました。


演題は「可能性への挑戦」。


正直相撲にそれほど興味があるわけではありません。
舞の海関もあの小さい身体で一回りも二回りも大きい力士を相手に闘っていた力士で、
今は相撲解説やスポーツキャスターで頑張っている、という常識くらいしかなく。

それがなぜ、話を聞きに行こう、と思ったのだろう。

ただ、有名人が見たい?
演題に興味が湧いた?
たぶん、そのどちらもかもしれない。
あとは、そう、モチベーションが得たかったのかも。


ちょっと迷って、結局行くことにして、開演20分前に到着。
すでに駐車場は満杯。さすがの集客力。
ちょっと遠くの駐車場に止めて、何とかギリギリ開演前に会場に到着。


やっぱり行ってよかった。

予想外に話がとても上手。



talksalon_title.jpg


えひめ地域政策研究センターと愛媛大学農学部農山漁村地域マネジメントスキル特別コース
の共同主催のトークサロンに行ってきました。

会場は愛媛大学の南加記念ホール。

一般的な四十歳の人間にとって、大学といえば二十年近く前のかなり昔の思い出、
といった感覚なんでしょうが、社会人学生として去年卒業した自分からしてみれば、
久々に戻ってきた、という感覚。愛媛大学ははじめてですが、なんか懐かしい。


「農林水産資源の宝庫」というタイトルにつられて参加したわけですが、
その意味においては失望でした。

木工による地域づくりを目指している自分としては林業関係の話が聞けたら、
という期待を持っていたのですが、蓋を開けてみると、
農産資源と水産資源についてしか語られず、しかもというか、やはりというか、
食中心のお話でした。


まあそれでも元気あるリーダーの話はいつ聞いても感動と元気をもらえる。
その点においてはためになるといえばためになるのですが、
今回はもう一点、勉強になった点がありました。

地域づくりにもノウハウがある、という可能性について。



ブログを書いている人

檜垣忠雄(ひがきただお)
aikiboy
広島県出身、呉工業高等専門学校電気工学科卒、ソニー株式会社でエンジニアとして14年間勤務、 その後多摩美術大学造形表現学部(上野毛キャンパス)デザイン学科に入学。 空間デザインを中心に学び、自然の一員としての人間の感覚や「ものをつくる」という人間の豊かさに気づく。 卒業後、愛媛県西予市地域おこし協力隊に着任。城川町遊子川地区の地域活性化活動に携わっています。 将来はデザインを活用した木工作家を目指します!

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