« 有名建築の航空写真 その2 | メイン | 国立西洋美術館コレクション »

2009年8月30日

開館50周年記念 ル・コルビュジエと国立西洋美術館【国立西洋美術館】

建築デザイン/ 展示・イベント

nmwa_19chall3.jpg

corb_ueno_board.jpg


久々に上野へ行ってきました。

国立西洋美術館でこの美術館を設計したコルビュジエの展示をやる、というので
行こう、行こうと思いつつ毎度のことながら行くのを先延ばしにして...
最終日の1日前でようやく行ってきました。


今年は西洋美術館の館50周年にあたります。
それを記念しての展示なのですが、いわゆる企画展ではなく、
常設展の一部に組み込まれて、常設展料金で見ることができます。

ちなみに多摩美はキャンパスメンバーなので無料です。
貧乏学生には助かります~


広告



nmwa_fathad2.jpg


美術館そのものが展示テーマ、ということで
美術館のいろいろなアングルを撮ってみました。


nmwa_fathad.jpg
[ファサード]


nmwa_tbk.jpg
[ファサード真向かいにある東京文化会館]

こちらはコルビュジエの弟子の前川圀男が設計。
国立西洋美術館と高さを合わせて周囲との調和が図られています。


nmwa_side.jpg
[サイドビュー]


ブールデル「弓をひくヘラクレス」
nmwa_burudel2.jpg


ロダン「地獄の門」
nmwa_hellgate.jpg


ロダン「考える人」
nmwa_thinkingman2.jpg


ロダン「カレーの市民」
nmwa_calais2.jpg


中に入って...

nmwa_lobby1.jpg
[ロビーからの眺め]

建設当初は外部ピロティでした。


nmwa_19chall1.jpg
[19世紀ホール]

常設展入口で建物の中央にあたります。
9メートルにも及ぶ二本の大黒柱は姫小松の木枠で固められたコンクリート柱。
美しい木目がコンクリートの地肌に映りこんでいます。


nmwa_honkan1.jpg
[本館展示室]

19世紀ホールの周囲を取り囲む回廊形式。
規模の拡張に柔軟に対応した「無限成長美術館」というコルビュジエのコンセプト。
また、外側と内側で天井差をつけて会場内のアクセントをつけています。


本館2階から渡り廊下で新館へ接続。
nmwa_shinkan1.jpg


天井のトップライト採光のための丸窓が特徴的。
nmwa_shinkan0.jpg


吹き抜けスペース。
nmwa_shinkan2.jpg


この吹き抜けスペースにより新館でも天井差によるアクセントがつけられています。
nmwa_shinkan3.jpg


1階のロダンの彫刻エリア。
nmwa_shinkan4.jpg


そこから見える中庭の見事な眺望。
nmwa_shinkan5.jpg
[中庭(入ることはできないみたいです)]


会場は本館の19世紀ホールと新館の小企画展ホールの2会場構成。

nmwa_shinkan6.jpg
[小ホール前の休憩所からの眺望]


コルビュジエの「近代建築の5原則」「ドミノ・システム」「モデュロール」、
そして「無限成長美術館」が忠実に取り込まれた美術館。

「無限成長美術館」とはコレクションの増大に伴って
美術館の規模を中心から渦巻き状に拡大していくもの。
しかしあらかじめ拡大するスペースを考慮しておかないと
実施が難しいのは言うまでもない。

周囲に他の施設が隣接してしまっている現在では、
これ以上の規模拡大はもはや無理でしょうね。

5原則のうちの「連続する水平窓」と「無限成長美術館」は
相容れないものとなる(四方の壁が拡張施設に隣接するため)ので、
西洋美術館では連続する窓は取り入れられていません。
その代わりにトップライトから光を取り入れる工夫がされています。

nmwa_19chall2.jpg

規模的にはそれほど大きくはないですが、
豊富な写真やスケッチ、精度の高い模型、モデュロールの実寸スケールなど、
見応え十分で大変満足。やっぱり来て良かった。

それにしても模型の出来の良さにはびっくりしました。
今まで見た模型の中でも一番の出来映えのように見えました。
とくに木を使った断面模型が良かった。


最後にカタログを購入。
zuroku_corbusier2.jpg

このあと、弟子の前川圀男設計の東京文化会館、東京都美術館を見学しました。

歩きまくった。...疲れた。


追記:2016年5月

nmwa_worldheritage.jpg

推薦から7年、二度の見送りを経てコルビュジエの建築群17作品が
世界遺産に登録されることがほぼ確実となりました。

日本では20番目の世界遺産、
大陸間をまたいだものとしては初の登録みたいです。

登録は喜ばしいことですが、
ゆっくり美術鑑賞できる場であり続けてほしいなあ。


【information】

アクセス:JR上野駅下車(公園口出口)徒歩1分、京成電鉄京成上野駅下車 徒歩7分
     東京メトロ銀座線、日比谷線上野駅下車 徒歩8分

開館時間:午前9時30分~午後5時30分

休館日:毎週月曜日(ただし月曜日が祝日の場合は翌火曜日)、年末年始(12月28日~翌年1月1日)

常設展観覧料:一般430円、大学生130円、高校生以下及び18歳未満、65歳以上無料
       ※企画展は別料金、企画展チケットで常設展の観覧が可能


この記事が面白い!と思ったら...↓
 
にほんブログ村 デザインブログへ

カテゴリ

タグ

関連ページ



コメントを投稿