現代アート、はじめます。草間彌生からさわひらきまで【尾道市立美術館】

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

onomichimuseum_kusamayayoi.jpg
草間彌生『ハーイ、コンニチワ!ヤヨイちゃん』『ハーイ、コンニチワ!ポチ』(2004)

onomichimuseum_chair2.jpg


広島県尾道市の千光寺公園の中にある尾道市立美術館へ行ってきました。

国内の現代アートコレクターを代表する高橋龍太郎氏、田口弘氏、桶田夫妻の
膨大なコレクションから第一線で活躍する現代アーティストの作品約40点を展示する
企画展が開催中でしたが、自分のもっぱらの関心は、
安藤忠雄設計によりリニューアルされた美術館そのものでした。
開館当初の美術館の様子を知らないので、新旧の変化を探ることはできないのですが、
古い伝統的な寺社建築の前に安藤さん独特のコンクリートボックスが配置されるという
割りと分かりやすい構造なので安藤さんの行った改修ポイントがそれなりに見えた気がします。

外見的には比較的新旧の建物の区別がはっきりしているのですが、
内部はシームレスにつながっており、単に古い建物の前に新しい建物を加えただけでなく、
一つの美術空間としてトータル的に見直されたことが分かります。


onomichimuseum_sign.jpg


地上からだと、コンクリートとガラスという現代的なファサードしか見えません。

onomichimuseum_facade2.jpg


単純な真四角の箱ではなく、中央部から左右がセットバックする「への字」状になってます。

onomichimuseum_facade1.jpg


上部の公園展望台から眺めると、奥の従来部分が見え、新旧の二棟構成であることが分かります。

onomichimuseum_facade1b.jpg

onomichimuseum_facade.jpg


エントランス部分。

onomichimuseum_entrance2.jpg

onomichimuseum_entrance.jpg


中には6つの展示室(新棟4つ、旧棟2つ)があります。
順路は新棟1階の2つの展示室を見た後、新棟の階段を上がって2階へ。

onomichimuseum_stair.jpg

onomichimuseum_understair.jpg


新棟2階にも2つ展示室があって、ロビーを経由して旧棟へと移ります。

ロビーには名チェアがずらり。

onomichimuseum_chair.jpg


イサム・ノグチのコーヒーテーブルもあります。

onomichimuseum_noguchitable.jpg


旧棟と新棟の境目。

onomichimuseum_connect1.jpg


旧棟へと渡って。
旧棟二階には2つの展示室があります。

onomichimuseum_2f.jpg

大きなガラス窓から尾道市街を一望できます。


テラスからも。

onomichimuseum_terrasse.jpg


旧棟の階段で一階へおります。

onomichimuseum_stair2.jpg

ミュージアムショップへ出てフィニッシュ。


建物のレビューばかりですが、
企画展の方も小規模ながら有名作家の作品がけっこう集まってて、
想像以上に良かったです。

会場内は冒頭の草間彌生の作品以外は撮影禁止なので、
詳細をレポートできないのが残念ですが、一番気に入った作品を一点だけ。


岩崎貴宏『リフレクション・モデル(金閣)』

合わせ鏡の金閣寺が宙に浮いてる様はなかなかインパクトありました。

残念なのは図録がなかったこと。
良い内容だっただけになおさら残念。

※本展は10/22にて終了しております。


【Information】オフィシャルサイト

開館時間:9:00〜17:00(入館は16:30まで)

休館日:月曜日、年末年始(12/29〜1/3)