2011年12月アーカイブ

koboke_riverview1.jpg


  ♪ 生きることは旅すること 終わりのないこの道
   愛する人そばに連れて 夢探しながら
    雨にふられて ぬかるんだ道でも
   いつかはまた 晴れる日が来るから
    ああ川の流れのように おだやかにこの身をまかせていたい
   ああ川の流れのように 移りゆく季節雪どけを待ちながら ♪

  (美空ひばり『川の流れのように』)


さて、美空ひばりが夢を誓った大杉から。
流れる川のように徳島へ。


徳島で行きたかった場所の一つ、大歩危・小歩危峡へ。
吉野川両岸に砂質片岩という硬質の岸壁が広がる峡谷地域。

四国三大がっかりポイントなんていう人もいたけれど。

一目見て、僕はここが気に入った。


吸い込まれるようなエメラルド・グリーン。


  行く河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。
  よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、
  久しくとどまりたるためしなし。

  (鴨長明『方丈記』)


すべては流れる川のように変わっていくものだけど、
それでも人は変わらない永遠不変の真理を求め続ける。



oosugi_allview.JPG


  ♪ 知らず知らず歩いてきた 細く長いこの道
   振り返れば遥か遠く 故郷が見える
    でこぼこ道や 曲がりくねった道
   地図さえない それもまた人生
    ああ川の流れのように ゆるやかにいくつも時代は過ぎて
   ああ川の流れのように とめどなく空が黄昏に染まるだけ ♪

  (美空ひばり『川の流れのように』)


今年のできごと、今年のうちに。

今年の反省は終えましたが、記事はまだまだ続きます。
この記事含めて4つ。
今年中にアップできるか。

大晦日のうららかな午後。
シコシコとブログをアップしております。


たまった代休を二日あて、早めに大掃除を済ませ、
年末はプチ旅行へ。

旅行なんて、会社員時代にはまったくと言っていいほど興味がなかった。
会社を退職して、大学に行くようになってから、
良いものを見るために、とあちこち散策するようになったのが、
僕の旅のはじまりだった。

あれだけカネを持っていた時代にはどこへも出かけず、
食うにも困る状況になって、シコシコとあちこちへ出かけるようになった。
...人生とは、なんとも皮肉なもんだ。

でも、旅をしている今が一番楽しい。

旅が人を育てる。
旅をして、人は本当に帰るべき場所を見つける。



yusukawasnowview1st2.jpg
[遊子川初の雪景色はホワイト・クリスマス]


公民館は28日で仕事納めですが、
とくにこれといった行事も予定も年内はもうないので、
大量に余っている代休を2日あてることにしました。

というわけで、少し早いですが本日で仕事納め。


ブログは年内もしばらく更新は続けると思いますが、
ここいらで今年の反省をば。



bigkadomatsu1.jpg


クリスマス。

先日のふれあい三世代の集いでのミニ門松づくりに続いて、
老人会での門松づくり。

今回は完成した頃に呼ばれて写真を撮りに行っただけですが。

遊子川でも本格的に雪が降り、まさにホワイト・クリスマス。

雪が降るとさらに冷える。
コタツだけで遊子川の冬を越すのは厳しい、との言葉が身に染みる。
うーん、やっぱストーブが要るかなあ。


立派な門松ができて、正月を迎える準備が着々と進んでいきます。



christmascard2011.jpg


  ♪ Silent night, Holy night,
    All is calm, All is bright,
   'Round yon Virgin, Mother and Child,
    Holy infant so tender and mild,
   Sleep in heavenly peace,
    Sleep in heavenly peace. ♪

  『Silent Night(きよしこの夜)』


クリスマスとか、バレンタインとか、あまり愛の行事には無頓着なほうです。

祝えるときはパートナーと一緒に祝い、そうでないときはそれなりに孤独に過ごす。
こういう日はどんな状態であれ、とにかく平穏無事であることをなにより感謝すること。
そういう日ではないでしょうか。


遊子川でのはじめてのクリスマス。
ここで希望を持って過ごすことができることに感謝。


A Happy Christmas !

