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2007年11月15日

北欧モダン デザイン&クラフト【東京オペラシティアートギャラリー】

プロダクトデザイン/ 展示・イベント

nordic_modernism.jpg


佐藤卓「water」展に引き続き「北欧モダン」展へ。

六本木から新宿へは大江戸線で1本で行けるんですね。
初めて知った。

新宿はオペラシティアートギャラリーへ。

コンセプト的だったwater展とうって変わってこちらはダイレクトに「ものづくり」。
イスを中心に北欧のモダンデザインの現物を見ることができます。


こちらもすごく良かった。
やっぱホンモノはいいっす。



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nordicmodern_gate.jpg

nordicmodern_chicket.jpg
[ちょっと変った形状のチケット]


会場はだいたいデザイナーごとに壁が区切られていて、
イスやテーブル、照明、食器、陶器などがずらりと展示。

直近で大学の授業の木工制作でイスを作ったこともあって、
やはり一番注目したのはイスでした。

西欧やアメリカみたいな派手さはなく、地味で堅実。
マスプロダクトよりもクラフツマンシップを重要視し、自然との調和を大切にする気質。

自分的には好きなカテゴリです。


気になったデザイナー、作品をピックアップ。
(画像はネットから検索したものであり、必ずしも展示状況を示すものではありません)


・タピオ・ウィルッカラ(フィンランド)

ワイルドな風貌に反してその作品は繊細な仕上げ。
積層合板を使ったかたつむりのオブジェや葉っぱのテーブルや皿が素晴らしかった。


[タピオ・ウィルッカラ『積層合板による彫刻・コティロ/モルスク(カタツムリ)』1956]



[タピオ・ウィルッカラ『彫刻・スオクルッパ(沼シギ)』1975]



[タピオ・ウィルッカラ『積層合板のテーブル・葉』1952]



[タピオ・ウィルッカラ『皿シリーズ・葉』1967]



[タピオ・ウィルッカラ『ガラス彫刻(花瓶)・ヤーヴェオリ(氷山)』1951]


・ハンス・J. ウェグナー(デンマーク)

ピーコック(クジャク)チェアやYチェア、ザ・チェアに代表されるように
シンプルだけど存在感あるチェアが素晴らしい。


[ハンス・J. ウェグナー『ピーコック(クジャク)』1947]



[ハンス・J. ウェグナー『Y-チェア』1950]



[ハンス・J. ウェグナー『ザ・チェア』1949]


・フィン・ユール(デンマーク)

ペリカンチェアが好きだな。


[フィン・ユール『ペリカン』1940]



[フィン・ユール『NV-45』1945]


・アルヴァー・アアルト(フィンランド)

なんといってもパイミオチェア。
そのほかティー・ワゴン、肘掛け椅子、花瓶の「Savoy」もよかった。


[アルヴァー・アアルト『パイミオ』1930−31]



[アルヴァー・アアルト『ティーワゴン』1936−37]



[アルヴァー・アアルト『花瓶・サヴォイ』1936]


・アルネ・ヤコブセン(デンマーク)

「アント」「スワン」「エッグ」に代表されるチェア群がイイ。
とくにアントの実物は思った以上によかった。
逆にエッグは思ったほどではなかったかなあ。


[アルネ・ヤコブセン『アント』1951−52]



[アルネ・ヤコブセン『スワン』1957−58]



[アルネ・ヤコブセン『エッグ』1957−58]


・ヴェルナー・パントン(デンマーク)

北欧デザインにはめずらしく、派手派手系。
パントン・チェアが有名ですね。
でもまあ大学においてあるのであまり新鮮は感じなかったな。
「コーン」は斬新だった。


[ヴェルナー・パントン『パントン・チェア』1959−60]



[ヴェルナー・パントン『コーン(円錐)』1958]


そのほかのお気に入り。


[アンティ・ヌルメスニエミ『サウナ・スツール』1951]



[ポ-ル・ヘニンングセン『ペンダントランプ・PHアーティチョーク』1958]



[カイ・フランク『カラーグラス No.2744』1956]



[ポール・ケアホルム『PK22』1955−56]



[ポール・ケアホルム『PK24』1965]


これまでデザインを考えていく上でデザインと対比させるものとして、
エンジニアリングやアートを考えていましたが
最近ではさらにクラフトマンシップ(職人気質)が加わりました。

デザイナーは絵だけ描いてればいいのか。
デザイナーは機能だけ考えればいいのか。
できる人に頼めばいい、というのはもちろん正論ではあるけれど。
コミュニケーションを活用する、というのははたして
安易に人に頼むということなのだろうか。

プロダクトデザインやスペースデザインの魅力は「触る」ことができる点にある。
グラフィックでどんなに無限の人間の想像性を描いたとしても、
それは画面から外に出てくることはない。

触感をデザインするならやはり自分で作ることにこだわる部分も必要だ。
アーティスティックでファンクショナルでクラフツマンシップ的。
それらを合わせ持とうとすることはけして欲張りなことではなく、
これからのデザイナーにはこれらが総合的に求められるのではないでしょうか。


今回の出展リストが載っているカタログがどうしても欲しくて購入。
3,300円とちょっと高かったけど。

nordicmodern_cat.jpg

中身は同じだけど表紙が白、緑、茶色の3バージョンあります。
僕はアルヴァー・アアルトのSavoyの緑バージョンを購入。


もっともっとイスが作りたくなりました。



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