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2009年9月10日

等々力渓谷植物図鑑

学業

todoroki_plant_cover.jpg


後期授業がはじまっていきなりですが。

大学に入ってはじめて、単位を落としました。
八王子で受講している「造園学」。

夏休みが明けてようやく完成したレポートを出しに行ったら...


  「前期のみの授業なのですでに成績つけちゃいました」


...唖然。


そりゃ確かに夏休み前が提出期限だったけどさ。
先生に確認したら「夏休み明けで提出でもいいですよ」と言ってた気がするのだが。
出席とレポートが評価されるので、レポート未提出だと赤点は必至。

まあ後半4回授業に出席できなかった自分の不手際、甘さもある。

言い訳はすまい。

が、アドバイスとして、
上野毛では前期レポートは夏休み明けに提出が基本だけど、
八王子はどうやら夏休み前に提出が基本らしい。
まあ単位取得は十分なので卒業するには問題ない...はずなのだけど。


しかし。
8月の頭の暑い最中に渓谷を歩き回って植物を観察し、写真を撮った。
スケッチもやややっつけ感はあるけど、一生懸命描いた。
悔しいじゃないか。



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今となっては幻のレポートですが、せっかく作ったので載っけとこう。


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はじめに


僕は等々力渓谷から歩いて5分ほどのところに住んでいます。
等々力渓谷は都内で唯一の渓谷で、ひとたび渓谷内に足を踏み入れると、
東京のど真ん中にいることを忘れてしまうくらい、緑に溢れています。
マイナスイオンに溢れ、都会の喧噪を忘れさせてくれる絶好の癒しのスポットです。
この渓谷の近くに住むようになって、
僕は自然の偉大さ、大切さを痛感するようになりました。
どうして緑はこんなにも人の心を和ませくれるのだろう?
今回そのようなことを考えながら、渓谷内の植物を観察しました。

渓谷内の日本庭園付近には多種多様の植物それぞれに植物の名前が
記されたプレートがつけられていて、植物の名を知ることができます。
ざっと数えただけでも33科目52種もありました。
今回はその中からとくに自分が惹きつけられたものを10点ほど選出し、
スケッチと自分が惹きつけられたポイントなどを記述しました。

ただ植物の特徴を解説するだけでは市販の植物図鑑にはかなわない。
それならば自分なりの言葉で植物の魅力を引き出して、
それを読む人に等々力渓谷の魅力を伝えて
一人でも多くの人にここを訪れ、癒されて欲しい。...

そのような想いでこの植物図鑑を作成しました。

この想いが少しでも伝われば幸いです。


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ヒガンバナ[彼岸花]

別名「曼珠沙華」。天上に咲く花、と称されるがごとく美しい花弁をつけるが、虫除けのために人為的に茎に毒を持たせている。まさに「キレイな花にはトゲがある」。その一方でその毒素は処方によっては薬にもなる。葉があるときには花をつけず、花が咲くときには葉をつけない。美しい花に美しい蝶が群がるさまはその美しさを相乗的に倍増させるが、その裏にはさまざまな「矛盾」を孕んでいる。「美」とは矛盾を孕むものなのだろうか?


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クマザサ[熊笹]

若葉は全葉緑色であるが、歳をとると縁辺が枯れて白くなる(隈取り)様子が名前の由来(本来は「隈笹」が正しい)。まさに人間が歳をとって髪の毛が白くなる様と似ている。若葉の全緑も美しいが、隈取りは隈取りでまた風情がある。「美」とは若さだけの特権だけではなく、歳と共に増してゆくものもある、ということだろうか。


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ミカン[蜜柑]

「甘い柑橘」が名の由来のミカンも若い果実はやはり酸っぱい。本来の甘さは時間をかけて、ゆっくりと熟成されてゆく。鮮やかな橙の完熟状態はもちろん、瑞々しい若い果実もそれはそれで美しい。...ただし味の保証はできないけれど。


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モウソウチク[孟宗竹]

モウソウは冬に母の為に寒中筍を掘り採った三国時代の人物、孟宗に因む。若い頃は筍として食用にできるほど柔らかい肌も、成長すると家具や建材に使われるほど強靱なものとなる。ミカンのように若い頃は固くツヤのある肌で、年を経るごとに柔らかくなる一方で、竹のように最初は柔らかく、後に固くなるものもある。世の中とは得てして不思議なものである。ひたすら真っ直ぐなその幹が群となってそびえる様は爽快である。


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ヒノキ[檜]

燃えやすいことから「火の木」となった説がある一方で、高級建材で正しく使えば寿命は千年を超えるものもあるという。ひたすら真っ直ぐな竹とは逆に主幹から手を広げるように枝が広がる様は雄大である。


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ハラン[葉蘭]

茎は地下にあり、巨大な葉のみが群をなして地表に立っている。竹との取り合いが美しく、東洋独特の情景を醸し出している。


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サンシュユ[山茱萸]

楕円の真ん中に太い真っ直ぐな葉脈の線、という葉っぱといえばこの形という典型的な葉の形。典型とはとかく平凡を呈してしまいがちであるが、普遍的な美はそういうものの中にこそ存在するのではないだろうか...


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ヒイラギナンテン[柊南天]

奇数羽状複葉でトゲのついた鋸葉が特徴的。茎を軸として、線対称に規則的に並んだ様子が美しい。葉の形がヒイラギに似ていることが名の由来であるが、分類としてはナンテンと同じメギ科である(ヒイラギはモクセイ科)。ちなみにヒイラギとは触るとヒリヒリ痛むという意味の古語「柊(ひいら)ぐ」に由来する。


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リュウノヒゲ[竜の髭]

別名「ジャノヒゲ(蛇の髭)」。蛇や竜の髭のような外観が名前の由来。スケッチではただ線を描くだけのシンプルな造形であるが、数が集まり群をなすとそれなりのボリュームとなり、存在感を増す。


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ウツギ[空木]

ユキノシタ科の落葉低木。幹が中空であることが名前の由来。別名ウノハナ(卯の花)ともいうが、ウサギのように白くてかわいい白色五弁花をつける。実際は旧暦4月(新暦5-6月)の卯月に花をつけることが名前の由来であるが、観察した8月頭にも花は咲いていた。花は人間の都合で咲くわけではない...ということか。

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スケッチは主にコピックとクレヨンで描きました。

スケッチ力のなさを露呈するようで恥ずかしいのですが、
まあ成長過程を記録することに意義があるわけだし。


ちなみにレポートを出しに行った日は「構造力学2」の授業を聴講するつもりでしたが、

...休講でした。

聴講生だから休講情報が来ないのは仕方ないけどさ。

レポートは受け付けてもらえず、受けたい授業も受けられない。
...なんかすごくアウェイに居る気がした。


上野毛と八王子。
もうちょっときちんと連携をとってくれないかなあ。
学部は違えど同じ学校なんだからさ。


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