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2017年11月18日

安藤忠雄展 挑戦【国立新美術館】

建築デザイン/ アート/ 展示・イベント

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建築に何が出来るのか、そもそも建築とは何なのかー私は建築の本質とは、人工と自然、個人と社会、現在と過去といった、人間社会にまつわる多様な事象のあいだの関係づくりと考えています。その意味で、人々共に木を植えて街に緑を取り戻す活動もまた、私にとっては建築です。既にある風景、社会制度の中に入り込んでいって、予定調和から外れた試みをしようとすれば、当然、摩擦や衝突が起こります。建築の原点たる住まいの問題、空間の光と影といった美学状の問題、あるいは都市空間、場所の風土の問題。つくる度にさまざまなテーマに直面し、それらに建築で応えるべく、悪戦苦闘してきました。その全てが挑戦でした。


半年ぶりの東京2日目。
朝一で六本木の国立新美術館へ。

建築家・安藤忠雄の半世紀に渡る建築活動を紹介する展覧会。
ギャラリー「間」21_21、ANDO MUSEUMなど、
過去何度か安藤さんの展示は見に行ってますが、
これほど大規模なのははじめて。

270点もの資料や模型で89のプロジェクトを紹介する過去最大規模のもの。
この展示を見るだけでもよくまあ、これだけやってきたもんだと感服するのですが、
一方で安藤さんの「連戦連敗」という本では、
実現しなかったプロジェクトも山ほどあったというのだから、
展示ボリュームをはるかに超えるエネルギーを安藤さんは建築に注ぎ込んできた。
そう考えると、さらにその感服度合いが大きくなります。

それでも東京という日本でもっとも大きな街で、
日本で最も有名な建築家は自分の回顧展を自分の設計した美術館で開催できなかった。
そこに日本の建築界の窮屈さを垣間見たような気がします。
その意味においても、晩年に差し掛かって身体がボロボロになってなお、
夢を抱き続ける安藤さんの挑戦はまだまだ続くのでしょう。


「目標があるうちは青春だ」


自分もそういう人生をおくりたいと思う。



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黒川紀章設計の国立新美術館。

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今年は国立新美術館が開館して10年。
この美術館を設計した黒川紀章は美術館の開館を見届けた後に帰らぬ人となりました。
つまり今年は黒川紀章の10回忌でもあります。


開場30分前に会場に到着。
10分前くらいから行列ができはじめたものの、
平日の朝ということもあって、ほとんど待ちなしで入場。

とはいうものの、人気の展覧会なのですぐに人が増えるだろうと思い、
まずは一番の目玉である原寸大で再現された光の教会から見ることに。

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人と光の誘導路。

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十字架の窓。

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施主の要望により実際の教会にはガラスが嵌め込まれていますが、
安藤さんは外したかった、ということでこちらはガラスなし。


内部は緩やかに傾斜がつけられています。

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ハイバックチェア。

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大阪府茨木市にある春日丘教会へはまだ訪れたことはなく、
実物との比較をしてみたいところだけど、
狭い敷地へ多くの人が訪れ、心ない行動で周囲に迷惑をかけている、
との話を聞くと、行くのがためらわれるところでもある。
どんなに素晴らしい建築でも、
想定された使い方がされなければその建築の魅力は失われるのだから。


もう一つの撮影可能エリア、「直島の一連のプロジェクト」インスタレーション。

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円柱状の部屋の中に模型の展示と映像の上映がされています。


地中美術館。

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ベネッセハウス ミュージアム。

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ベネッセハウス オーバル。

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ベネッセハウス パーク、ビーチ。

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李禹煥美術館。

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壁に描かれた安藤さんのスケッチ。

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今一番見に行きたい安藤建築は北海道の「頭大仏」。

元々は大仏がぽつんと平地に置かれていたものを、
頂上から大仏の頭部だけが飛び出るようにをぐるりと丘で覆った。
同じ大仏でも周囲の環境を変えることで大仏の神々しさが格段に増す。
デザインとは対象物とその周囲の関係性を考えることだということを説明する好例。


海外のプロジェクトで一番気になっているのはアブダビの海洋博物館。

画像では木製の模型ですが、会場の模型は透明のアクリルで作られていて、
より曲面カーブの美しさが際立ってました。
残念ながら施主の都合によりプロジェクトの進行が一時的にストップしているみたいですが。


図録。

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320ページもの分厚いハードカバーながら、
安藤さんが学生にも読んでもらいたい、と1,980円という安さ。
いいですね〜


表紙裏には安藤さん直筆のスケッチ入り。

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住吉の長屋、光の教会、直島の3バージョンがありますが、自分は直島バージョンを選択。


正直コンクリートいう素材についてはまだ懐疑的だけど、
なんだかんだ言ってもやはり安藤さんはスゴイ。
大学に行かず独学で建築を学ぶという異色の経歴ながら建築の王道まっしぐら。
そのあまりものメジャーさにちょっと距離を置いていたけれど、
やっぱり自分は安藤さんが好きだ。
...というか、今回の展示でより安藤さんを好きになれた。



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