...皆様が幸せなクリスマスを過ごせますように。


imageposter_alls.jpg


以前、集落応援隊をアピールするポスターをトライアルで作成して
このブログに載せていたのですが、それを見た公民館主事さんが、
これで遊子川アピールポスターを作ろう!...てな話になりました。
そばに行動力のある地元の方がいてくれるおかげで助かってます。

折しも先日トライアルで作ったカレンダーもなかなか好評で、
増刷の話も進んでいるところ。
これも元は大学でこういうものを作っておいたからこそ。


いやあ、タネは撒いておくものですね。
どこで芽が出るか分からないのだから。

本気で遊子川を観光誘致したいわけではなく、
あくまで「思わず行きたくなる場所」をアピールするものとして作成しました。

キャッチコピーはどこぞのCMで聞いたことがある?
...きっと気のせいです。



asagirilakelightup_deer.jpg


今年最後の集落応援隊・集落支援員の定例会が終わりました。

いつもは静かに抑揚なく進むこの会議も、
年の最後にふさわしく、少しドラマチックなテーマで盛り上がりましたが、
今の自分の状況にはあまり関与する部分も少なく、
やっぱり平穏無事に終了。

かといって、自分の今の状況がなにも問題ない、というわけでもなく、
上手くいっている部分も、いってない部分も含めて、
総じて静かに事は順調に進行している、といった感じでしょうか。


宇和での定例会の帰り道。
かねてより見たいと思っていた朝霧湖展望台のイルミネーションを見に行きました。


素人考えですが、イルミネーションの撮影はどっぷり暮れた夜よりも、
陽が僅かに残る宵闇の頃が良いと思う。
夜だと光量が足りなくて周囲の撮影が難しくなるし、
明るすぎるとイルミネーション自体が目立たなくなる。

周囲も写って、イルミネーションの明るさも色褪せない。
微妙な色具合の宵闇。

その貴重な瞬間に立ち合うことができました。


ささやかな幸運に感謝。



yusukawacalendar2012_10s.jpg


先日、遊子川の名景・行事・特産を掲載したカレンダー案を作成しましたが、
この案を地元の地域活性化組織「遊子川もりあげ隊」に相談したところ、
今年はお試しで主要関係者のみに配布することに。
そのため、今回は全部手作業で配布分を作成。

一部13枚のカレンダーを10部作る。
月めくりしやすいように上端より1cmのラインにミシン目カッターで折り目を入れる。
その後ホッチキスで止めた後、綴じテープを貼る。
ただこれだけの作業に半日以上の時間をかける。

お金があれば外注して入荷するのを待つだけである。
逆にお金が無いからこそ、これだけのものを作るのに必要な材料と労力が
どれだけ必要かを身を持って体験することができたのである。


お金があればなんでも手に入るわけじゃない。
逆にお金があるからこそ、失っているものもじつは少なくない。

だからこそ、本当に必要なものはなにか、まずそれをしっかり把握する必要がある。
その上でその必要なものをどうやって手に入れるか、熟考するのである。

どこでお金を使い、どこで知恵を使い、どこで人の情に頼るか。

それを考えることが「良いものをつくる」ための出発点ではないだろうか。



moriagetai_report2s.jpg


遊子川地域活性化プロジェクト「遊子川もりあげ隊」では、
その活動内容の周知のために定期的に会報を発行しております。

夏の創刊号に引き続き、会報第二号が完成。


会報はもりあげ隊を構成する五つの部がそれぞれ原稿を作成。
僕は企画調整部の原稿と表紙のデザインを担当。
企画調整部は主にもりあげ隊のアピール及び会員からの意見の吸い寄せなどにより、
もりあげ隊の活動を推進する部です。

今号では、専用封筒スタッフウェアなどのアピールグッズの作成、
会員からの要望・意見を吸い上げるための目安箱の設置、
盆踊り時の住民と帰省客との交流を図るための「思い出の写真館」の開催、
などを紹介しています。


表紙は雨包山は樽滝の紅葉をピックアップ。



geminishootingstars1.jpg
[流星ではなく、ただの下手くそな星空写真;;]


  ♪ 夜を越えてゆくのさ 流星のサドルで
   ゴールなんてなくていいのさ 星をつかもう
    涙に Turn again chanceを逃がすなよ
   振り返るたびにcry だめになるのさ

    優しくTouch again 悩める天使じゃない
   自分の夢だけtry あればいいのさ

    君の前に 風のDestination
   輝きだけ映す 瞳があれば ...♪

  (久保田利伸『流星のサドル』)


年代がバレるなあ...

