
大学の同級生に横浜美術館でシュルレアリスムの展示をやっている、
との情報を聞きつけ調べてみるとなんと12/9が最終日。
フェルメール展を見に行く予定を急遽変更し、横浜美術館へ向かいました。

横浜美術館ははじめてだったのですが、
みなとみらいはクイーンズスクエアのすぐそば。
クイーンズスクエアには何度か足を運んでいたのに全然知らなかった。
意識しないは存在しないも同じ、ということをつくづく痛感です。
さて、シュルレアリスムは大学の授業で学び、
本も何冊か読み(現在はダリの自伝を苦読中...;;)、
エゴがたぶん人一倍強い僕には非常に興味のある分野であります。
...というわけで興味津々で本展に臨んだわけですが。
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[横浜美術館ロビー]
横浜美術館はなんとなくパリのオルセー美術館を連想してしまいます。
...行ったことないけど。

[マグリット『大家族』が印刷されたブルーのチケット]
チケットは大学生で700円。
横浜美術館では現在メルマガサービス「横浜美術館ウェブ・スペシャル」に登録して
その登録画面をプリントアウトし、企画展鑑賞券を買うときに提示すると
先着3000名に特製エコバッグがもらえるキャンペーンを実施中。

...というわけでエコバッグゲット。
TDWでもエコバッグゲットしたし、これからはエコバッグを積極的に使うとしよう。
横浜美術館は東京の主要美術館に比べるとそんなに規模は大きくなく、
小さめの展示室が複数ある、といった感じ。
いやー、それにしてもそれまで写真や映像でしか見たことがなかった作品を
生で見れるのはやっぱいい。
展示品のほとんどが日本で所蔵しているもので、
日本にこんなにシュルレアリスム作品があったのかとびっくりです。
絵画を中心としてオブジェや彫刻、写真など数多くのシュルレアリスムの作品が
展示されてました。
本展はやはりシュルレアリスムについていくぶんか予備知識があると
その面白みが倍増すると思います。
マルセル・デュシャンの「L.H.O.O.Q」は
よく見ないとモナリザにひげを落書きされたものだと気づかず、
なんでここにモナリザがあるんだろう...って知らない人は思っちゃうんじゃないかな。
マン・レイの「ローズ・セラヴィ」もただ作成者(撮影者)と作品名だけでは
ローズ・セラヴィがマルセル・デュシャンが女装したときの名前で、
写っているのはデュシャンの女装姿ってことにも気づかんでしょう。
シュルレアリスムでよく使われた技法のコラージュやフロッタージュ、デカルコマニー
もこの目で見ることができて感激。
写真コーナーではマン・レイによるシュルレアリストのメンバーの写真が
展示されてたのも面白かった。
授業で習って知っていたシュルレアリストを挙げると、
マックス・エルンスト、サルヴァドール・ダリ、イヴ・タンギー、ルネ・マグリット、
マン・レイ、アンドレ・ブルトン、ポール・デルヴォー、ジョルジオ・デ・キリコ、
ホアン・ミロ、メレット・オッペンハイム、ロベルト・マッタ...
あたりでしょうか。
僕の好きな作品は、エルンストは「雨後のヨーロッパ」「セレベスの象」、
ダリではフロイトに尊敬の証として見せたという「ナルシスの変貌」、
オッペンハイムの「毛で覆われたティーカップ」...などですが
これらは残念ながらありませんでした。
授業でけっこうシュルレアリスムの作品は見たのですが、
それでもはじめてみる作品がたくさんあり、
シュルレアリスムの作品の多さを改めて感じました。
シュルレアリスムはけして幻想の世界を描いたものではなく、
あくまでエゴを通して見える現実世界を描いたもの。
シュルレアリスムの作品の多さはそれはとりもなおさず人間のエゴの多さ、
人の多様性を証明しているのだと思うのです。
まさに「十人十色」を証明するもの。
コーナー最後でシュルレアリスムに影響を受けた現代作家たちの作品が
紹介されてました。
奈良美智ややなぎみわ、草間弥生などの作品が展示されてました。
その中で印象に残ったのが高松次郎の「赤ん坊の影」。
タイトルのとおり赤ん坊の影を描いたものですがこれがすごくリアルで、
照明の加減で本物の影と見分けが付かないくらいなのです。
本展と併設して横浜美術館の所蔵作品の展示もしていて、
ここにもけっこうシュルレアリスム作品がありました。
ほかにもイサム・ノグチの彫刻作品などもあって、
けっこうレベルの高い作品を所蔵しているようです。
1時間半ほどで全展示を見終えてすっかり満足し、迷わず図録を購入。

2000円なり。
表紙の3つのQRコードは、シュルレアリストたちの格言が仕込まれてました。
最後にミュージアムショップを回ったのですがけっこう大きくて、
面白いものがたくさん置いてあって見るだけでも飽きないです。
けっこういい、この美術館。
...というわけでとても大満足の展覧会でした~