大学の同級生に招待券をもらったので行ってきました。
久々のビッグサイト。
グッドデザイン候補の展示は2006年に一度行ったのですが、
そのときはGOODDESIGN PRESENTATION(GDP)という呼称でした。
まあEXPOのほうが分かりやすいですよね。
あらゆる分野から膨大なグッドデザイン候補が一同に展示されます。
多くは説明員なしのパネルや模型、現物のみの展示ですが、
ものによっては説明員が丁寧に説明してくれたり、
現物を自由に触れるものも少なくない。
加えて撮影フリーなのでまともに全部の展示を見ていたら
会期の3日は使わなければならないでしょう。
自分が行ったのは最終日で、興味のある分野も建築と家具に絞られているので、
それ以外はさっと流す程度に見学しました。
会場で気に入った展示をピックアップ。
素性が分かるものについては明記してますが
とにかく感性が赴くままに撮ったので中には素性が分からないものもあります。
まずは建築分野。
模型があるものはだいたい写真撮ったかな。
西部商工株式会社神戸工場
MVRDV設計の表参道のGYRE。
奇抜な造形は直方体を積み重ねてそれぞれランダムに垂直軸方向に開展させて
エッジを敷地でカットしてできたものなんですね。...なんとも独創的。
【GYREのコンセプト模型】
神保町のシアター設備。
神保町にこんなんあったけな...
成蹊大学の情報図書館。
TERA。
TOSTEM。
若葉台の家。
どこかの家その1。
どこかの家その2。
どこかの家その3。
どこかの家その4。
どこかのビルその1。
どこかのビルその2。
かつてミースが設計したトリプルタワーを彷彿とさせます。
どこかのビルその3。
続いてチェア編。
喜多俊之氏設計のチェア。
韓国はあのサムソンがベンチを作ってたんですねえ。
実物は屋根なししか展示してありませんでしたが、
横のスケッチ集にあった屋根付きのほうが格好良かった。
日本展開はこれからと韓国人らしき女性スタッフが丁寧に説明してくれました。
どこかのチェアその1。
どこかのチェアその2。
DEマークのブースにあったチェア。
チェアじゃないけど座る、ということで同じくDEマークのブースにあった便座。
続いてプロダクト編。
ソニーのトールタイプスピーカー。
透明な筒の中にキレイな青色LEDが光る奇抜な外観は多くの人の目を引いてました。
ソニーのBRAVIAテレビ。
パーソナルモビリティ・ロボット「Winglet」。
セグウェイの進化版なのかな。
どこかの急須。
ふたの取っ手がお茶を注ぐときに押さえやすい位置にしてあります。
どこかのデスクライト。
コの字型の形が面白い。
どこかのペットボトル。
香水瓶。
会場にはメーカーだけでなく、デザイン系の教育機関のブースもありました。
多摩美のブースもありました。
ただし八王子ですけど。
去年の卒制展示会場で見かけた「一枚の平面から浮かび上がる椅子」が展示してありました。
今回この展示を見てあらためて感じたことは、
自分はやはり「造形」に興味があるんだな、ということ。
造形で思想を語りたいんだな、ということ。
アイデアや機能で勝負するものにはさほど興味を喚起されませんでした。
近代デザインの黎明期はルイス・サリヴァンの「形態は機能に従う」という言葉で
表現されるものであったけれど、時代が進んでマスプロダクトが再び疑問視され、
「個」が重要視されるようになった昨今においてはもはやこの言葉は適切では
ないのかもしれません。
「形態は思想に従う」
そんな時代に突入しているのではないだろうか。