[ユスモクロゴ]
2011〜2014年の三年間、
総務省の「地域おこし協力隊」制度により、
愛媛県西予市の特別職員として過疎地域の地域活性化活動に従事してきました。
「木工による地域おこし」活動を「ユスモク」という愛称でブランド化し、
地域内の使われなくなった保育所を木工所に転用して活動拠点とし、
制作活動や木工教室の開催などをしてきました。
本記事ではこの三年間で創った制作物を紹介します。
「ユスモク」の由来はいたってシンプルで、
遊子川という地域でやる木工だから「遊子川木工」、略して「ユスモク」、
ロゴは地域の伝統技能である「鹿踊り」で使われる鹿の面をモチーフにしたもの。
まずは鹿の頭骨を使ったユスモクの立体看板を制作。
鳥居型スツール。
鳥居型ベンチ。
脚をねじったテーブル。
α(アルファ)チェア。
ヒノキの小木を断面スライスしたコースター。
同じくヒノキの小木を断面スライスした「これがホントのバームクーヘン」。
愛媛県美術館で展示した「Re-Construction Tree」。
この立体作品から生まれた「Love Wood」マーク。
地域内にオープンした食堂のためのテーブルとベンチ。
木工の経験や知識もない、資金もない、設備もない限られた状況下での
活動ではあったものの、人間やろうと思えばなんとかなるんだな、
という心境に至ることができたのが三年間での最大の成果だった気がする。
とはいうものの、資金も計画性もない行きあたりばったりの活動は、
持続性はなく、行政のサポートが切れた時点で立ち行かなくなり、
中断を余儀なくされるわけですが。
社会の中における絶対的な魅力や価値の創造までには至らなかったけれど、
在京時代最後の社会人学生期間につづいて「はじまりの原石」を
継続して生み出せたという点では、とても意義ある時期だったと思う。
あとは繰り返し磨いてゆくだけだ。