とくに天体ファンというわけでもないのですが。

田舎は星がキレイです。

普段は職場から自宅までは自動車なのですが、歩いて帰れる距離なので、
宴会で酒が入った夜などはぶらぶら星を眺めながら歩いて帰ります。
そんな時、小さな「幸せ」を感じたりするわけで。


12月14日〜15日未明にかけて、ふたご座流星群が見られる、と
星好きの遊子川女子に教えてもらいました。

遊子川を星空鑑賞スポットにできないかなあ、と偵察がてらに見に行ってきました。
冬は空気は澄むのでより星がキレイに見えるのでしょうか。


夏はホタル、冬は星空。...寒いけど。

しかし渓谷の集落である遊子川は空が狭い。



yusukawacalendar2012_00.jpg


早いもので今年ももう残り僅か。


遊子川をアピールするためのカレンダーを作成しました。

現時点では個人的な提案に過ぎず、
現在地元の地域活性化組織「遊子川もりあげ隊」に提案中です。


遊子川の名景・行事・名産などを集めてみました。

遊子川に来たのが今年の4月末なので、
1月は先日の三世代の集いで作った門松を載せ、
2月〜4月は別の方が撮影した写真を使わせてもらい、
5月以降を自分で撮った写真を使いました。


現在提案段階なので、このカレンダーをどう扱うかはまだ未定。
予算をとってきちんと製本するかもしれないし、
PDF配布するかもしれません。

このカレンダーほしい人います?
対応できるかどうかは今のところ未定ですけど。



yusukawalightup5.jpg


  ♪ 真っ赤なお鼻のトナカイさんは
    いつもみんなの笑いもの
   でもその年のクリスマスの日
    サンタのおじさんはいいました

   「暗い夜道はピカピカのお前の鼻が役に立つのさ」

    いつも泣いてたトナカイさんは
   今宵こそはと喜びました ♪

  「赤鼻のトナカイ」


遊子川にサンタがやってきた。

遊子川唯一の会社の事務所に。


都会ほど洗練されたイルミネーションじゃないけれど、
逆にその素朴さがイイ。
田舎に合ってる気がする。

田舎という場所は、自然に近い分、その厳しさに対抗するために、
人々は寄り添って、まとまって生きていかなければならない。
他方、自然を隔離し、固い外壁に囲まれた都会は安全で、
孤独に耐えることさえできれば一人で生きていくことはできる。

必然的に田舎は都会に比べて個性よりも結束力が求められる。
攻撃よりも防御が大切になる。
一般的に田舎が保守的、と言われるのはこの特性ゆえであり、
けっして都会が先進的だから、というわけではないと思う。

このような防御の世界で、独自の「個」を貫くには勇気が必要だ。

田舎での自己表現こそ、真に必要な表現力だと思う。
結束力を無視しない表現力が、現代社会に必要なんだと思う。



kadomatsu_all1.jpg


※この物語にかぐや姫は登場しません。あしからず。


むかーしむかーし...ではなく、今からおよそ7ヶ月前、
遊子川の地へ都会から一人のおっさんがやってきました。
過疎化の進む遊子川を再び元気にするために。

おっさんは都会でエンジニアをしておりましたが、
エンジニアの仕事に本分を感じることができず、
考えた挙句に、もう一度学校で学び直すことにしました。
そこで「自分がやりたいこと」を見つけたおっさんは、
それを実践できる場所を求めて都会を飛び出たのです。

これまで「地域おこし」はおろか、地域についてすら考えることのなかったおっさんです。
遊子川に来てからの日々は大学以上に「学ぶ」日々でした。

おっさんの専門は「デザイン」。
対象の魅力を見出し、それを伝えたい相手に分かりやすいカタチにすること。
最初はその専門分野が田舎の地で役に立つのかどうか不安なおっさんでしたが、
7ヶ月が経過した今、デザインは田舎の地でも必要であることを実感するおっさんでした。

この歳で出会うものがすべてが新しい、という経験ができることに幸運を感じるおっさんでした。


...閑話休題。


遊子川では12月のこの時期、お爺ちゃんお婆ちゃん、お父さんお母さん、
そして子どもたちの三世代が集ってミニ門松作りを行います。
「ふれあい三世代の集い」という行事です。


世代から世代へと語り継ぐべきものがある。
良いものは語り継がれてゆくべきである。
伝統とは、残すべき良いものたちの集まりである。

伝統の伝承にデザインの入り込む余地がある。



moriagetai_wear_back.jpg


遊子川の地域活性化プロジェクトチーム、「遊子川もりあげ隊」のTシャツができました!

