和紙彫塑作家・内海清美氏による「弘法大師空海」の世界。
久しぶりに宇和の歴史文化博物館(歴博)に行ってきました。
和紙の表現というと通常面的、二次元的で紋様としての表現になると思うのですが、
内海さんの表現は彫塑的、三次元的で質感としての表現になっている点が
素晴らしいと感じました。
いやあ、本当に素晴らしい。
愛媛に来て以来、最も感動した展示かもしれない。
この展示が無料で見られるなんて、信じられない。
さらに、撮影OK(ただしフラッシュ撮影はNG!)だなんて、いうことなし。
いやあ、まったくもって素晴らしい。
この展示は照明も抜群に素晴らしいと思います。
和紙の微妙な質感を絶妙なライティングで際立たせています。
会場内は全体的には暗めなのですが、
展示物に当てるスポットライトは明るいけれど柔らかく、
明暗の境のグラデーションが絶妙で、
暗闇から浮き上がる人物像を魅力あるものにしています。
空海誕生以前。
世は乱れ、救世主を求めていた。
救世主の誕生。
幼名は「真魚(まお)」。
母の暖かいまなざし。
自らの神性の自覚。
真魚を抱きとめる女神。
自らの「迷い」との戦い。
目覚め。
そして導き。
ライバル、最澄。
踊る民衆。
解説はあくまで自分なりの解釈(妄想?)です。
この展示は全19章構成で、こちらでは前半の9章を展示しています。