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2017年2月19日

かつての日本屈指の海城・今治城【愛媛県今治市】

空間デザイン

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今治城に行ってきました。

今治城は藤堂高虎が関ヶ原の戦いの戦功に伊予半国20万石を拝領し、
1602年に築城を開始、1604年〜1608年に完成させました。

枡形虎口による鉄御門の強固な守り、
堀を二重三重に巡らせて、瀬戸内海の海水を引き入れて、
船が城郭まで入れるようになっていた日本屈指の海城でした。

Wikipediaによれば、築城当時に天守が建造されたかどうかの一次資料がなく、
その存在については諸説あるそうで、
現在の天守は1980年に多門櫓、武具櫓とともに再建された史実に基づかない模擬天守です。
その後1985年に御金櫓、1990年に山里櫓、そして2007年に鉄御門が再建されました。

現在は二の堀、三の堀は埋め立てられ、本丸と二の丸・三の丸を囲む堀のみですが、それでもこの壮観さ。

往時はさぞかし圧倒的だったことでしょう。
返す返すも廃城令という残念な施策が悔やまれます。



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現在の城内図。
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南東方向が正面になります。


まずは壕の外からお城を眺めます。

堀のそばにはなぜか視力検査表。
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見事な石垣。
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南東面から眺めた天守。
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南西面から眺めた天守。
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御金櫓。
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現在、内部は郷土出身作家による現代美術館になっています。


山里櫓。
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現在、内部は武具や古美術品が展示されています。


多門櫓
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天守と直結する櫓で、現在は内部はなぜか自然生物の展示館となっています。


お堀にかかる通路を渡っていよいよ城内へ。
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2007年に再現された鉄御門。
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城内で一番大きい巨石・勘兵衛石。
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城内で一番目立つ場所に置くことで城の権威を見せつける。
かの有名な穴太衆により設置されたのだとか。


立派な黒門。
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武具櫓。
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鉄御門と繋がってます。


木組みが美しい内部。
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こちらは鉄御門自身の建造物の作りを見せるものとなってます。
今治城の各部を紹介する映象コーナーなどもあります。


鉄御門の模型。
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二の丸・三の丸は現在は広場になってます。

築城者・藤堂高虎像。
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蒼吹の井。
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こんなに海のそばなのに、淡水の地下水が湧いていたのでしょうか...


桃の花...なんですかね?
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スロープ状の階段を上がって本丸エリアへ。
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現在、本丸エリアには吹揚神社というなかなか立派な神社が建っています。
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基本的に本丸は戦のための場所なので、
明治の廃城令の折に周囲の神社群を集約して建てられたものだそうです。
本丸の中にこれだけ立派な神社があるのもめずらしいのではないでしょうか。

ちなみに今治城の別名は「吹揚(吹上)城」。
瀬戸内海からの強い海風が吹き上げるからだとか。


天守を挟んで神社の社務所があります。
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外観はいたって普通の民家で、天守の隣に住んでいる人がいるのかと思っちゃいました。


稲荷神社もあります。
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鉄製なのが残念...

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いよいよ天守の中へ。
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入口は南東面側にあります。
天守入場料は500円。
この入場券で、山里櫓、御金櫓、武具櫓・鉄御門内にも入れますが、
入場券は天守でしか販売していないので、まずは天守から巡っていくことになります。


天守は五層六階構造。
imabarijo_tenshu_map.jpg

天守の威風堂々たるその外観は大いに見る者を惹きつけるのですが、
内部(特に階段部)の近代的な作りは現存天守である松山城などと比べると、
外観と内観に時代のズレを感じ、少々がっかりしてしまいます。
(だから内部は最上階まで撮影禁止なのかなあ...)


今治の菊間瓦がふんだんに使われた屋根。
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鬼瓦。
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最上階からの展望。

北方向。
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鉄御門、藤堂高虎像が見えます。


北北西方向。
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今治港、さらに遠くにはしまなみ海道の来島海峡大橋が見えます。


北西方向。
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吹揚神社社務所、山里櫓が見えます。


南西方向。
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今治国際ホテルが見えます。


愛媛にはもう一つ、高虎が築城した宇和島城があります。
宇和島は職業訓練で一年間毎日通った地でありながら、また訪れたことがなく。
こちらもいずれ訪れたいと思います。


【Information】オフィシャルサイト

アクセス:予讃線「今治駅」からせとうちバス「今治営業所行き」で約7分「今治城前」下車

開館時間:午前9時~午後5時

休館日:12月29日~12月31日、その他展示替など、運営上必要なとき

入館料:一般:500円 学生:250円


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