ロゴを作った時点で、もりあげ隊をアピールするためのウェアを作ろう、という話が出て、
12月、住民全体での清掃活動を行なう「クリーン大作戦」で着よう、ということに。


前後にロゴを配しただけでデザインらしいデザインもしてないのですが、
できあがってみるとやはり嬉しいもので。


これでもりあげ隊をどんどんアピールしていきます!



akehamashokobo.jpg


遊子川木工普及計画がここにきて急加速しております。

やはり県費補助申請受理の効果は大きく。


工房予定地の視察に続いて、本日は、遊休木工機械の視察。
明浜の小学校跡地に眠っているという木工機械を見に行ってきました。

補助金が得られるといっても、予算的に厳しい状況には変りなく、
再利用出来るものは極力再利用していかねばならない。

それにしても行政のコネクションはやはりスゴイ。
土地勘のほとんどない今の自分にとって、強力な味方であることを実感する毎日。


自分の想い(イメージ)がようやく地域に通じたと思ったら、
一気に現実がイメージに追いついた。
それどころか、現実は一気にイメージを通り過ぎ、より鮮明なイメージが求められている。

どんな作品を、どんな材料で、どんな機械で、どんな風に作るのか。
具体的な設計図が必要な段階。


ヤバい。
どんどんイメージしなきゃ。
どんどんイメージを鮮明にしなければ。



2011年12月 4日

僕の遺伝子

その他

triangleunit1.jpg


何かにつけて、行動にとりかかるまでに時間がかかるほうです。

疑い深く、慎重で、心配性で、さらに自信がない。
加えて出不精、面倒臭がりときている。
僕の歩みの遅さは筋金入りである。

それでいて、突然突拍子も無い決断をしたりする。

自分のした選択に一度足りとも後悔などしてないけれど、
周囲から見れば、自分が思っている以上に自分は信用をなくしているのかもしれない。
最近時々そう思うことがある。

それでも自分は自分が信じる道を進むしかない。
どんなにゆっくりとした歩みでも。


遊子川に来てから7ヶ月。

新しい環境に馴染むのに必死だった。
どう動けばいいのか分からず、悩む日々だった。
新しい流れについていくことで精一杯だった。

それでも、その気になれば取り掛かれなくはなかったはずだ。
忙しいからできなかったのではなく、
やはり生来の歩みの遅さがそこにあったのだろう。


日曜日。
とくに予定もなくて、前から行きたかったところへ出かけようと思ったら、
金欠で、ガス欠で、行けなかった。
仕方がないので家で読書してた。
それも飽きて、ボーッとしてた...

とりあえず手を動かそう、とふと思った。
木工で何を作るか、まだ妙案は浮かんでこないけれど。
とりあえず手を動かそう、と。

押入れから東京からもってきた美大の卒業制作時の残り部品を取り出してきて、
組み立ててみた。

大学で見つけた、僕の遺伝子を。



yusukawa_oicho_koyo.jpg


ちょっと前まで、遊子川での厳しい寒さを体感し、急いでコタツを買ったのですが。

打って変わってのここ数日の温かさ。

異常気象ですなあ。


気づけば公民館の前のオオイチョウがいい感じに。
12月に入ってようやく...だからやはり今年はそんなに寒くもないのだろうか。
それとも巨大なぶん、紅葉にも時間がかかるのだろうか。


イチョウというと、今年の3月まで通っていた東京の美大を思い出す。



ブログを書いている人

檜垣忠雄(ひがきただお)
aikiboy
広島県出身、呉工業高等専門学校電気工学科卒、ソニー株式会社でエンジニアとして14年間勤務、 その後多摩美術大学造形表現学部(上野毛キャンパス)デザイン学科に入学。 空間デザインを中心に学び、自然の一員としての人間の感覚や「ものをつくる」という人間の豊かさに気づく。 卒業後、愛媛県西予市地域おこし協力隊に着任。城川町遊子川地区の地域活性化活動に携わっています。 将来はデザインを活用した木工作家を目指します!

コメントはお気軽に! 個別に問い合わせたい方は下の問い合わせバナーよりお気軽にどうぞ!

このブログについて


デザインのお仕事募集中。

リンク

Powered by Movable Type 5.2.2

最近のコメント

最近の写真

  • narutosea_nihonmaru2.jpg
  • narutosea_nihonmaru1.jpg
  • narutosea_windmil.jpg
  • narutosea_underbridge.jpg
  • narutosea_mildsea.jpg
  • narutosea_lighting.jpg
  • narutosea_map_setonaikai.jpg
  • narutosea_map_pacifficsea.jpg
  • narutosea_uzunomichi.jpg
  • narutosea_bridge_ochaen.jpg