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2005年9月13日

冷静と情熱のあいだ Blu 【辻仁成】

Book

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実はこの物語の映画版が上映される前に一度単行本で読んでいました。
友人がフィレンツェに旅行すると聞いて急に思い出し、
なつかしくなって急遽買って読み直しました。

一組の男女の恋愛物語を男の視点で描いたものがこの「Blu」。
順正の物語。最初にこの物語を読んだ頃、「順正」というこの主人公の
名前がいたく気に入って将来自分の子供ができたら「順正」という名を
つけよう、と思うほどでした。

物語自体は一言でいえば過去をずるずる引きずる男の物語。
名画の修復士という職業柄のせいか、彼は過去に生きる。
正直かっこよくはなくて、でも今の自分に重なる部分がおおいにあって、
すっごく共感した。(竹之内豊演ずる映画の主人公はかっこよすぎだけど)

冷静と情熱の間。
その間に居るうちは前にも後ろにも進めない気がする。
冷静側にいれば妥協しまくって分相応の、それなりの相手が見つかるでしょう。
情熱側にいれば、パワーで相手を押し切ることもできるでしょう。
その間にいるときは妥協もできないし、強引にも押し切れない。
そこに恋愛のジレンマというものがあるのかな、なんて考えたりします。

恋愛の複雑さに悩む人に必読の一冊です。
簡単な恋愛、なんてない。

(2006/03/25 Tadaoh! Bookより移動)

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Author: ただおー
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人はなぜ架空の物語を必要とするのだろう。自分の感情のセンサーを磨くため? はたまた自分を客観的に見つめることで自分を知るため? いろんなメディアの「物語」を読むことで物事の本質を探求します。

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