愛媛県宇和島市内にある宇和島城に行ってきました。
宇和島へは2014年に一年間、職業訓練校にほぼ毎日通いました。
お城のそばも何度も通ったけれど、結局中へ入ることは一度もなかった。
近くにあっても意識できないものってたくさんあるんだな。
宇和島は海のそばの街なので、基本的に平野地形なのですが、
お城は鬱蒼とした森山の中にある平山城です。
松山城と同じく街のど真ん中にこんな森があったのか、という驚きがあります。
築城は1601年、藤堂高虎によってなされました。
その後高虎は今治に転封となり、今治城も築いています。
高虎転封後は伊達政宗の長子秀宗が1615年に入城、
二代宗利の時に天守以下城郭の大修理が行われ、1671年に完成、
その姿を現在にとどめています。
宇和島城の天守は松山城天守とともに現存する12天守のうちの一つであり、
県内に現存天守が2つあるのは愛媛県だけ。
愛媛県はこの2つのお城をもっと誇っていいと思う。
(出典:Wikipedia)
残存する建築は伊達家によるものだけど、城郭の縄張り(配置)は築城の名手・高虎によるもの。
このお城は城郭が五角形となっており、そこに高虎による絶妙なる工夫がなされている。
通常お城は方形であるのが常識だが、
実際は五角形であることから、一辺が「空き角(死角)」となる。
城から攻め出る場合には突破口、守る際には避難口もしくは物資の搬入口にできるわけだ。
登城ルートはかつては7つあったそうですが、現在は南北の2つを残すのみ。
北側は三の丸エリアが駐車場になっており、そのそばの桑折(こおり)長屋門から登ってゆきます。
井戸。
標高は80メートル弱ほどだそうですが、けっこう急な石階段を登ってゆきます。
立派な石垣。
二の丸。
二の丸から眺める天守。
二の丸から眺める本丸。
本丸に上がって。
桜が八分咲きでした。
かつて大木があったと思われる跡。
天守。
小ぢんまりとしているけど、なかなかの風格です。
玄関口の妻飾りには3つの紋が見られます。
上から「九曜」「宇和島笹」「竪三つ引」となっています。
天守の中に入って。
骨格模型。
見事な甲冑。
回廊部。
急峻な階段。
反り返った屋根。
2階部分に置かれていた松山出身の墨絵アーティスト・茂本ヒデキチさんによる屏風。
3階部分にも屏風が置かれていました。
最上階からの眺め。
こうしてみると宇和島もけっこう大きな街なんだなあ。
藤兵衛丸にある城山郷土館。
式部丸の石垣?
上り立ち門。
宇和島出身の「護法の神様」と高く評された明治の司法官・児島惟謙の銅像がそばに建つ。
【Information】オフィシャルサイト