HP面とEP面
建築

[フェリックス・キャンデラのバレンシア芸術科学都市]
デザインで造形をしていく場合、伝統工芸などをのぞけば、
多くのモノは「量産」を前提に考えなければならない。
直線はもちろん、曲線も幾何学的に計算で求められるものがのぞましい。
計算で求められるものは複製や改良が容易となるからです。
アートでは自由曲線ですむものが、
デザインでは曲線は幾何学的要素が求められる。
そこがデザインにおける造形の難しさであり、面白さでもある。
...と思うのです。
今回の課題にあたり造形の検討を参考書で検討していて、
自分が惹かれる造形要素にふと目が止まりました。
それがHP面とEP面。
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HP面は直線曲面、EP面は曲線曲面。
HP面は線が回転、EP面は面が回転。
HP面は垂直断面が放物線に、水平断面が双曲線になる。
EP面は垂直断面が放物線に、水平断面が楕円になる。
HP面やEP面はHPシェル、EPシェルとして、
薄く強く美しい構造物を構成できる。
HPシェルの場合、上に開く放物線方向には引張り力が、
下に開く放物線方向には圧縮力がかかる。
HPシェルには網形、鞍形の二種類が存在します。

[左: 網形、右: 鞍形]
網形HPシェルの建物が身近にありました。

[駒沢公園の体育館]
4枚のHPシェルを組み合わせています。

[丹下健三: 東京カテドラル]
こちらは8枚のHPシェルを組み合わせています。

[沖縄、サンマリーナホテル]
こちらは屋根ではなく、壁にHPシェルを使っていて面白い。
続いて鞍形の代表格。

[フェリックス・キャンデラ: バレンシア芸術科学都市]
フェリックス・キャンデラはHPシェルを上手く活用した建築家として有名みたい。

[丹下健三: 原爆ドーム]
丹下さんは網形、鞍形両方上手く活用してますね~
続いてEP面の代表格といえば。

[ガウディ: サグラダファミリア]
鐘楼群はヒモを垂らしてできる放物線を逆にしたEPシェルで有名ですね。
コンピュータもない時代に重力という自然を実に上手く活用してます。
自然は美しいことを証明してますね。

[エーロ・サーリネン: TWAターミナルビル]
HPシェルかと思ってたけどEPシェルだったんですね。
これも大好きな造形の一つです。
今回参照した本その壱。
二次元、三次元のいろんな図形の建築応用例が解説されています。
その弐。
その壱よりさらに詳しく解説されてます。
今回はとくにP136-139「砂漠の貝殻」の項目を参考にしました。
貝のように頑丈で美しい。
それがこれらの造形が「シェル(貝殻)」と呼ばれる所以なんですね。














